統一地方選後半が終わった。注目は五つの衆参補欠選挙区だ。結果は自民党の4勝1敗。どこも接戦と聞いていたので期待していたが残念な結果であった。だが自民党が快勝かと言えばそうでもない。安倍総理の御膝元山口4区。有田芳生氏が敗戦覚悟で出馬した。統一教会問題を前面に出し県民の良心に訴えた。安倍総理存命時代の自民票を一番減らす選挙となった。有田氏自身保守王国が溶け始めているとコメントを出した。山口2区は家柄自慢の4世議員岸信千代が勝ったが接戦となった。負けた平岡秀夫氏は自民議員に一度土を付けたことが有る人物で知名度もある。次回につなげる選挙となった。参議院大分補選は社民党吉田忠智氏を担ぎ出しての与野党一騎打ちであったが自民の銀座のママに接戦で負けてしまった。立民の戦略下手が露呈してしまった。千葉5区は立民が勝てる可能性のあった選挙区であった。ところが維新に共闘の打診をしそれが当たり前であるが他の野党に知れ渡り候補者調整などできるレベルではなくなった。各党が候補者を立てる選挙になりあまり人気のない自民候補が逃げ切った。どの地区も投票率は低いがここは38%である。立民は全敗である。今の指導部では戦えないと思う。衆院和歌山補選は自民が負けた県である。二階元幹事長のおひざ元で維新の新人候補に負けた。維新は地方議会も含めて大躍進である。地方議員が増えると国政選挙も強くなる。維新は公明党との共闘を白紙に戻し単独で野党第一党を目指す。ターゲットはどっちつかずの立憲民主である。大阪の出口調査で吉村知事に投票した府民が70%いる。昔こんな愚策を出す政党に投票する大阪のおばちゃんは皆「アホ」と思っていた。そう思っているうち勢力地図がどんどん塗り替えられていく。高みから見ているだけではなく無党派層とちゃんと会話する必要を痛感している。自民は勝には勝ったが内容が今一である。岸田総理の襲撃事件もあって支持率が上がっている。サミット後は支持率も高止まりするはずである。解散総選挙が有るかもしれない。立民首脳は今の体制で行くと明言している。岡田幹事長は政策があまり違わない方が政権交代が起こりやすい。・・・・などと民主党時代発言している。そんな党に投票しても変わり映えしないと考えれば投票に行く気など起きない。それが投票率の低さの原因であると思う。投票率が低ければ自民、維新に有利である。大政翼賛会的政局になってしまうかもしれない。・・・というのが素人の競馬予想である。