米騒動

米が品薄とは聞いていたが一袋もないのには流石に驚いた。毎回一粒も無くなってから慌てて買いにく生活で危機管理もへったくれもない。毎年お盆時期には流通の関係で品薄になり新米が出てきて落ち着くという流れになっている。ところが例の地震で生活防衛のおふれが出されマスコミがそれを煽ったためにあっという間の米不足になった。昨年の収穫高は連年並みで消費量も毎年逓減し一人当たり年50キロである。この米不足の根底には政府の農業政策の失政が有ると考える。減反政策を重ね生産量を減らし相対的に価格を引き上げる。稼げる農業を標榜し地域共同体的つながりを破壊し企業利潤法則を適用する。日本のコメは世界に誇れる品質である。前のコメ不足の時タイ米も食べたがフランスで食べる味噌ラーメンくらい拙い。余れば輸出すればいいだけではないか。大体食料の自給率38%は低すぎる。スーパーに行くとわかるのであるが海外の商品で溢れかえっている。防衛費増額の理屈付の為にまことしやかに囁かれている中国との何らかの有事が起こったとしたらまず食料の輸入が途絶える。トマホークが何発あろうとも何の腹の足しにもならないのである。取りあえずあと2週間は我慢しよう。それでも流通しなければ何らかの意図をもって出荷調整をしていると考えざるを得ない。一部では農林中金の巨額損失と関連づける言説もあるが真偽のほどはまだ分からない。