斎藤元彦前知事が当選するかもしれないという記事を見て椅子からずり落ちそうになるくらい驚いた。いくら何でも斎藤前知事を落選させるだけの良識は兵庫県民にはあると思っていた。まず対立候補稲村和美候補に対するデマの拡散、斎藤候補の落選運動をする市民に対する暴力行為、ネットに流布するパワハラ疑惑陰謀説、百条委員会で事実として認定されている行為のすり替え言い訳、どれをとっても言語道断である。こんな低レベルの選挙は見たことがない。そこに真打N国党の立花孝志が参戦する。自分は当選する意思はないと明言し斎藤候補を援護射撃する。広域通報者制度を利用して斎藤前知事を告発した人物を貶める発言を選挙広報中に披瀝する。もともと守秘義務がある情報である。立花が知りえる情報ではない。選挙中ということもあり大手メディアは見て見ぬ振りをする。立花は都知事選の時のポスター枠販売と言い選挙を完全に商売と見立てている。それを見かねて兵庫県下の市長22人が異例の対立候補稲村和美候補を支援する記者会見を行った。この行為は想像以上に危険である。斎藤候補が当選する確率がかなりある。その時は報復の予算削減をされるはずである。
選挙戦術は時代の流れで大きく変わった。石丸都知事候補、トランプ大統領、斎藤候補、ポピュリズムの同じ穴のムジナである。この傾向が政治のことだけと思わないほうが良い。必ず文化の分野まで蔓延する。いや一部蔓延しているといったほうが良いかもしれない