10月2日二県で補欠選挙があった。どちらも保守王国である。長崎は自民の勝利であったが野党に肉薄された。高知徳島は無所属候補の大勝であった。
結果は1勝1敗ということであるが岸田総理にとっては数字以上の痛手である。長崎は野党が立憲を前面に出した。高知徳島は野党連合ではあるがあくまで無所属として立憲色は抑えた。野党として立憲も人気がない。長崎で立憲色を抑えれば結果はどう転んでいたか分からない。今後の野党共闘の戦い方の参考になる。衆議院解散の可能性を探る意味もある補選であった。岸田総理はこの時期に合わせて全く無意味な減税案を持ち出して支持率浮揚策を画策したが効果がなかったということだ。徳島の投票率は20%台という低さである。政権のあまりの無策さに自民党支持者も一部野党側に投票したという事になる。立憲を支持するものではないが小手先の政策ではなく未来の展望を示してほしい。補選ではないが埼玉県の所沢市で市長選もあった。埼玉県は例の子供の留守番を禁止する法案を通そうとした県である。明石市の元市長泉房穂氏が全面的に支援する無所属候補が勝利した。地方では市民目線の政治が力をつけつつある。一市民としてまだできそうな事があるという小さな希望を見出した。