高市早苗という悪夢

自民党総裁選でのトップ争いが目まぐるしい。コバホーク、小泉進次郎の人気は分からないでもない。だがこの機に及んで何故高市早苗なのか。我々一般市民は投票権がないので手を合わせてこの人だけはやめてくれと願うだけである。総務大臣時代、放送法の運用を巡って停波という印籠を翳しながら脅したという証拠文書を捏造と言ってのけた。捏造でなかったら議員も大臣も辞めると国会で発言した。その人間が辞めるどころか総裁選に出馬しているのである。高市早苗は議員成り立ての頃はもっとリベラルであった。安倍元総理に支持されると急速に右傾化していった。右傾化は票になるとふんだからである。ファッション右翼は従来の右翼とは一線を隔するものであるしより危ないと考える。バップを演奏していた者がフュージョンが流行りだすと急に安っぽいアルバムを量産する行為に似ている。総裁選に出馬するのには20人の推薦人が必要だ。そのうち13人は裏金議員、15人は統一教会関係者である。その中には杉田水脈という差別主義者も含まれている。そういう人物がもし総理になったとしたら裏金問題も統一教会問題も永遠に闇に葬られる事になる。人気が急上昇してきた経緯には自民党員になっている統一教会信者が暗躍しているとも聞く。経団連関係産業界はアベノミクスを継承するであろう高市を推している。一般国民の生活の豊かさとは無関係な株価を維持できるという理由による。20年間日本経済を凋落させた政策をまだ継承する後に来るものは・・・と想像すると空恐ろしい。おまけにアメリカからも睨まれている。対米自立というリベラルな観点からではない。靖国参拝を明言し中国を露骨に敵視する思想が日米韓の安全保障政策にブレーキを掛けるという見地による。靖国参拝は中国だけではなく韓国の国民感情にも影をさすことになり親日的な現政権を起こす事をアメリカ政府も歓迎していない。選択的夫婦別姓制度等は100万光年の彼方に遠ざかる。高市が総理になって良いことが有るのであれば教えて欲しい。
一つだけ評価するとしたら「早苗あれば憂いなし」のコピーは好きである。