官房機密費とシャブ

現在国会で政治資金改正法案について議論されている。裏金がつくられないように資金の流れを透明化できる仕組みを作れるかどうかが焦点だが自民党は起き掛けのバンドマンの様にやる気がない。政治資金の裏金もまだ闇の中であるがもう一つの裏金は相変わらずブラックボックスの中である。官房機密費という名目で毎年12億支出されている金がある。使途は全く不明である。例えば超法規的なテロリストへの身代金などに使われたりすると言われている。官房長官室には常に数千万の現金があり使うと翌日にはその分が補填されている。一応会計検査院の監査は受け時々官房長官が説明の為呼ばれることはあるらしいが大きな問題になったことはない。今回中国新聞が選挙に官房機密費が使われったことが有るとすっぱ抜いた。中国新聞は安倍元総理と河合夫妻の賄賂事件後も政治と金の問題を追い続けていた。大手新聞より根性がある。この特ダネのネタ元は元官房長官と言う事になっているが消去法で麻生内閣の時の川村健夫官房長官で間違いない。我々はまた自民党の金の問題だ・・・まぁあるよな・・・と慣れっこになってしまいがちだ。だが一つ一つ検証し面倒がらずに怒らねばならない。官房機密費も原資は税金である。その税金が特定の政党の為に使われているとしたらその党は優位になるのが当たり前でありその時点で民主主義が歪められている。領収証いらず、使途説明する必要なし、使っても寝て起きたらまた増えている。一度やったらやめられないシャブ中である。なぜ川村健夫官房長官はリークしたのか・・・。良心の呵責に耐えかねてか・・・ここからは推測である。川村氏の選挙区は山口県3区である。2021年衆院選自民党はここに参院から鞍替えの林芳正氏を擁立することに決めた。岸田派のナンバー2である。川村氏は政界引退に追い込まれた。お家断絶の危機である。川村氏は長男の中国地方比例区での登録を求めた。だがここには安倍元総理のお気に入り極右のマドンナ杉田水脈がいる。党本部は北関東区登録を決めたが名簿順位は極めて低かった。長男は落選した。この経緯を川村氏は怨み骨髄と思っている事が今回の「鉢の一刺し」に繋がった。ここにまた一人三文役者が加わるのである。党政治刷新本部の政治資金に関する法整備検討グループの座長に鈴木馨祐なる人物がいる。鈴木氏はNHKの討論番組で「官房機密費が選挙に使われることはありえない」と断言してしまった。派閥の長、麻生氏に「おまえ、機密費の件火消ししてこい」位の事を言われたのだろうが飛んだ勇み足をしてしまった。何の根拠もないことを公言し火に油を注ぐ結果となっている。自民党にはこんな人間しかいないのか・・と呆れるばかりである。
CIAにも機密費はあるが情報自体25年で公開される。それが外交問題に影響しようともである。