jazz紳士交遊録vol4

僕は「赤い糸」で結ばれるという現象を信じるタイプである。昨日、松島が帰り今日はセッション。この日は僕にとって伝票整理したり、HPのスケジュールを更新する事務作業の日であった。
最初に客がピアニストの井上祐一であった。東京では松島とも演奏する同世代の演奏家である。lazyでも2年前に松島と共演してもらった。幸い今日のセッションは参加者が少なく、井上のピアノをたっぷりと聞く事が出来た。学生の頃から知っているが若いころはビ・バップ一筋、ほかの要素を入れることを毛嫌いしている感があった。50歳過ぎて演奏は一回りも、二回りも大きくなっている。そして、まず人間味が出てきた。しばらくぶりという事でもあるのでお土産を持ってセッションに来た。僕はお土産に弱い。お土産を持ってくる奴に悪いやつはいない・・・・と思いたい。
近況をざっと聞いた。一昨日向井滋春と演奏したという事である。最近またレコードがきける環境になった。何千枚もある中からトニー木庭と言うドラマーのリーダーアルバムを引っ張り出してきた。トニー木庭のドラムは向井グルプで一度だけ聞いたことがある。まだ10代であった。圧倒的なエネルギーと切れのいいリズムに打ちのめされた。こんな縁もあるのである。
井上は大友義夫さんは体調せいかツァーに行かなくなったとも言っていた。前回の交遊録で書いた[left alone]の大友さんである。
大友さんには申し訳ないが1週間で2回も思い出すことは20年ほどなかった。
まだ「赤い糸」で結ばれた人が出てくるかもしれない。今日は新調した下着で店に行こうと思う。