汚染水処理の欺瞞 vol2

福島には汚染水貯蔵タンクが林立している。海洋放出が始まっても汚染水は日々溜まり続ける。ビールを飲みながら排尿するイメージである。最終目的は廃炉にある。880トンあるデブリを取り出さなければならない。その場所がない無いという短絡的な要因による。取り出したデブリは小さじ一杯分、数グラムである。目の前の蠅を追うかたちで海洋放出を見切り発車させた。デブリの事まで考えている余裕ないので若者達よ、後よろしく・・・と言う事である。海外の反応を抽出しておく。この汚染水又は処理水の英訳である。Hukusima waterとなっている。ある用語に固有名詞が付けば一流の証である。コルトレーン・チエンジ、将棋の藤井システム、跳馬の山下跳び・・たとえが古いか?・・。だがhukusima waterは人類史の汚点の方として記憶にとどめることとなるだろう。マーシャル諸島など太平洋諸国からも懸念の声が上がっている。それは戦前の日本統治と米国の原水爆実験の犠牲になった記憶が甦ってくるからだ。中国からは日本製海産物の輸入全面禁止の方策が直ちに発表された。日本政府は想定外の反応で驚いているとのコメントを出した。ダチョウ倶楽部の「押すなよ、押すなよ」のギャグ程度に中国の反応は見え見えであるにもかかわらずである。またそれに対する立民泉代表の反応も情けない。中国に全面撤回を求めるとしチーム日本を醸し出している。中国は以前から警告を発していた。それにもかかわらず何の外交努力もせず海洋放出を決めた岸田政権の失政こそ非難すべきと考える。中国の対日本貿易額の割合は4.8%であるが日本のそれは20%である。どちらが困るかは火を見るより明らかなはずである。