北大祭雑感

北大祭のjazz研のライブには50年前から行っている。lazyをやるようになってからは毎年顔を出している。毎年行っているといくつか気が付くことが有る。毎年会う人が3,4年前から見なくなった。僕くらいの世代の人が二人いて3人ともキャップを被っている。時々人違いをされて肩を叩かれることが有った。演奏が終わると「最高」と叫ぶので学生の間でも最高叔父さんと呼ばれていた。二人とも今年も見かけなかった。入場料は3日通しで300円である。受付は大体一年生が受け持っていて僕が行くと幹部部員が出てきて入場料は結構ですという話になる。勿論300円くらいは何とかなるので支払っているのだがここに部の風土の変遷を感ずるのである。一年生は4月に入ってくる。学祭は6月である。僕の顔が分かると言う事はこの時期まで一年生が先輩に連れられてlazyに来たことが有ると言う事である。毎日早起きして出来るだけ最初のバンドから聴くようにしている。1年生バンドが早い時間に出るからだ。知って部員はほとんどいなかった。映画ブルージャイアンの影響も有って入部者は30人ほどと聞いた。結構な人数である。だが学祭が終わるとやりつくした症候群でやめる部員が多いとも聞く。楽器は大学に入ってから始めて音源もほとんど聞いたことも無い状態で参加していると思われる一年生もいた。9月には樽商との一年生定期戦がlazyである。やめないで成長ぶりを聴かせて欲しいと祈りながら聴いていた。手が痛くなるほど拍手もした。一年生に限らず知らない部員が結構いる。lazyに良く聴きに来る部員と来ない部員がはっきり分かれていると感じた。今回もあったのだがyou tubeで知ったミュージシャンを追いかけるという接し方だ。僕が全く知らないミュージシャンであった。そういう子にとりあえずバド・パウエルから聴いてごらんといっても無駄なので4年かけてアリ地獄に引き込む方針を貫いている。ジャズの歴史も知った良質なリスナーを全国に送り出すのも店の役目と考えている。愛情をもって聴くと学生の演奏も楽しめる。
そうはいっても3日間朝からライブ聴いて店でも聴くとちょっと疲れる。