田中菜緒子、池田篤、松島啓之の一連のライブ9daysの真っ最中である。日々熱い演奏と真摯な話と馬鹿馬鹿しい話の交錯する打ち上げが続いている。気になる事件がいくつか起きているがまとまった話を書く時間がない。忘れない様短評的に書いておきたい。放送法を巡る解釈の変更を巡る文書が公表された。高市早苗元総務大臣は捏造だと言い張る。「これが捏造でなければ大臣も議員も辞める」とまで言ってしまった。このセリフ聞いたことが有る。森友問題で安倍総理が言ったセリフのコピーである。この場面でも安倍政治の亡霊が支配していることがうかがえる。この文書が捏造か本物かに議論が移ってしまい問題の本質が置き去りになってしまっている。事の発端は2014年末、あるテレビ番組に出演した安倍総理がアベノミクスを批判する映像ばかりを流したテレビ局に嚙みついたことである。放送法では偏向した報道をしてはならないとあるが、これは全プログラムを見渡しての判断であり1番組の事に言及したわけではない。この安倍総理の子供じみた怒りを忖度した磯崎補佐官が一プログラムであっても偏った報道を指導できるように総務省に働きかけた事実が有る。これは磯崎本人が事実を認めている。この事件の向こう側にはテレビには時の政府に有利になるような映像を流したいという欲求が見える。罰則には停波あり得ると脅されればマスコミもビビる。最終目標はマスコミも傘下に於いた大政翼賛政治である。問題の本質はここにある。政府にとって議論がここに移ることは避けたいと思っている。文書が捏造かどうかで国会が空転しているほうが都合が良い。いざとなれば高市早苗を斬れば良い。高市早苗を見ていると見せかけのパーカーフレーズをコピーした凡百のサックス奏者を思い出す。