Jazz幼稚園というワークショップショップを主催している。少子高齢化、構成員の転勤等で瀬戸内弱小組織になったが登記簿上はまだ存続している。今は母親の世話の為に室蘭に帰ったS原と言うドラマーがいた。カウントを出してもらった。S原は12・1234とテンポ100位で声を出し叩き始めたら160位であった。声に出して数えたテンポと叩き始めたテンポ違うよと指摘するとS原は「12・1234数えるだけで良いのではないですか」と答えた。その日から僕はS原の事をカウント・蔑視と呼んでいる。
女性蔑視発言をした森喜朗オリンピック組織委員会長への非難が収まらない。形式的に頭を下げただけの謝罪にIOC委員会も謝罪は済んだと幕引きを図ろうとした。だが全世界のマスコミに非難され、スポンサー企業へクレームも入りだした。するとIOC委員会は手のひらを返したように「非常に不適切な発言」と矛先を変えた。日本政府はまだ一歩引いた立場から静観している。菅総理は森委員長の更迭の是非を問われて「首相にその権限はない」と答えた。内閣法制局、検察庁、学術会議委員、と散々人事介入の政策を断行してきたのにである。この発言は森委員長の隠然たる勢力を意識しての事である。自民党内最大派閥細田派の会長を務めたことが有り強く出ると政権運営に支障をきたすとの判断だ。オリンピック組織委員会は文科省の管轄下にある公益財団法人である。今回の女性委員の割合是正も文科省の指導と言う事になっている。森委員長は文教族に絶大な影響力を持っている。だからあの程度の失言で自分の権力基盤が揺らぐとは思っていなかった筈である。
森委員長は総理時代に「神の国」発言でも物議を醸しだした。安倍晋三氏も森喜朗氏も、神社本庁と繋がる神道政治連盟国会議員懇談会の重鎮である。東京五輪開会式では、アイヌ舞踊が排除されるが「聖火引継ぎ式」では「日本神話」をモチーフにしたダンス含まれると言う。こうした大日本帝国時代の国体思想への回帰は偶然でないとわかる。
森委員長の暴言を聞いて聖火ランナーの芸能人、一般ボランティアの辞退も続出している。二階幹事長は「代わりはいくらでもる」と豪語している。戦争末期の特攻隊員を募る時の情景と重なる。オリンピックを国体に見立てている。アメリカは「やめろ」とも「やれ」とも言わない。「五輪の開催は科学的に基づく判断を」と桟敷席から見物している。
参考文献
「日本会議 戦前回帰への情念」山崎雅弘
「日本会議の研究」菅野完
付記
今月末松島啓之を招聘しLazyオリンピックを主宰します。最新トピック欄をご覧の上ご支援お願いいたします。