マンボウ日記 vol3

折からの大雪で自宅は階段の所だけは雪掻きしないとならない。サボると段差が見えなくなりスキーのゲレンデ状態になる。以前にその状態で凍ってしまい氷壁を這って登るような姿勢で出入りしていたことが有る。ところが最近は店に行く時間にはコンクリートが出るくらい綺麗に雪掻きがされているのである。共有部分は全くなく僕しか使わない階段がである。あまりに綺麗で気持ちが悪くなるくらいだ。誰かの恩返しかもしれないが鶴や亀を助けた記憶はない。
店の方は路面店なので入り口前は自分でやらなければならない。腰痛を庇いながらいやいややっている。積み上げた雪で道路からは店のドアーは見えない。歩道は寸断され歩行者はつるつるの車道を歩かなくてはならない。歩きなれた道は曇った眼鏡で歩くよりも裸眼でゆっくり歩く方が安全だ。一昨年滑って転んでノートパソコンをダメにした。今日はライブがある。少なくとも演奏者は来るので日本語のリハビリの日になる。近所の店も途中から戦線離脱し休業する店が増えている。マンボウにドカ雪、JRは二日間一本も動いていない。休みたくもなる。
演奏中除雪が入った。こんなことなら雪山を道路の方に崩しておくのだったと後悔する。除雪作業を眺めていると道路の向こうに4人の人影が見えた。腕章をして手にはバインダーを持っている。時短の調査員だ。ワンクルーに一度は見回りに来る。店内を見られると面倒だ。音を消してシャッターを閉める。息を殺してゲシュタポの去るのを待った。アンネの気持ちが良く分かる。幸い除雪・レッドマン中だったのでこちら側には渡って来られないので助かった。
昨日大石学からメールが来た。米木が貞夫さんとホールでタキシード姿で演奏している動画があるから面白いので見るようにとの事だ。回線がつながりづらく次回にチェックすることにした。皆さんからよくこんな通信環境でパソコン動かしてますね・・・と言われるがそういうところは気が長い。こちとら屯田兵の末裔だ。臥薪嘗胆、欲しがりません勝つまでは・・・である。TPの松島から電話が入った。16日からのライブの移動、ホテルの確認である。JRは14日から全線開通の予定である。こういう事は心配してもきりがない。Que sera seraである。
東京でも札幌でも身近に感染者出ているがお互いに流れ弾に当たらないね・・・と笑い合う。まだその余裕がある