義理と人情は秤にかけても良いがオリンピックと人の命を秤にかけてもらっちや困る。東京では一日の感染者過去最高、3000人を超えた。医療体制はパンク寸前。自宅で命を落とす人だって出てくる。テレビ新聞は五輪報道一色、生活に必要な情報が得られない。札幌は現在道の時短要請下にある。数値的にはステージ3でまん延防止等特別措置を国に申請しているが西村経済再生担当大臣は渋っている。補償金の問題なのか、札幌でのマラソンへの影響を勘案しての事なのかははっきりしない。日本のメダルラッシュであるが手放しでは喜べない。五輪憲章違反だと指摘されているが開催国の圧倒的に有利な状況下でコロナ禍の困難な状況で参加している国も多々ある中で報道も慎みを持つべきと考える。競争をあおる報道の積み重ねが勝利至上主義を加速させスポーツの本質を損なう事になる。
「始まったんだから、せめて文句を言わず見守れ」とか「楽しめないあなたは不幸せ」みたいな同調圧力を感じる。メダルを何個取ろうと終わってしまえばシンデレラのカボチャの馬車と同じである。厳しい戦後処理が待っている。
付記
「兄弟仁義」と書くと臼庭と駄洒落の研鑽に精進していた時期のこと思い出す。
「東大モトクロス」
「兄弟ザンギ」
このやり取りから全てが始まった。臼庭の命日も近い。