日米首脳会談の印象

公式に報道されることはごく一部で水面下で行われていることは知る由もない。だがトランプ大統領は上機嫌、高市総理も緊張感は隠せなかったが機嫌は悪くないように感じた。何らかの取引が成立しているように感じた。そのキーワードは安倍元総理である。トランプは安倍総理から高市の事を聞いているとしたが高市と言う固有名詞は会見の中に一度も出てこなかった。名前を覚えていないのだと思う。安倍総理には相当恩義を感じている様だ。それは兵器を爆買いしてくれたことによる。2027年に防衛費をGDP比2%にする約束をしているが高市総理はそれを2年前倒しにすると首脳会談前に発表している。トランプは会見で新しい取引が成立していると発言しているがそれは前倒しの件ではないようだ。外務省の公式発表とNHKの同時通訳でもその部分が切り取られていたり曖昧にされたりしている。事務レベルではヨーロッパ諸国のようにGDP比3.5%の調整がされているようだ。米国は一国では軍事的には中国に敵わないことを知っている。その補強材として日本を見ている。米国自身は通商の部分では何とか中国と折り合いをつけようとしている。高市総理は就任すると靖国参拝について明言を避けるようになった。中国を刺激しないようにとのアメリカからの圧力による。高市総理は党内の支持基盤がきわめて脆弱だ。その最大の後ろ盾は米国である。トランプは天皇と会見した時、陛下を指さしGreat manと言った。これを見ても右翼筋が怒らないから不思議である。