百貨店の閉店が相次いでいる。渋谷東急本店。西武池袋店。道内では帯広の藤丸が1月31日に閉店した。これで道内の地場百貨店は消滅した。残っている店舗も札幌の4店舗のほかは函館の丸井だけだ。28年前は僕もこの業界にいたので多少盛衰については知っている。入社したころはその地域の一等地に売り場面積の大きな店舗を立てる巨艦主義が主流だった。当時のライバルは地下鉄の要所を抑えるスーパーである。コンビニ資本に吸収されるとは夢にも思わなかった。まだネット販売は無かった。藤丸の記事は道新には大きく取り上げられている。コロナ感染が最後の引き金になったかもしれないがまず消費形態の変化が有る。その奥には人口問題、過疎化などジワジワ寄ってくる日本国の問題もある。僕が札幌勤務時代。藤丸を傘下に収めようという動きが有った。これは失敗に終わり買収に回った側が先に撤退し藤丸は今年まで頑張った。社長の談話を聴いても地域の住民とのつながりを大事にしていることが分かった。そごう傘下に入らなくて良かったですねと言いたい。最終日店内の花が飛ぶように売れたという。お客さんが世話になった販売員に渡すためである。これは販売員にとっては涙が出るほど嬉しいはずである。だがその従業員の再就職は3割しか決まっていない。