昔、国会中継などバカらしくて見る気などしなかった。「あれは見た方が良い」と勧められた。「最高のお笑い番組だから」と言う理由で。
確かに笑えるのだが腹を抱えて笑える類ではなく「フン」と言う冷笑をしている自分に気付く。そして開いた口がふさがらなくなり怒りがマリモ溶岩のようにあふれ出してくる。
今回の衆議院議員代表質問。稲田朋美議員が出ていた。稲田朋美・・・・覚えていますか。自衛隊の報告書を隠ぺいしたことで事実上更迭された元防衛大臣です。閲兵式にハイヒールで来たり、美容室に行く都合で公務の時間を変更させたりする人です。大体こういう人は一発屋芸人と一緒で一度消えるとブラウン管から葬り去られるのだがどっこいゾンビのようによみがえってきた。理由ははっきりしている。安倍総理の秘蔵っこだからである。
指示された原稿をたどたどしく読み上げる。安倍総理をほめちぎる典型的提灯記事である。その提灯の多さはは秋田竿灯祭りの何倍の規模である。だが次の発言を聴いたとき腰が砕けた
「民主主義の基本は我が国古来の伝統であり、敗戦後に連合国から教えられたものではありません」
フリージャーナリストの安田純平さんが解放された。まずこの「フリージャーナリスト」と言う名称である。これは記者クラブに参加できない人たちの総称である。記者クラブと言うのは菅官房長官を怒らせないように質問する記者の総称である。そういう人たちは危ない所にはいかない。だから捕まって自業自得と言われることもない。そして危険な場所と言うところもなにも無人の砂漠でも極寒のツンドラ地帯でもないのだ。普通に人間が暮らしている場所なのである。そういうところに行く人が居なければ戦争の状況すら知ることができなくなる。情報を握るのはCIAとKGBと007だけになってしまう。007は情報を綺麗なお姉さんにしか漏らさないのだ。パンツのチャックは空きっぱなしだが、口のチャックは意外に硬いのだ。