日常事態宣言

混迷する異常事態が日常化している。新聞は一気にオリンピック特集に傾いていた。カラーページで有力選手や北海道縁の「火」運搬ランナー三浦雄一郎、毛利衛を紹介している。「どうせあなただって見るんでしょう、日本がメダル取ったら嬉しんでしょう…」と見下されている感がある。札幌でのサッカー予選も無観客になった。不幸中の幸いである。それでも選手と関係者は来道する。人が移動すれば感染のリスクは高まるのは目に見えている。オリンピック終了後に感染者が増加し中途半端なまん延防止法が出され酒類提供を禁止されるとそろそろバサロ泳法も限界である。オリンピックは無観客が中心になり菅総理の考えていた勝利感は演出できなくなった。これも不幸中の幸いである。ワクチン接種最速最大化万能論が席巻している。菅総理はこの直球のみでワクチン打線を抑え込もうと目論んでいたがほころびが見えてきた。都道府県の接種スピードに差が出てきて在庫の積み増しをしても意味がなくなってきた。河野大臣は接種率上位の和歌山、山口、鳥取差が、高知に傾斜配分する考えを示した。接種率上昇のアリバイつくりであるが供給そのものが追い付かなくなり対策そのものが破綻している。北海道はワースト3であるがそれでも在庫不足から新規職域接種は見送られている。過日常連客が来たが職域接種で自分の前でワクチンが無くなりお預けを食ったと聞いた。ちなみにワースト1は大阪府である。ついでに言っておくと休業給付金の遅れがひどいのも大阪府で2月分がまだ終わっていないとのことだ。大阪の知事はイソジンと雨合羽で有名な吉村知事である。覚えておきたい。札幌も早い方ではないが4月分が先日給付され三嶋大輝7days関係の払いを何とか終えられた。閣僚の恫喝も相変わらず横行している。西村経済再生担当大臣は休業要請に応じない飲食店の情報を金融機関に提供する案を発表し、その後撤回した。その内容もまずいが銀行が要請に応ずると思っていることにも今の政権の横暴さが滲み出ている。「ぼったくり男爵」のバッハ会長が広島訪問を画策していたが広島市民から中止の要請を受けている。魂胆が見え見えである。広島の「平和」イメージを五輪に利用しようとしているのである。その会長ホテルオークラの一泊300万の部屋に宿泊しコロナ禍にあえぐ下々の者の苦しみをよそに競技を睥睨するのである。IOCには放送関係を取り仕切る下部組織がある。その放送機構を通じ世界中の放送局と契約し放送権料を得られる仕組みになっているので観客が居ようがいまいが関係ないのである。バッハ会長は来日した際に「日本国民は選手の85%がワクチン接種してきたことに感謝すべき」と発言したことはほとんど報道されていない。何様じゃ・・!もうヒグマの檻に叩きこんでやりたくなる。