赤紙は見たことが有る。一応戦後生まれなので僕に来たものではない。終戦記念日に市民団体が配っていた現物のカラーコピーである。こんな紙切れ一枚でお国の為に駆り出されてほとんどが犬死であったと思うと遣る瀬無い気になる。そしてこの赤い色が国家の危機感を醸し出すのである。郵便受けを見ると赤い封書が入っていた。差出人は市税事務所。嫌な予感がした。健全な納税者は見たことないと思うが差し押さえ予告書である。最終通告とこれまた赤いスタンプで押してある。そういえばなぜこんなに道市民税がくるのか問い合わせたことが有る。どうやら貰い始めた年金との兼ね合いらしい。給付金がでたら払いますとか言って延期してもらった事を思い出した。こちらはすっかり忘れてしまっていたが敵は忘れてはくれない。女房の着物を質に入れ納税者の義務は果たした。だが赤い封書と最終通告という日米開戦前夜みたいな緊張感を醸し出す表現は自粛してもらいたい。
こちらも道市の発令する感染対策には従順に従う一市民なのだから。
青巻紙、赤紙、黄巻紙、痛い・・・舌噛んだ。
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