新会社名等が発表される2回目の記者会見を全編見た。前回は全部の質問を受けるべく4時間の長丁場で会社側はぼこぼこにされていた。今回は2時間限定、元NHKアナウンサーを司会に立てて1社2名の参加者、一人一問で更問なしの制約がついていた。何か戦略的意図を感じた。ジャニーズ事務所はスマイルアップと名称変更し補償業務だけを行う。ジュリー社長は代表権のない取締役で残り相続税を支払う事とした。新会社は東山社長、井ノ原快彦副社長の体制で事業機能を引き継ぐ。移籍希望者は全員受け入れエージェント制を導入しタレント養成業務も引き続き行うとした。新会社名はフアンの公募で決めることも発表された。ここ2週間で正確な数字は聞き逃したが4百数十名が被害を申し出320名ほどに補償することとなっているとの報告もあった。ジュリー社長は出席せず冒頭したためた手紙が井ノ原副社長によって代読された。母親メリー社長との確執が綴られておりそれが原因でパニック症候群になり会見でうまく説明できないため欠席との事だ。嘘とは思わないが親との確執など世界に何万件とある。何かを隠す隠れ蓑として使われていると感じた。会見は何か高圧的な雰囲気で進行していく。東山紀之社長の見て見ぬふりをした行為は児童福祉法に抵触するのではとの質問には木目田顧問弁護士がはっきりと否定し、ただぼこぼこにはされないぞとの意思も示した。この弁護士、顧問料月2億とも3億ともいわれる日本一高い西村旭法律事務所の所属である。この会見のシナリオを作っているはずだ。質問の順が回ってこないジャーナリストが声を上げると司会者がルールにのっとり発言したほしいとさとし東山と井ノ原は薄ら笑いを浮かべている。ここで井ノ原は「まあ、落ち着いてください」と記者をいなし「子供たちも見ています。ルールにのっとって進めてください」大人ぶった発言をした。さんざん子供たちをいたぶっておいてどの面下げてルールなどとほざくのだ。補償金額も個人情報であるとし明らかにされなかったが過去の判例に準拠して決定するとした。欧米に比べ日本では極端に安い。伊藤詩織さんの事件でも300万円である。11月から補償が始まるとしているが安い金額で手打ちをし新体制をアピールするように思える。新会社名の公募もフアンを弾除けにした施策である。多分ネット上でフアンたちのやり取りで盛り上がり問題の本質が忘れ去られる。概してこの会見安倍政権以来の報道管制を想起させ何の反省もなしで看板の架け替えで終わるようだ。