2025年仕事始め

めでたしと言うも一人の
雑煮かな
groovy時代から正月は1月2日から店を開けている。帰省で帰ってくる元常連が立ち寄ってくれる可能性が有るからだ。実際盆と正月にしか会えないお客さんがいた。lazy では音だし初めと銘打ってどこよりも早いライブとセッションで幕を開けている。演者は毎年M山である。ミュージシャンも三箇日くらいは食っちゃ寝食っちゃ寝の堕落した庶民生活を送りたいとの事でやりたがる者があまりいない。セッションにすると正月の馬鹿テレビ番組に飽き足らない人間が何人かは来てくれる。初日誰も来てくれないとおみくじで凶を引いたようで流石にめげる。どれくらいめげるかと言えば響がべろべろに酔っぱらい宴会の鍋をひっくり返し床が白菜の湖のようになった時くらいだ。これは最凶である。今年は珍しいお客さんが来てくれた。僕が客でGroovyに通っていた頃の最後の学生バイトMちゃんである。約40年前の話である。前回はお嬢さんが北大生になったと言う事で様子見に来て二人で寄ってくれた。3,4年前の事かと思ったらもう8年前だという。アインシュタインを出すまでもないが時間は一律には流れていない。お互いに覚えている当時の常連は多くはない。だが僕が企画して提供したライブは覚えているという。どうやら岡本さんと池田芳夫さんのライブらしい。その時の映像は残っている。当時の取材班Sさんが撮ったものだ。SさんはMちゃんの写真も取ってくれたようで家にスナップ写真が何枚かあって誰が取ってくれた物かずっと気になっていたという。今回すっきりしたと帰って行った。血縁でもなく地縁でもなく店縁と呼ぶ様な関係性がまだ残っているのを感じた初日であった。