トマホークの価値

国会質疑の辻元清美を聞いた。トマホークの使用方法について問いただしている。「石垣島に敵が上陸した場合にはそこにトマホークを撃つのか」浜田防衛大臣の答えは上陸しようとしている船舶には打つ可能性が有るが上陸した部隊には適宜考えると言う事だ。何も考えないで購入したことがここでもバレている。トマホークは動くものには当たらない。緯度経度を設定して発射するタイプであるからだ。石垣島にも打ち込むとは言えないのでお茶を濁した答弁になっているが戦術的にも稚拙である。こういう大臣のもとでシビリアンコントロールが機能するとは思えない。そもそも防衛費43兆円の大半はアメリカ産の兵器を買う費用に回される。自衛官の増強でも宿舎の改装でもトイレットペーパー代でもない。安倍晋三がゴルフをしながらトランプに約束した兵器の爆買いの尻拭いをしているに過ぎない。トマホークはマッハ1でしか飛ばない。最新戦闘機に抜かれる。米軍は迎撃されない様、飽和攻撃と言って迎撃されない様同時に何発も発射する。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるである。だが日本にはこの設備はない。迎撃されないようにするためには戦闘機で脇を警護しなければならないという図が浮かぶ。ドリフのコントでバカ殿が家来を連れて歩いている姿がそれに似ている。「台湾有事は日本の有事」と安倍晋三は言い放った。それはアメリカが中国と事を構える時に限定される。それは台湾が独立を宣言し中国が台湾に軍事圧力をかけるときに限定される。独立を望む勢力は10%に満たない。現状で良いとしているのが台湾国民の声である。そもそも台湾有事を持ち出したのはアメリカの太平洋司令官である。予算を勝ち取るための方便である。中国も焼け野原の台湾が欲しいわけではない。欲しいのは半導体企業の経済力である。世界に冠たるTSMCの株を水面下で取得しようとしている。北大の今年の卒業生でTSMCに就職するものがいる。勤務地は熊本に進出する工場らしいが台湾本社研修もあるという。社内の空気に台湾有事の影などないという。総合して台湾有事などないと考える。だがスタンリー・キューブリックの映画「博士の異常な愛情」を思い出す。どこかのマッチョがアメリカにそそのかされてミサイルのボタンを押さないとは限らない。ミサイルを買っても経済は1ミリも進まない。出生率80万を切った。予想より10年も早い。これは無策でいれば日本が亡くなる事でもある。これこそ有事である。
付記
ミサイルの話をするとサイドワインダーを思い出す。リー・モーガンの出だしのソロが蛇行しながら飛ぶサイドワインダーを彷彿とさせる。サイドワインダーでさえマッハ1・5で飛ぶ。
ここでのバリー・ハリスのソロはトマホークを想像させるスピード感だと思うが札幌ではバリー・ハリス神話が蔓延しているので同調者はあまりいない。