ある酔客と小池百合子の学歴詐称問題の話しになった。某氏は「政治家はやることやっていればそんなことどうでも良い」との考えであった。では小池百合子は施策で何をしたのか・・・。都知事に立候補した時の公約を見直したが実現しているものはほぼない。だが話題を作ることには長けている。反自民を掲げ希望の党を立ち上げ、オリンピックの開会式か閉会式に和服で登場し愛想を振りまいた。エッセンシャルワーカーを励ますといいブルーインパルスを飛ばし築地の魚河岸を勢力関係をうかがいながら豊洲に移転させた。だが都民には絶大な人気を誇る。某氏の総体が現在の「小池百合子」という虚像を作り上げた。
小池百合子の元側近(元都民ファーストの会事務総長)小島敏郎氏が小池のカイロ大学卒業の学歴詐称工作の内幕を暴露した。
話しは2020年5月に遡る。ブックレビューでも紹介したことがあるが5月30日石井妙子著「女帝 小池百合子」が刊行された。この中で当時の同居人が小池がカイロ大学を卒業していないことに言及している。そしてこの問題を追及していた弁護士郷原信郎とイギリス在住のジャーナリストが黒木氏が国際記者クラブで記者会見を開こうと画策していた。都知事選に出馬を決めていた小池はこれを沈静化しようとして小島氏に相談した。小島氏は小池が卒業していると信じていたのでカイロ大学に証明してもらったら・・と提案した。小池は嬉々としてその手があったわねと喜んだという。その原稿を当時の小池ブレーンのA氏が送稿し小池が手直ししてエジプト大使館のFBに掲載された。相談して3日後の事である。この措置で追及は沈静化し郷原氏の記者会見は海外メディアがどこも出席しない閑散としたものになった。小池はこの疑惑にも関わらず都知事選に大勝したのは周知の事実である。
今回の偽装工作暴露を受けて記者会見を見たが小島氏に相談したか、A氏に原稿依頼をしたかの執拗な質問には一切答えていない。論点をすり替え逃げ切りを図っている。裁判に持ち込む意思の確認についても答えていない。裁判になれば経歴詐称については事項が成立しているが私文書偽造と偽装私文書行使の犯罪者になる可能性が大であるので絶対避けるであろう。卒業証明証なるものも見たがいかにも胡散臭い。ピン止めされた写真、印影の不鮮明さ、署名の欠落、文法の間違いもあるという。偽装した人間は「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンを知らなかったらしい。このことで命拾いした小池知事はカイロ大学を表敬訪問し都政とは全く関係ないのに300億の教育援助の口利きをしている。カイロ大というと何かピラミッドとかの考古学の研究が有名なようなイメージをもつがエジプトの軍閥が仕切っており卒業証明証の1枚や2枚時の権力者の一声で発行する大学である。
本日の駄洒落
待てば海路の日和見主義