お導き

甘利大臣が辞職した日、店は久々の通常営業だった。八時過ぎ一人のお客さんが来店した。今月は9割がライブになってしまったのでライブ目当てのお客さんかと思い「今日はライブない日ですがかまいませんか」とことわった。「ええ構いません」といい席に着く前に奥のスピーカの方に歩いていった。時々いるオーディオマニアでスピーカーの機種でも見に行ったのだと思った。壁に貼ってある臼庭の写真を見て「同級生なんです」という。
ええ!とおもった。まあゆっくり話しましょうといって臼庭のライブ音源をかけた。Sさんは期限付きの札幌出張で今春には札幌を離れる。家もlazyのご近所で何度となく前を通っていたらしい。久しぶりで臼庭のライブを見に行こうと思って調べているうちに臼庭が亡くなっている事を知った。いろいろ調べていくうちにlazyにたどりついたということだ。ご幼少の臼庭の話を聴けるかと思い牛さんに連絡すると来るという。そうこうしている内に10年ぶりで札幌に帰ってきた常連キャノンボールも来て臼庭の話で盛り上がる。僕らが知っている豪快だが繊細で真面目だがひょうきんな人柄は中学のときからだという。仲間内では小松政夫に似ているといわれていたらし。そういえば昔ディズニーランドで小松政夫に会ったということで嬉しそうに2ショットの写真を送ってきたことがあった。その写真も披露した。その時は小松政夫もディズニーランドに行くんだと軽い衝撃を覚えたことを思い出した。高校時代にも何かのコンテストで最優秀賞をもらったらしい。音楽仲間内でも図抜けた存在であった。このことは時々忘れがちであるが今音楽の一線で活躍している人は皆ご幼少の頃から図抜けた存在であるものだ。だが臼庭にはそう感じさせない人柄の何かがある。山野big bandコンテストで最優秀ソロイストをとったことがあると聴いた時も思わず「嘘だろう」といってしまった。池田篤がとったのは知っているし当然とるだろうなと思う。臼庭がlazyでよく聴かせてくれたご当地引用フレーズは山野のコンテスト向きではないからだ。本田珠也も言っていたが「そういう事やるのはここだけでなないのか」と・・・・・・・・・。昨年臼庭のメモリアルコンサートで珠也のMC「天才、臼庭潤」と言うせりふが気になっている。臼庭の音を聴きながらこういう時臼庭ならこういう駄洒落いうだろうというなと実際名作ができたのだが一晩経つと全く覚えていないのは残念だ。
Sさんも言っていたが「遇然の巡り会わせというのはそんなにそんなにはないです。自分は二回目です」と言っておられた。Sさんが休みで、店がライブなしの通常営業、常連二人が来れる日に臼庭が引き合わせてくれたのだと思う。こういうことがあるから暇な店でもやめられない。今日は何かいいことがあるかもしれない。占いを見たら金運がいい。そういえば予約が一人入っている。
庶民の金銭感覚とはそういうものです。甘利さん。