Wカップの裏番組 vol2

岸田総理が突然原発の60年延長、そして新設まで言い出した。寝耳に水である。福島の事故から10年まだ緊急事態宣言もとけていないのにだ。緊急事態と言う事は福島の一部はまだ放射線汚染下にあると言う事だ。病院に行くと関係者立ち入り禁止の部屋が有る。レントゲン撮影をする部屋だ。あの部屋で検出される放射線量よりはるかに多い放射線物質があの地域には残存している。汚染水貯蔵タンクももう満タンである。大量のトリチウムを含んだ汚染水を海に流して処理しようとしている。トリチウムは重水素なので水として存在し除去はできない。その害については諸説あるが無害と言う事だけは絶対にないようだ。政府は海水放出に拘るのは六ケ所村の処理施設計画がとん挫するからだ。電気料金は今も高いが来年再値上げされる。ところがここに政府の姑息な戦略が見て取れる。北陸と関西では値上げ幅が全く違う。原発稼働地域は安く見えるように設定されている。そもそも原発は安いのか?化石燃料の電気になる割合は50%と聞く。だが電気にならなかった熱源は地域の暖房に使われたりするのですべてが無駄ではない。原発は35%で立地は安全性考慮の為、都市から遠い地域に作られており熱源はほとんど無駄である。CO2は排出しないが冷却水は海に放出されており温暖化の一要因になっていることは伏せられている。電気料金の積算に福島の事故の様な処理費は入っていない。廃棄物の処理費は言わずもがな・・・である。自民党内でも原発は増設しないのだからいずれなくなる・・・という論調もあったのにこの時期の変節ぶりには驚く。永田町界隈では政局に関係が有るという説もある。経産省がバックにいる安倍総理の清和会におべんちゃらを言ったというものだ。勘弁してほしい。派閥のポジション争いに国民を巻き込むのは辞めてくれ。年末になって気が滅入る話題ばかりだ。今年の救いは大谷翔平とサッカーと僕にとっては羽生善治の復調と何と言ってもlazyで繰り広げられる熱いライブだ。
付記
今日、店に来ると電気がつかない。電力不足ではない。怒涛の10daysライブで料金の支払いを忘れていた。照明も暖房もない中で将棋をしながら1時間半ほど再開を待った。ライブがない日で良かった。ウクライナ市民の事が頭をよぎった。