鮭の遡上

週中のライブのない小雨模様の木曜日、巨人の優勝が決まった後の中日とヤクルトの消化試合のように盛り上がらない。・・・・・・と覚悟していた。見知らぬ会社員がドアを開けた。(目は悪いし、逆光だと本当にを分からない)リクルートスーツに身を包んだバイトのF本だった。あまりに早い季節の遡上で一瞬ぴんと来なかったし、思わず笑ってしまった。何日かこっちにいるんだ。会社の歓迎会のあと関東圏に行く前に立ち寄ってくれた。国家元首をもてなすのと同様に接客をさせていただいた。何せお客様だ。お通しと未使用の割り箸とちゃんと冷えたビールをだした。まだ最後に会ってから2週間ぐらいしか経っていないのにカウンター越しに見るとずいぶん違った印象を受ける。明日早起きしなければならないといって10時過ぎには帰っていった。勿論引き止めたりはしない。さりげなく給料日を聞いた。一流社会人であれば聞いた意味は分かるはずだ。今度来れるのはゴールデンウィークということだ。シングルモルトの21年物を仕入れて待っていようと思う。
金1600円確かにいただいた。嬉しい1600円であった。
領収書は・・・・・と聞いた。「おこられます」と言った。
そういう時は「日付、金額なしで2枚下さい」と言った方が面白い。
F本まだまだ。