茹でガエルの日本経済

水温が徐々に上がるとカエルは温泉気分でまだ大丈夫だろうと思ってしまう。日本の経済状況はそういった状況にある。10年ものアベノミクスのつけでかじ取りが難しくなってしまった。この政策の検証をしなくては将来のあるべき日本の姿を思い浮かべることはできない。この政策はそもそもデフレ脱却を目指した政策であったが結果は大雑把に言えば刷ったお金が600兆で日銀の国債残高が600兆増え同時に企業の内部留保が600兆増えたということである。要は日銀が発行した金が企業に流れたといえる。内部留保が増えるということは投資、従業員給与には回らず給料が上がらない原因になっている。一部は自社株購入、配当に回され株価好調の一因ともなっている。国民に不人気の増税はしないというお題目で膨張する国防費も一般会計以外の項目を塗り替える財務省のテクニックで乗り切ってきた。それはビルエバンスのリハモにもにて芸術的であるが素人には難しいものであった。
今年度の国債発行額は28兆円で久々30兆円を切ったが名目GDPの2.5倍の残高がある。自国通貨建ての経済はいくらお金を刷っても破綻しないというMMT理論もあるがハイパーインフレにならない範囲ということになっている。僕のレベルではこの上限が何に依拠しているのかわからない。ある時期物価が上がりだした。一番顕著なのはウクライナ戦争でエネルギーや穀物の供給量が減った時であるがその前にも異常気象のせいで農産物の不作が伝えられた時にもおこった。だが日銀はいまだデフレを脱却せず・・・として金利を上げることはなかった。コストプッシュ型のインフレは今も続いて我々を苦しめている。ここに戦前から垣間見える日本人の体質が見て取れる。「今更、間違っていたといえるか」安倍総理が退陣して黒田日銀総裁が退任しても金利は上げられなかった。
続く
付記
あまり長いと読んでもらえないし特に経済ネタは人気がない。以前社会問題ネタのタイトルを「3匹の子豚」としたらアクセス数7位と健闘している。央紹を子豚が追いかける展開になっている。今回も「茹でガエル」に命運を託すものである。今起きていることに関心を持つことが現状を変える第一歩になる。ちゃんと聴く聴衆がいて初めていい演奏が起きる可能性があるのと同じと考える。