不倫と五輪

中国のテニス選手彭帥が元副首相張高麗と不倫関係にあったとして北京五輪に暗雲が立ち込めている。五輪が一部の階層の金儲け手段になってからはいつの時代も凛として反対であるが不倫にはスイスの様に永世中立国である。教会で結婚したことが有る人は経験があると思うが「富める時も貧しい時も永遠に妻を愛すと誓いますか」と聞かれる。そして「誓います」と言ってしまう。噓つきは泥棒の始まりである。神の前で誓わされると言う事は常識的に考えて難しい事だからである。「盆暮れは妻を愛せますか」と問われればそれくらいは何とかなるはずである。日本人だからと言って一生米だけ食べる訳ではない。時々は焼き立てのパンだって食べたくなるのが人情といったものである。僕の倫理観はその程度である。だが今回のケースは不倫と言うよりもセクハラ&パワハラである。中国当局は当然の如く隠蔽にかかる。五輪を覇権の誇示に使いたい中国当局と儲け手段がなくなると困るIOCが手打ちにしたと言う事である。欧米諸国は格好の攻撃材料であるので五輪も不倫も政争のスマッシュとして使っている。不倫の中身など何の興味もないが日本の報道機関は嬉々として報じている。東京五輪が終わっても何の検証も反省も発表されない中で他国のスキャンダルとなるとなぜこうも盛り上がるのか報道の在り方に絶望する。「あんたらどうせこういう事が好きなんでしょう」と馬鹿にされている気さえする。
付記
どうでも良いことだが「ちょうこうれい」を変換すると超高齢となる。張高麗氏は75歳だそうである。まだまだ元気がある。高麗人参酒を愛飲しているのかもしれない。実家を片付けていたら30年前の未開封の高麗人参酒が出てきた。張高麗氏よりも僕の方が若い。ここぞと言う時に使ってみようかと思う。