birthday

過日誕生日を迎えた。僕はジュラ紀生まれなので2億65歳になる。誕生日くらい寿司を食べなくては駄目だという言う母親と寿司を食べH恵trioにhappy birthdayを演奏してもらい高校の同級生Kから祝福と言おうか近況報告の電話をもらった。この年になると誕生日がめでたいのかめでたくたくないのかが分からなくなる。
ある年からか年を重ねるというよりは今まで蓄えてきた何かを取り崩すという感覚に近くなる。そう定期預金を解約するような・・・・・・。かと言って別に暗いわけでもない。年を取るという事はこういう事かとちょっと分かるのである。体力的にも週1回は朝まで飲めるし、ここ25年間病院に行ったのは1回だけ、生まれてから入院もしたことないし大病を患ったこともない。厚生省から表彰されてもいいくらいだ。
時間が有限だと実感するようになる。そうするとある種の物欲が無くなる。僕の場合スタン・ゲッツのレコードを全部集めるといった類の欲求である。あれ・・・・ここにあるレコード生きているうちに全部聴き返せないのだと気付く
。くだらないテレビを見なくなる。本もいくら話題になっていてもこれは読まなくてもいいなとうっちゃっておける。
つまらない人間とはできるだけ付き合わないようにする。
ある年になった人間の役目は何かをつなげることである。僕の場合家族的には失敗しているので音楽的なところで循環コードの様な社会を作るパッシングコードになれればいいなと思っている。