岸田総理はG20でインドネシアを訪ねている。永田町にいると統一教会問題、閣僚の辞任ドミノ、物価高で心休まる暇がない。バリ島には支持率低下のニュースも入ってこない。久しぶりに総理は穏やかな気持ちになっていると総理周辺は漏らす。リゾート気分でリラックスしたせいか「東アジアサミット」の中で李克強首相がいる前で中国を名指しで批判する場面があった。あの安倍総理でさえ自国民の前では中国をガンガン批判するが公式の場では借りてきた猫の様に大人しくなる。習近平だって同様である。面と向かっては批判しないものだ。それが外交の場での腹芸である。3年ぶりの日中首脳会談前であったので中国側から中止の申し入れが有るのではと思っていた。ところが中国は大人の対応をした。意味合いは何となくわかる。米中首脳会談を控えている3時間以上の時間を割いている。対日本は15分である。構っている暇はないと言う事である。アメリカはペロシ下院議長の台湾訪問の際も公式には一つの中国を支持しているとの公式見解を出した。バイデン大統領が台湾有事の際、アメリカは関与すると発言したがこれはバイデン大統領のアルツハイマー認知症疑惑を利用した高度の政治折衝である。この時もホワイトハウスは一つの中国の公式見解をすぐ発表した。今回の米中会談で大枠の南シナ海覇権について意見が交換されるはずである。嫌韓、嫌中の発想では日本は生き残れない。