珍本

朝起きるとラジオをつけ、聞いているふりをしながら二度寝するのが慣例になってきている。NHKのすっぴんという番組に時々面白いコーナーがある。今日はそこに珍本評論家なる人が出ていて世界中の変な本を紹介していた。1.「放置自転車写真集」よく見かける自転車置き場の放置自転車からタイヤの溶けかかったお岩の様なおどろおどろしいものまであるという事だ。放置自転車自体珍しくはないので「24条美人ママ写真集」よりは被写体には困らないはずだ。2.「放置買い物カーゴ写真集」買い物カーゴとはスーパーにあるあれだ。僕も人生で一度だけ放置買い物カーゴを見たことがある。これは、被写体自体探すのがかなりむづかしいのでないか。これは還暦越え女性美人ピアニストを探すより難しい。どちらにしろ写真を撮る人、それを出版する人、それを買う人、みんなすごい。踊るアフロに、見るアフロ、同じ阿保なら踊らにゃ損、孫という感じだろうか。3.「円周率一万桁」3.1415・・・・・のあれです。この本は僕も見たことがある。本当に延々と数字が続いているだけ。落語でネズミが米蔵に入って米粒を一個づつもってくる話くらい長い。あるいは、コルトレーン・イン・ジャパンのジミー・ギャリソンのソロ位・・・・・・。4.「素数一万個」これは明らかに3の二番煎じだ。コルトレーンの亡霊におびえるエーゾー・ローレンスのごとし。3は村上春樹の「騎士団長殺し」ほどではないがそこそこ売れたらしい。客層は絶対誤植を見つけてやるといったストイックな人か「こんな変な本があるんだぜ」と受けを狙う層に二分されるらしい。
5.「月間円周率」毎月3月14日発売。定価314円。客層は絶対誤植を見つけてやるといったストイックな人か「こんな変な本があるんだぜ」と受けを狙う層に二分されるらしい。5、「国会図書館の実務となんとか」半分寝ながらなので正確なタイトルが分からない。出版した書籍は必ず一部国会図書館に寄贈しなければならないという決まりがあって保管するときは表紙をとることになっているらしい。それで表紙だけの本を作ったり、帯だけの本を作ったりして国会図書館の対応をルポした本だ。ちなみに表紙だけの本は中身は白紙の紙が数枚入っているだけなので表紙をとるとただのメモ用紙と変わりないので保管は拒否されたという事だ。
僕が持っている珍本に「新しい世界地図」(世界日本語的珍地名)というのがある。世界の実在の地名で日本語にすると可笑しいものをジャンル別にまとめている本だ。無難なところで「病気&怪我マップ」を見ると。
ケガシュカ(カナダ)フーシン(中国)ホッサ(フインランド)イガン(マレーシア)オクスリー(オーストラリア)イタイー(ブラジル)等々実際の地図帳に場所を示している。行こうと思えばツアーができる。その1はやはりエロマップになっている。ここに掲載できて比較的有名なのはスケべニンゲン(オランダ)後は書けません。
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