As time goes by 日記10月28日

些細な事であるが最近気になっていることが有った。昨日それを喋ったことで確信した。店内はライブが終わるまで禁煙である。灰皿は外に出してある。喫煙者はライブ前に一服して席に着く。それでインターバルの時には日にもよるが数本の吸殻が有るはずである。それが消えていることが何度か有った。大量に溜まれば自分で一度片付けることが有るしバイトが居れば気を利かして片付けてくれたのかなとも思ったことも有った。まあたいしたことではないのでその都度忘れていた。昨日は貰い煙草の残りが有ったので開演前に2本喫った。インターバルの時一服しようと外に出ると灰皿が綺麗になっていた。たまたまお隣の焼き鳥屋のご主人が外にいたので一服後片付けてくれたのかもしれないと思い聞いてみた。涼みに出てきただけで自分は煙草は吸わないし片付けもしていないという返事であった。言葉にしてそういえばそういう事が何度か有ったと確信した。ある時インターバルの時コンビニに行った。店を出て東角の歩道に5.6本の吸殻がばらまかれていた。マナーの悪い人間が居るなあと思いながら戻ってきたがその時も確か灰皿が空になっていたことを想い出した。昨日も店の周りの道路を割とまめにチェックしてみたが吸殻は見つけられなかった。酔っ払いが灰をまき散らしたのなら灰皿ごとなくなっているのが自然だ。喫っていない煙草が無くなった事は有った。ドラムの柳沼がいた時の事だ。向いの歩道でストリートミュージシャンが歌っていた。日曜日だったのでこの辺りで歌っていても人通りはないですよとアドバイスした。僕らは一服して店に戻りインターバルで外に出た時に柳沼の置き忘れた煙草がなくなっておりフォークシンガーもいなくなっていた。僕らの中では犯人はあのフォークシンガーであると決めつけてしまったが吸殻消滅事件と関連が有るのかもしれない。戦後間もないころはシケモクを拾って針にさし大事に喫っていた光景を思い出すが流石に今の時代考えづらい。村上春樹の小説で表札を盗む癖が有る猿の話がモチーフなった「品川猿」という小説が有った。この辺りにも吸殻を盗む24条猿がいるのかもしれない。