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菅総理が辞任を表明した。コロナ対策に専念すると言う口実は将棋で言えば投了前の「形作り」である。前日まで内閣改造してまで自分の保身を考えていた人だ。党の実力者から「お前の賞味期限は切れた。党の事を考えろ」と言われたはずである。総理の辞任と共にコロナ対策の失敗をはじめ桜問題、総務省接待問題、河合杏莉議員買収事件、日本学術会議任命事件諸々すべてリセットされてしまう。報道は総裁選一色に染まり野党は蚊帳の外である。自民党伝統の危機回避の手法である。「悪名は無名に勝る」は政治のクリシェフレーズでもある。トルストイもアンナ・カレーニナの冒頭で言っている「愛されない女より不幸なものは、忘れられた女である」
日替わり政局を提供できればメディアを引き付けることができ、党内で疑似政権交代を演出できる。かつての小泉純一郎劇場を思い出してみると良い。「私が自民党をぶち壊す」と言ったセリフにまんまと乗せられて大勝させてしまった。その後しばらく自民党は難攻不落のナバロンの要塞と化した。こんな最低の内閣が二代、十年も続いたのに野党第一党立憲民主党の支持率がさっぱり上がらない。枝野代表から政権奪取すると言う意気込みが伝わってこない。連合の神津代表の顔色を窺い共産党との連立にも消極的である。大同団結も目指してほしい。枝野代表の気の弱さが自民党を延命させることになりかねない。
支持されない理由を徹底的に反省し、自分たちは何をすべきかを語ってほしい