京都市&前橋市市長選挙で負けたのは誰か

群馬県は保守王国である。中曽根、小渕、福田親子の4人の首相を輩出している。現在衆参全議員が自民党で自民党の選挙対策委員長は小渕ドリル優子である。選挙は一騎打ちとなった。自公が推す候補は4期務めた現職、対立候補は所謂市民連合である。現職が負けるはずのない構図である。ところが新人が大差をつけて勝利した。投票率が高かったわけではない。裏金問題に怒り心頭の自民支持者の4割が新人に投票したと言う事が出口調査で判明している。勝利した小川晶氏は県議であるが会派は立民であるが立民から立候補したわけではない事に注意しなくてはならない。
京都市の場合は構図が複雑である。維新の勢力拡大を嫌う立民が事も有ろうか裏金問題で青息吐息の自民党と組んでしまった。自公立民で押す候補は勝には勝ったが思わぬ接戦となった。負けた福山和人候補は徹底した市民派を標榜し共産党からも敢て推薦を受けなかった。選挙速報では一時上回っていた時間帯もある。立民の支持者が自民と組むことに嫌気が差し福山候補に流れたと言う事だ。立民は選挙には勝ったが大きな潮流を作る事には完全に失敗している。そしてもっと悪いことは今回立民から離れた支持者は絶対戻っては来ないことである。共産党と令和の応援だけで接戦に持ち込めたのである。立民が福山候補の支持に回っていればこの選挙に勝利し今年有るであろう衆議院選挙に弾みがついたはずである。泉健太代表の政治センスのなさに絶望する。