熱血lazy9days

9日間一人で投げぬいた甲子園球児の思いと似ている。さすがにちょっと疲れた。長丁場なので酒は自制して飲んでいたが毎日熱い演奏を聴くと神経が高ぶってよく寝られない。年を取るとだんだん目が覚めるのが早くなるものであるが今回も寝不足が祟り一日だけ貧血状態になって視界が狭くなったことがあった。ともかく20周年記念ライブが終わった。万感の思いというころまでは行っていないがここ数年の目標地点までは何とか到達した。メインの木金土が満席にならなければ進退を考えようと思っていた。僕の考えたブックキングを受けてくれるミュージシャンがいてその企画を支えてくれるお客さんがまだいるという喜び・・・。これは薬物依存症に近い。個別のライブについても山ほど言いたいことはあるがこの場では控える。露払い的なライブをやってくれた札幌のミュージシャン、サイコロを振って決めたのかという組み合わせを物ともせず僕の想像したクオリティをはるかに超えるレベルの演奏を聴かせてくれた四人、忙しい時期に複数回足を運んでくれたお客さん・・・すべてにお礼の言葉を述べたい。・・・・ありがとうございました。重ねて過分なお祝いの品、お礼申し上げたい。
最終日翌日。甲子園児が球場の砂を持ち帰るように。あるいは1969年のウッドストック最終日、ジミヘンの星条旗よ永遠なれが流れる中ゴミを片付ける主催者のように頂いた日本酒の空ビンを持ち帰った。

pagolibre「 mountain songline」


前回のポルタルはまったく 新譜ではなかったのですがアキンムシーレがらみで思い出して紹介したくなったポリフリーのラスボスファイト盤だと思う。
今回は新譜に戻りパゴリブレの30周年記念盤 山の歌線 である。パゴリブレを知らない方もいるかも知れないが現役バリバリの重要なユーロジャズバンドで21世紀のウェザーリポートとも言われてるらしい。ユーチューブにもいくつも画像がアップされてるし配信でも色々聴ける。 30年で10数枚のアルバムを出してるらしいが僕は数枚だけでしかもそれらはみな15〜20年ぐらい前の物で、要するに久しぶりなのですね、僕が手にしたのは
バンドは4人組でpのJWブレナンがリーダーでつまりジョー・ザビヌルにあたる、Vn,Cb(二人は代わってる)そしてhrnがアルケジーシクロッペリでWRならウェインショーターにあたる? ドラムレスで長い間続けてるというのも珍しいが企画物アルバムではドラムが入っているのもある.実はこの直後に関連盤があって ダダの場所 というdsとvocを加えたセクステットでオリジナルダダのハンス・アルプなどの詩を乗っけたアルバムを出してるらしい .というのは注文してるがまだ届いてない.WRと比べての大きな違いはエレクトリック楽器をまったく使わない点だろう、音としては現代音楽的室内楽と彼等がいうところインチキ民俗音楽(フェイクフォーク)のニュアンスが入っている、メンバーはヨーロッパ各地から集まっていてロシア、アイスランド、ウィーン、スイス等でこのアルバムではスイスフォークが関連してヨーデル歌手が一曲に入ってシクロッペリはアルプホルンを吹いてる.(そう言えばダダもチューリッヒか!)シクロッペリはバンドの中では一番名が知られているミュージッシャンでミッシャ アルペリンとのアルバムやソロアルバムも日本盤が出ていたロシア出身のヴィルトゥオーソでバンドとは別にリーダーアルバムを色々出してる 
 ところでパゴリブレは今年新作を出してるがそれは1990のデビューアルバムの再発でブレナンがシクロッペリと出会う前の物である。

by 山の実

我が青春の10枚 鹿川暁弓

今回の投降者を紹介する。鹿川暁弓。クラッシックとジャズ両方の分野で活動するピアニストである。スペインのクラッシックコンクールで入賞した経歴を持つ。音色が美しい

1 「DEUTSCHE GRAMMOPHON BEST 100」の④ 
ドイツ・グラモフォンの名曲シリーズでカセットテープです。レナード・バーンスタイン指揮、ウィーンフィルの演奏で、モーツァルトの交響曲40番と41番が入っています。母の運転する車でいつもかかっていました。クリスマスソング特集や矢沢永吉もよくかかっていたのを覚えています。

2 Michel Béroff のClaude Debussy 「ベルガマスク組曲」「2つのアラベスク」「子供の領分」「レントより遅く」が入っているテープで、ピアノの先生が貸してくださったCDを録音したものだと思います。自分で好きなものを選んで聴き始めた頃だと記憶しています。ベルガマスク組曲(特に「パスピエ」)が大好きでした。

3 「CHOPIN THE WALTZES」Artur Rubinstein 
ワルツ集はルービンシュタインのこのCDを好んで聴いていました。子供なりにショパンの旋律に憧れていました。

4 「IN THE LIFE」B’z 
「TONIGHT(is the night)」と「快楽の部屋」が特に好きでした。日本のミュージシャンで初めて好きになったのはB’zでした。

5 「DANGEROUS~THE SHORT FILMS」と「HIStory ON FILM VolumeⅡ」Michael Jackson 
青春の初めのころは寝ても覚めてもMichael Jacksonでした。Michael Jacksonを通して社会で起こる問題をたくさん知りました。色々なことを気づかせてくれた人だと思います。特にこのビデオテープ2本と、LIVE AT WEMBLEY JULY 16,1988が大好きです。

6 「The Score」Fugees 
英語のRapのリズム、HIPHOPのビートに憧れました。Lauryn Hillのファッションも大好きでした。

7 「THE LOW END THEORY」A TRIBE CALLED QUEST
こちらもHIPHOPです。このアルバムを聴くようになり、JAZZの匂いや響きに興味を持つようになりました。Ron Carterが参加しています。

8 「PORTRAIT IN JAZZ」BILL EVANS TRIO
1番最初にJAZZを認識して聴いたアルバムです。当時はこれがアドリヴで演奏されているなんて本当に信じられなかったし、何がどうなってこうなるのかさっぱりわからなかったのですが、とにかく私にとって刺激的でかっこ良くて、最初から最後まで通して何度も聴いていました。

9 「PIANO」Wynton Kelly
アルバムのタイトルが「Whisper Not」とも書かれているのでどちらが正しいのかはっきりわからないのですが、JAZZを勉強し始めて最初の教科書がこのアルバムだったので、思い出深いです。とにかくコピーしていました。

10 「The Composer as Pianist」Claude Debussy 
ドビュッシーが演奏しているピアノロールでの録音です。1904年と1913年のものだと書かれてありますが、正直こんなに鮮明に聴けることにびっくりしました。本や楽譜でしか知ることができなかったドビュッシーの息づかいみたいなものを感じて、実際に生きて存在していたことを現実に感じることができました。

Master’s comment notice
印象派の作曲家がジャズに与えた影響はよく知られている。鹿川のクラッシックのソロライブに挟まれるエバンスの曲は何のの違和感もなく流れていく。彼女の音楽に占めるクラッシックとジャズの配分が分かる選出になっている。20周年記念ライブで4月9日に鈴木央紹を加えてカルテットで演奏する。一度響きを確かめていただきたい。

  

20周年記念ライブ 1日目

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ある感慨を持って迎えた一日目。学生all stars 企画として定着した学生とプロのコラボである。白羽の矢が立ったのは北大2年目のピアノの石川である。石川はlazyの15人目のバイトでもある。プロと演奏して深いレベルで理解するする楽しみを知ってほしいという意図で始めた企画である。日本でほとんどここだけの企画と聞く。プロにもその意図を理解してもらったうえでやってもらっている。若いフアン層を獲得する意味でも役に立っていると考える。この日胸を貸すのはベースの楠井。業界一の熱血指導員である。リハの時から過不足のないアドバイスで順調に演奏を終えた。細かいミスはどうでもよいとは言わないが学生も何かを感じ取ってくれたようだ。それで良い。打ち上げでもいろいろな音楽談義が続き有意義な初日であった。初日が学生だとついつい調子こいて飲みすぎてしまう。自制した。まだ8日間ある。

大阪万博の醜態 vol4

万博の工事現場でガス爆発があった。夢洲はもともとゴミ捨て場であった。有害物質PCBがビニール袋に入れられて埋められている。夢洲はカジノ建設予定地と万博施設用地に分かれておりカジノ部分は600億かけて土壌改良が行われる。万博施設部分はアスファルトで覆うだけである。以前から危険性が指摘されており国会審議でも取り上げられていた。自見万博担当大臣の返答は「法令にのっとり適切に処理されているものと理解している」という国会質疑ⅡⅤフレーズであった。地下鉄延伸工事の際、メタンガスに引火したようだ。維新は子供たちを修学旅行などで来させようとしている。危ないことを知ってか知らずか親には自賠責の様な同意書を取るらしい。この事故の直後吉村知事の記者会見があったがこのことには一切触れていないばかりか能登半島地震の被災者を万博に招待する施策を検討していると発表した。自分の失政を取り繕うことに地震さえ利用している。万博施設は大屋根リングだけ順調に工事が進んでいるが上下水移動さえ通っていない。「汲み取り式」になるようだ。衛生面からも問題が指摘されている。世界の料理が食べられるパビリオンが出店する様であるが日本の衛生基準を理解してもらうのは難しいと言われている。大阪市の保健所の担当であるが維新の身を切る改革で大量に配置転換され職員の手が回らないらしい。
4月13日以降の違約金は844億に跳ね上がる。数々の愚策を遂行してきた維新であるがここで府民、国民の為に大英断をしてはどうか。
本日の早口言葉
バスガス爆発、見て獏吐く

素人の経済談義 vol2 構造的賃上げの欺瞞

素人の経済談義 vol2 構造的賃上げの欺瞞
経団連企業の賃上げが5%の水準で推移している。初任給はそれ以上の引き上げである。給料は高いほどいいじゃないかと思うかもしれない。落とし穴がある。転職とリストラの若年化が進み一部の老朽化したタイタニック号しがみつく者だけが高収入を獲得しそれ以外はリスキリングという自助努力強いられる。労働市場は流動化しガザのように高い壁が築かれ格差が広がる。22カ月実質賃金は増加していない。中小の賃上げはこれからであるがコロナ禍のゼロゼロ融資の返済も始まる。この時期の日銀ゼロ金利政策からの脱却である。中小企業の賃上げなど望むべくもない。なぜ経団連企業が賃上げ満額回答などできるのであろうか。円安政策、法人税の減税などで史上最高益を出しているにもかかわらず人件費の増額に回さず内部留保にした経緯がある。その懺悔の意味でその一部を吐き出した賃上げと考える。
おりしも国会では裏金問題を審議中である。経団連企業の賃上げ満額回答、日銀のマイナス金利の解消、自民党の権力闘争、衆議院解散の時期、それらが一本の糸でつながっているように感ずるのである。オレオのような循環コードならまだしもオレオレ詐欺ような悪の循環コードの響きが聞こえてくるのである。

「BAI”LDOR」Michel Portal


ミッシェルポルタルの新譜はブラームスで彼は今年89になります。ロルフ・キューンがラストアルバムの「黄と青」をだしたのが88の時だったがポルタルがジャズアルバムをだしたのはmp85 
が一番新しいレコードになる。もちろん85歳の時のアルバムだ。さて今回取り上げるのはその10年前の「bailador」バイラドールはフラメンコダンサーみたいなちょっと違うようなヤツ (知らんけど)
キーパーソンはbojan Zと言うピアノ&キーボードでmp85と同じである。mp85でのtbに対してこっちではアキンムシーレのtpそれとライオネルロルケのgが半分のナンバーで入っている。この二人がパリにNYCブラックのブルーノートを持ち込む。それからやっぱりデジョネットは良いですね!(一曲だけ彼のオリジナルも入っている。)ポルタルのキャリアの中でもピークかも知れないとかいてて75歳でもこんなにカッコいいなんてなにかの間違えじゃなかろうかと思った。
by 山の実

大谷翔平の通訳の事件のB面

「の」が続く書き出しはこれから書かれるであろうことがいかにつまらない事かを想起させる。
大谷翔平には何の恨みもない。素晴らしい選手であることも知っている。最近結婚したらしいことは知っている。渡米するときに通訳同伴で行ったらしいことも知っている。だが通訳者とどれだけ信頼関係があったかなど全く知らない。ネットニュースで知る限り通訳士がスポーツ賭博で巨額損失を出しそれを大谷が補填したということである。そこにはいろいろな問題が潜んでいることは想像できる。今呆れていることは問題の本質とは関係ない。この事件が発覚した時大手マスメディアの記者が通訳士の親の自宅に押し掛けコメントを取ろうとしたことだ。マスコミの質が劣化していることの象徴である。二階俊博、下村博文でも西村康稔でもよい・・・自宅に押し掛けピンポンとインターホーンを押す勇気があればスタンディングオベーションで拍手してやるわ!
大谷翔平には何の恨みもない。
国会中継中に「大谷結婚」のテロップが入った。日本の将来を決めることを質疑している。その日、7時のNHKニュースのトップは「大谷結婚」であった。結婚はめでたい。そのことだけに気を取られているとしたら我々はもっと「おめでたい」

ヴィレッジゲイトの夕 JCwithED


買ってはいけない!犯罪的商品!聴こえるのはドラムばかりフルートやソプラノが高音に振れた時はいいが中、低音では遠く、ピアノはかすかにピアニカだかエレクトーンだかわからない程度に鳴ってる、ベースはまったく聴こえない。日本でのみコレをSACDでだしたのだ!ジャズマニアはジャズの敵である。それはクラッシックでも同じであると前にある指揮者から聞いた事がある。いわゆる贔屓の引き倒し と言うやつだ。
そもそもこんなアルバムに手を出すべきではなかったのだと反省してる。私は青春の13にもJCwithEDのヴィレッジヴァンガードライブをいれてる。you can’t go home again と言う訳だろう。昔海賊盤でドルフィーのガスライトライブを買った、ドルフィーがレフトアローンをやってるのだがピアノが何故かマルでなくハービーHだった、感想の記憶はひどい音だったがコレとドッチが悪いだろう?もちろんLPを引っ張り出して聴き比べなんか絶対にするもんか。
実は一曲目マイフェバリットシングスしか聴かないでコレを書いてる、二曲目の「灯りを儚くして」以降を聴きたい人がいらっしゃれば半額の1980円でお譲りしますのでご連絡を!
by 山の実

素人の経済談義 vol1 日銀ゼロ金利政策の終焉

一応経済学科の卒業で会社員時代最後の肩書は経理財務本部課長であった。1兆2000億の負債を抱える全組織のどこを残しどこを潰すかというシナリオを書きそれを銀行に説明し延命できるよう借金を負けてもらうお願いをする部署であった。はっきり言って自分の能力では無理と感じ命あるうちに退職した。所属した短期間に2名が亡くなっている。組織が滅びるときはその規模の大小関わらず似た現象が生ずると感ずる。先ず正確な情報が出てこない。そして批判的立場にあるべき部署が上層部に忖度した判断をし泥沼化させる。
日銀がゼロ金利政策をやめると宣言した。ところが円安が止まらない。これは異常なことである。普通金利をあげれば資金が戻ってきて円高基調になるはずである。この状況が世間ではスルーされている。政府もマスコミも重要な事実をかくしているからだ。株価は4万円台の高値を維持している。マスコミはこちらの景気良い話を前面に出し都合の悪い話はひっこめる事としている。今までの日銀の政策で投機筋から完全に足元見られているからだ。「金利上げるぞ、‥金利上げるぞ」との口先介入ポーズだけで時期を逸したためにもう手の内はないでしょうと舐められている。金利は上げたけれど金融緩和は出来ないでしょうと言う事である。
連合は5%の賃上げを要求し大手企業は満額回答をしている。経団連企業は過去最高益を叩き出し、大学生の就職率も良い。これを期に日銀はゼロ金利政策から脱却したとの報道である。ジョニー・ミッチェルは”青春には光と影が有る”と歌った。勿論経済にもある。マスコミはそれを説明する責任がある。札幌の中心街は海外客でにぎわいライブハウスもその恩恵を受けているらしい。倶知安、ルスツのリゾート地では垂れ流しておけば良いバックグラウンド音楽の需要でミュージシャンもそこそこ忙しい。だがこれは景気が上向いてきた兆候なのか。アベノミクスの目標はデフレ脱却であった。スーパーに行けばわかる事であるが生活必需品は軒並み高騰している。店で使っているオレンジジュースは以前98円、今は245円である。豊臣秀吉並みに出世している。胡瓜はとうとう1本100円を超えていて思わず腰が抜けた。キュー間板ヘルニアである。岸田総理も植田日銀総裁も本物のデフレから脱却していないと発言していた。物価が上がれば良いも悪いも本物も偽物もないインフレである。