おりしも日米関税交渉が始まって赤沢大臣のトランプ大統領に対する卑屈な姿を見せつけられた。
ハーバード大学がトランプの脅しに屈せず凛とした態度で接したことは称賛に値する。1兆円以上の資金の引き上げと留学生受け入れ資格剥奪の脅しにも負けなかった。アラン・ガーバー学長が拒否を表明するとオンラインで100万ドル以上の寄付があった。この時期の40倍以上の額という。
同大学が75年にわたって研究している「人の幸せとは何か」の問いに「年収、学歴、職業」ではなく同じ志を持つコミュニティで頼り頼られる「良い人間関係」ということが答えであった。このことが寄付の多さに関係しているのかもしれない。金は出すが口は出さない・・・という関係が学問的には一番成果を出す構造である。いま日本では日本学術会議の法人化をめぐって国会審議が始まっている。大学を国家に隷属させようとする行為は日本の国力を落とす事と同義である。この法整備に関して当の学生から反対の声を聞いたことがない。寂しい限りである。2025/4/19