jazz研一年生定期戦

北大と商大のジャズ研一年生のライブを2日間に渡って執り行った。10年ほど前の事になる。当時の北大の部長と新入部員が6月の学祭の後に辞めるケースが多いという事実について話し合ったことが有る。学祭で一度燃え尽きた症候群になる事と12月までの1.2年生ライブ発表会まで目標がないことに起因しているのではないかという結論に至った。それで夏休み時期に他大も絡めて発表の場を作ることとなった。部員の少ない商大は上級生、他大の学生も駆り出して3グループ、全7グループの熱演が繰り広げられた。入学してから楽器をはじめ、それからジャズを聴き、人前で演奏するのは初めてという部員も数人いた。尚且つライブハウスには鬼の様なマスターが竹刀をもって待ち受けていると先輩に脅されてもいるのであろう。がちがちに緊張しているのが分かる。心でキリストとアラーと親鸞に祈りを捧げながら聞くのである。どうかつつがなく終えさせてください・・・。終われば手が痛くなるほど拍手したくなるというものだ。愛情を持って聴ければどのレベルの演奏でも楽しいし感動さえする。どうか頑張って続けてね・・・と声をかけたくなるのである。このうち卒業後何人戻ってくるかが我々業界の生命線である。でもその遡上率は鮭よりも低い。
残念なことにも気が付いた。一年生は責任者以外皆初対面であった。昔はこの時期までには先輩が後輩を引っ張って連れて来ていたものだ。若者のコミュニティの在り方は良く分からない。後これは重要なことであるが良く分からないレベルでライブの場に出されてしまうとジャズは即興で尺を埋める音楽だと勘違いしてしまう。慣れると小節数だけは間違わずに埋めることは出来るようになる。それがソロだと思ってしまう。社会人にも時々そういうレベルの人間が居る。そういう人は聞く時間、それもちゃんと・・の少ない人に起きる。英語が話せない原因は聞く時間が短いからである。ジス イズ アペンでは通じない。経験で語るものは愚かしい。歴史に学べである。
付記
リハから付き合うので午前中から店に出ていたので昼寝ができず僕のほうもリズムが乱れた。出演予定の学生が高熱をおして来た。38度以上あるという。危ない北朝鮮の領域である。安全を期す為遠慮してもらった。出演者も多いので店内はラッシュ時の山手線状態である。危機管理は今の内閣よりできている。後片付けをしていると一組のサンダルが揃えて置いてあるのを発見した。火曜サスペンスでは東尋坊の崖に履物がそろえておいてある場合は海に水死体が浮かぶことになっている。