アマリヤ・ロドリゲス ファドの女王

岸田文雄新総裁が誕生した。生簀の中のボスを決める戦いではあったがまあ予想通りのコード進行であった。気にくわない質問には答えず「次の質問どうぞ」と繰り返したり市民団体からの質問には開封さえしないで返却する河野太郎や極右思想の持主の高市早苗でなくて取りあえずよかったと思ったのもつかの間・・・。その組閣の要職の人選を見るとがっかりしてしまう。I got rhythmのコード進行を借りたoleoの様な内閣である。はっきりいえば第4次安倍政権である。Oleoならまだ許せるが「俺俺」と次の機会を狙っているのが安倍前総理と言うシナリオが現実味を帯びてきた。岸田氏は割と普通が分かる人と思っていたが実力ない人が総裁になるとこういう人事dindiをせざるを得ないかと思うとジョビンでなくとも失望する。2016年に大臣室で現金を授受した疑いがあり政治資金規正法違反で刑事告発され閣僚を辞任した甘利氏が幹事長。アンマリヤ・ロドリゲス・・・ヘドの女王。戦争好きの高市前総務相が政調会長。このポストは自民党の政策・法案の責任者である。と言う事は選択的夫婦別姓も同性婚もご破算と言う事である。女系天皇ももちろんない。麻生財務大臣は副総理で残り、河野太郎氏は広報部長と言う降格人事で第二の石破茂のように干されていく。「干され・フェリシアーノ」
岸田新総裁の新自由主義を見直すという方針は地味だが大改革である。小泉政権時に竹中平蔵が提唱し安倍菅政権の保守派と右派の共通思想になっているからだ。「数十兆円規模の経済対策」株主と従業員の配分格差、税制見直し、教育のベーシックサービス、介護士や看護師の給料引き上げなどは、野党の政策とおなじである。と言う事は衆議院選挙をにらんでの争点つぶしと言えるかもしれない。そうすると今回の総裁選の意義が見えてくる。誰を選挙の顔にするかという事である。自民党はそういう事に老獪である。
投票率が上がらなければ意外と苦戦するのではないかと心配している。