腹立ち日記vol34 辞任

腹立ち日記vol34 辞任
安倍総理が辞任した。在位期間最長である。そうなる時期まで権力の椅子にしがみついていたと言ったほうが適切だ。「桜を見る会」問題等々一切説明もなく、臨時国会も開かず。あと一本ヒットを打てば名球会に入れる野球選手が現役続行するのとはわけが違う。その辞め方は納得できるものではない。だがこう言うと「お疲れ様といえ」「病人だから攻めるな」と一見常識的と思われる意見で反論される。一昔前、ジャーナリストが中東でアルカイダに捕捉され処刑された。自己責任論が噴出する。だが権力者には批判されにくい盾を利用しながら責任追及は一切されない。権力を持っていると言う事は権力を自分の利益のために使えることになってしまった。この特権を持つことが成功者の象徴となれば国民はそれに合わせて自己を形成する。僕が接する機会の多いjazz研の学生にもその兆候が見て取れる。他人から畏怖される事を希求する人間は人格への敬意を獲得することはない。
だが「人格への敬意」だけで飯が食えるわけではないのは承知している。ただ大きなパイに食らいつこうとするだけが幸せだと思わない人の割合が変われば社会の在り方は確実に変わる。