アンニョンハセヨ 

韓国からのお客さんは多分5人目になる。ライブの日カウンターに4人並んで座った。オーダーを取った時一瞬あれっ・・と思った。日本人ではないようだ。1曲終わったら店のシステムを説明しておかなくてはと考えていた。チェックの時にトラブルになることがある。曲の合間で向こうから話しかけてきた。CITY jazzの公式パンフレットを取り出しlazy と僕の写真が写ってるページを開きこれを見て聴きに来た・・・と説明してくれた。そして携帯で自分のプロフィールを紹介してくれた。映像作家らしい。夕張映画祭に来たことがあるといって井筒監督と撮った写真も見せてくれた。金髪の女性がプロデューサーで写真を見せてくれた男性が監督。人なつっこい男性が俳優で、一番日本語が上手な女性がスタッフである。皆20代に見える。ちゃんと音楽も聴いてくれてソロ終わりにも拍手をしてくれる。全員明るくて実にフレンドリーだ。ミュージシャンやお客さんともコンタクトを取りたいようでライブ終了後は片言の日本語とあまり上手ではない英語で大打上大会になり最後は監督自ら記念写真を取ってくれて僕にもLINEで送ってきてくれた。まだ正式な作品は見れていないがyou tubeには4人でいろいろなところに行っている動画が上がっている。僕は監督に一つだけ質問をした。「韓国のエンターティメント産業はなぜ世界を席巻しているのか・・・」監督は韓国社会は研究熱心で常にスキルを磨き続け国を上げての産業になっている・・と説明してくれた。確かにBTSと日本のジャニーズ系のタレントとでは月とすっポンポンくらいの質の違いがある。4人があまりに親しげに接してくれるのでふと過去に日本と韓国の間には暗い歴史があったことを知らないのではと思ったが口にすることは無かった。パンフレットにサインを求められた。僕は高校の時考えた有名になった時様のギターを模したサインがある。それを書くと「カッコいい」と褒めてくれた。苦節55年考えたサインが初めて役に立った。
帰りしな手を振って別れを惜しんだ。こういう時に役に立つ映画のセリフがある。カサブランカのラストシーン。ハンフリー・ボガード演じる演じるリックがルノー所長に言う
It’s beginning of beautiful friendship between us.
アンニヨンヒカセヨ
スパゲッティ ハ イカスミダ