政治とは勇気と真心をもって真実を語る事・・・石破新総裁の座右の銘である。何度かこの名言を聞いた。
長い総裁選の渦中、石破茂の言説が変節していくのが感じられた。当初裏金議員は公認しないと明言していた。元々この総裁選、岸田総理が統一教会問題、裏金問題で政権が維持できなくなり出馬を諦めたことによる。この問題どうケジメをつけるかが焦点であったはずだ。ところがトーンはどんどん弱まりぼったくりバーの水割りの様に薄められていった。小泉進次郎は早期解散を掲げていたが石破茂は正論を訴えていた。最低政策を示し議論を重ねた上で判断材料を国民に提示する。そうして審判を仰ぐ。それなら一応筋は通る。石破茂とは思想を異にするが党内で干され続けられた人物なら刷新の狼煙を上げてくれるのではとひそかに期待していたがこんなに早く変節するとは思わなかった。衆院選の投開票が10月27にと総理の指名を受ける前に発表してしまった。新政権誕生のご祝儀相場のうちに選挙をやって今までの不祥事はチャラね・・・と言う事にしようとしている。誰かが入れ知恵したようであるが窮地に陥った時言説を変える人間は信用しないほうが良い。政治家でもミュージシャンでも・・・
座右の銘が泣いている。
付記
柳家喬太郎の新作落語で「座右の銘」というのが有った。キャバクラに行ったサラリーマンについたホステスが二人とも妹の娘であったという落ちである。「左右の姪」お後がよろしいようで・・・