市長候補は3人。現職秋元克広氏、高野馨氏、木幡秀男氏。3名とも無所属であるが秋元氏は立民と新党台地の推薦を木幡氏は共産党の推薦を受けている。前回の選挙は秋元氏と共産党候補の一騎打ちとなりダブルスコアー以上で秋元氏が圧勝した。今回の3人の選挙第一声をAIで分析した結果がある。冬季オリンピックが唯一の争点とは考えないが秋元氏は街、観光などの言葉を散りばめるがオリンピックという単語は一切出てこない。争点隠し戦略である。高野氏はオリンピック招致反対、市民、住民投票、自治という語彙が多く語られる。どこの政党の推薦も受けていない。組織的に動けないと言う事は選挙では不利である。政党政治から市民政治への移行を目指していると思われる。木幡氏は前出の二人が触れていないことに言及している。泊原発再稼働反対、オリンピック招致反対と明言している。オリンピック招致に関しては秋元氏は賛成。高野氏は反対ではあるが住民投票で決める。木幡氏は反対と言う事である。北海道には市民ネットワークと言う団体が有る。昨年の12月冬季オリンピックは住民投票で決めるべしという請願を議会に出した。自民、立民が多数派を占める市議会で却下された。オリンピック反対というところでは市民ネットワークが高野氏を支持していても可笑しくないのであるが事前のアンケートで憲法観が違うと言う事で指示に至らなかったと言う事である。話は知事候補に飛ぶ。池田真紀候補を立民が推薦し市民ネットワークが支持している。池田氏本人もオリンピック招致には反対である。ところが第一声ではオリンピックという単語は一切出てこなかった。立民は招致賛成の秋元氏を推薦している。余計なことを言うと立民の応援を受けられなくなる。そこで政治信条に蓋をした。些末な事は良い。だが選挙に勝つためだけの為に自分の信念を曲げる輩は信用されない。このような捻じれた市長選、知事選にした立憲民主の戦略が良く分からない。