加藤を連れてきてくれたのは現在渡辺貞夫Gのベーシストにおさまった三嶋大輝である。三嶋に自信をもって紹介できる若手メンバーを連れてきてほしいと依頼したのがコロナの営業規制がまだあったころなので4年前かと思う。営業時間の制限があったので1stにありったけのスタイルを突っこむ選曲になっていた。それでも加藤の素晴らしさが分かった。加藤は国立音大出身である。その時の試験官が池田篤だった。池田の弁ではピアノは恐ろしく弾けたけれど入学させても大丈夫か迷ったので教授会にかけたという。天才タイプである。その後も何度か来てもらっているが三嶋のリーダーであったので今回は加藤を頭にメンバーも選んでもらった。ベースには高橋陸の名前が挙がった。陸には松原慎之介のグループで来てもらったことがある。まだ10代だったはずである。不思議なタイミングで弾くがまだずしんという重みは感じられなかったと記憶している。最近は生なましい音で弾いていた。魚返明未、12月に来てもらう布施音人の最新CDにも名を連ねているし若手ミュージシャンに誰と来たいかと聞くとよく陸の名前が挙がる。若井俊也もよく陸の演奏を聴きに行くという。ドラムは盟友の柳沼祐育。柳沼は僕にとってもマブダチでもある。このメンバーに土日はトランペットの大御所松島啓之が加わる。顎足代も高騰する中4人呼ぶのは零細企業としては大変である。月1回のこのタイプの企画がLazyの売りになっている。続けていきたいのでご支援を賜りたい。