ティグラン・ハマシアン STAND ART


  少しピアノジャズを聴き返してみようと思った 勿論好きな人はいるエリックワトソンとかアントニオファラオとか…そうではなく少しだけ俯瞰的に回顧してみたいと思った それじゃ今のベストジャズピアニストは誰だろう?
前世紀末にFグルダはやっぱりKジャレットになるんじゃないか…とザビィヌルとの対談と発言してた(ザビィヌルは聞こえない振り) それから4半世紀以上経過した。
 僕がすぐ出てくる名はティグラン・ハマシアンとシャイマエストロだが…ゴーゴーペンギン?? ダヴィビレィジェス Bメルドー…今って何時だろう?21世紀ならジェイソンモランでも良いじゃないか?まだ50前だし… 一昨年のA・シェップとのduoのlet mypeople go 我が民を通らせよ は良かった でも ダンスホールから戦場へ は売れ切れで手に入らなかったし 屈折 はMハルボーンとRマイルスとのトリオのbangsと一緒にオーダーしたせいかまだ来ない でも24年はCロイドGでの 空は明日もあるさ が出た Kジャレット Mペトルチアーニ Jモランはロイドが世に出した天才ピアニストの系譜である モランは盤が来てからにして今回はT・ハマシアンの 立ち尽くす芸術 である 勿論洒落で有名スタンダード集でエルモ・ホープで始まる A面にはテナーが2人1曲づつゲスト参加している B面はアキンムシーレが2曲で入ってるが1曲は全員でのインプロでのオリジナルだ。
T・ハマシアンは完全な非ジャズ世代でもたもたしている内に(コレは22年のアルバム)次の千の声の鳥が出た それはアルメニアプログレみたいな音楽で以前にもメタルプログレポップスみたいのを作ってる(先に言っとくと僕はフュージョンはほとんど駄目) 多分そっちが本筋なのだろう スタンドアートはレーベルの企画かも知れない
 しかし本人は言う 自分はアルメニア移民だからこれらのナンバーはとても身近なフェイバリットなんだ ECMのアルバムのせいで僕は彼をアルメニアの現地音楽家のように錯覚していた 彼は故国に帰国したりするアメリカ人なのである
アルメニア音楽に方法論的に目覚めたのもKジャレットのグルジェフ(アルメニア出身のラスプーチンのような怪人)の録音を聴いてからだと言う(それまではヘビメタ少年だった?) へぇーだがなるほどなぁと思う響きもある アルメニアと聞いてすぐに思いつくのはアララット(酒)とかコミタスぐらいだがあっそうだ バハグニがいる!フルネームだとバハグン(バハグニ)トゥルグティアン 10年くらい前に出現したフラメンコギタリストでCDが4枚国内盤で出た 彼が話題になったのはアルメニア人だったからだった 今更チェックしたら当時2人はセットで注目されてた様な感じすらある2006にハマシアンがモンクコンペティションで優勝して2008にはバハグニがデビューしている 2人は同世代で ここを見落としてたのだが同じLAのアルメニアコミニティ出なのだ 僕はハマシアンはアルメニアにいてバハグニはスペインにいるとイメージしてた  LAアルメニア村からその後2人の仲間のvcのAマヌアキンがアルメニアの最終兵器とか言うコピーでデビューするがそこでもるハマシアンは1曲デュオをやってる それは完全アコースティックで多分ほとんど即興じゃないかとも思うがハマシアンの多彩な反応はスタンド・アートでの曲の解釈にも通じる つまりここでは自分の技法の再点検的な事が行なわれるのかも知れないがtoo littleでまだまだ解らないので次の次の作品に期待しよう
山の実

jazz紳士交遊録 vol30 池田篤

池田との付き合いは40年弱になる。初めて聴いたのは山野ビックバンドコンテストで最優秀ソロイストを受賞し国立音大を卒業した年ではなかったかと思う。順序には自信がないが池田芳夫さんのカルテット、イースタシアオーケストラを聴いた。一言で言えば切れ味が良いという印象を持った。主流派の音楽をやっているのに衝撃を受けた。クリニックとライブを定期的にやってもらいたい主旨の手紙を書いた。札幌の学生、社会人5,6人集め毎月クリニック、翌日はライブと云う企画を池田がニューヨークに行くまで続け総括として池田のバンドを東京から呼びそこに生徒も参加してもらうライブで池田を送り出した。里帰りで帰国した時も必ず来てもらい当時のNYのジャズシーンの話を聞かせてもらった。付き合いが長いので色々な思い出話があるがNYから戻ってきてからレギュラーグループで来てもらったことが有った。通常ライブもやったのだが小学校でjazzを解説するという企画もやった。僕が司会と解説をやることになってしまった。小学生の興味を引きつけなくてはならない。時はロサンゼルスオリンピックが終わった年、開会式でWマルサリスがTPを吹いた。「池田さんはそのトランぺッターと同じステージに立ったことが有ります」と紹介すると子供たちから「すごーい」という声が上がった。つかみはOK。jazzは即興で作る音楽です。何かやってもらいたい曲はありますか・・・と聞く。子供たちから何曲か候補が上がった。僕でもタイトルを知っている曲を池田に告げた。池田が小声でその曲は知らないと言う。即興で何か吹いてくれればジヤズはテーマが出てこない場合も有りますとかこちらで如何様にも落ちをつけられたのに子供の夢を砕いてしまった。最後はCジャムブルースをメンバーと一緒に演奏すると云う企画でしめる事となった。ここで主催者から悪魔の取引の申し出が有った。ピアノで参加したい手を上げる子は相当数いるはずだが必ずあの子を指名してほしいと指定された。親から打ち上げ用に寿司の差し入れが有るとの事だ。この辺は自民党談合政治と同じである。僕も寿司は嫌いではないのでその子の服装をしっかりと覚えた。池田はその正確無比なプレイとは裏腹に私生活では結構抜けたところが有る。六本木交差点補導事件、冬靴3足購入事件、置き引き事件、どれも無料で教えるには勿体ない話である。
今回は布施音人トリオのバックで吹いてもらうが布施との因縁も浅からずである。先の山野ビックバンドコンテストで最優秀賞を獲得した時のリーダーが布施の父親で母親は国音でクラッシックピアノを教える先生で池田の同僚でもある。今年最後の催しを池田に締めてもらう。
付記
高校生が被爆ピアノと共演するという企画が毎年続けられている。そのプロモーションビデオに池田の曲フレイムオブピースが使われている。来年3月末池田本人とのジョイントも北海道で実現する。詳細は下記のリンクをご覧いただきたい
https://jp.docworkspace.com/d/sIO_B98ziAdun87oG?sa=601.1123

2024 Lazybird Watching


「今年もあっという間でしたね・・・」、かつて聞き流していた会社トークが、今頃になって身に染みる。レイジー・ライブで誰と誰の編成だったのかが明快に思い出せないことがよくある。しかも今年のことだったかどうかさえ怪しくなる始末だ。こういう時は、レイジーはマルチ実験の場だからシャーないと決め込むことで窮地を逃れている。そんな曖昧meではあるが、先を進めよう、まずは<上半期>から。年始のことはよく覚えている。タツル・里菜DUOで暖かみのあるスタートを切った。冬季は行動が鈍りがちになるが、2月に入ると田中菜緒子が若井俊也と柳沼を従えて一仕事をこなし、この流れで噂のギター平田晃一を聴くことができた。正統派の旗手だ。3月の記憶は田中朋子sextetで、朋子さんのallオリジナルにシミジミした。そして久し振りにフルート&ベースのDUO、アンタのバラードに好感。4月に突入、いよいよ粉骨砕身20周年の体当たり企画が実現した。一人づつならいざ知らず、このメンバーを札幌に集結させるだけで至難のことだったと思われる。そこから新たな物語が綴られていく。第1章は壺阪健登トリオ(楠井・珠也)、第2章はクライマックスとなる鈴木央紹参加のカルテットである。珠也は高を括ったように「ヤツとは、1,2回しか演ってなくてよォ」と反り返って言っていたのだが、演奏が始まるやいなや尋常ならざる異例のパフォーマンスとなってしまった。これは数あるレイジー・ライブのなかで最高峰に位置するものと確信する。珍しく央紹による調性にソッポを向いたような演奏が聴けたのは貴重。本人曰く「なんちゃってフリー」なのだそうである。壺阪のオリジナルが主体であったが、”Never Let Me Go”のようなスタンダードは全員の理解度の深さが結合されていて一言には置き換えられない。そして書かれざる終章は札幌から持ち去られた。珠也の男気によって東京で”レイジー・バード・リユニオン”なるユニットとなって20周年特別企画が継続されたのである。この突出した決断にはちょっと目頭が熱くなる。Jazz東京道五三次に新たな宿場ひと次が札幌レイジーから追加されたのだ。記憶に刻んでおこう。マズイ、これ以上この話を引っ張ると4月で今年が終わり兼ねない。暦をミシン目に沿って引き裂いて5月。前の月にエキサイトし過ぎてバッテリーが底をつき、暫く充電の日々が続いたようである。その傍ら、米木さん支援を呼びかけていたのは、説明不要の繋がり故であろう。中旬になると、.Pushトリオそして松島が一枚かむ。腕利きの中堅と大物の中で、若き富樫の才気溢れるプレイに頷かされた。毎年6月は件の米木さんと大石のDUOだが、今年は大石のSolo。学生客が多く予定曲を幾つか差し替えたり、緊急講座を開いたりの何時にない展開で賑わいをみせていたのだった。
 時は<下半期>を告げる。7月になると入魂一徹のプログラムに出会う。まずは魚返明未と井上銘、ノンストップの40分に及ぶ一幕に「アンタらここまで演やるか」と唖然。この密度の濃いDUOに舌を巻き、飲み過ぎて舌がもつれた。一夜明けて竹村一哲グループ。このグループはレイジーに来演を重ねるとともに、最早、完熟期を迎えている。引き締まった出色のパフォーマンスが連続する。中でも一哲作の「トゥワイライト」は魚返が長めのイントロを引っ張り、そのあと銘がガツーンと入ってくる瞬間があり堪らない。アルバム「KAGEROU」でも採り上げられているが、インパクトの強さではこのライブに分がありそうだ。8月、央紹が来演できなくなり、本山トリオ(三嶋大輝、橋本現輝)となったが、本山のリーダー・シップの下、バックが文字通り”輝いて”いたな。9月は渡辺翔太のトリオ(俊也・海斗)から。ビッグな発展途上ドラマー海斗のプレイをしかと確認した。翔太はいつも素晴らしい、もち俊也も。次いでLUNA北海道ツアーの一環での一席、古舘・町田の2ギターによるトリオだ。どうやらツアーの中でも選曲その他、ここだけのSpecialメニューだったようである。月の〆は山田丈造4(武藤勇樹、古木佳祐、高橋直樹)、丈造を筆頭に皆んなレベル高いわ。残暑ともお別れの10月。例年は初夏のアルト・ヴォイス松原絵里がひょっこり秋口に現れ、どっしり風格を置いていった。少しズームを引かせて頂きたい。レイジーと縁の深いMarkがコロナ期のブランクを挟んで5年振りにカナダから来てくれた。たまたまライブだった鹿川3の北垣(b)や里菜4の菅原(tb)らと旧交を温め、彼も満足して帰国したに違いない。それから久し振りの按田・斎藤のクラジャ・ブレンド、ここには普段のライブと異質の緊張感がある。二人の演奏力だけでも楽しめると言っておこう。やれやれ霜月だ。この辺りになると昨日の熱気がすぐそこにある。加藤友彦トリオ(高橋陸・柳沼)がきっちりお膳立てをしてから、我らが松島の参入となった。最早その名聞いただけで音が聴こてくる。お題なしに”松島”と聞くだけでレイジーに座布団2枚。師走の「ライブ・ショーは歌謡」だ。古舘・夏美が昭和を誘い出して、まんまと別ものにリメイク。JAZZも決して油断してはならぬ。書き漏らしを悔いつつこうして振り返ると、おぼろな記憶を超えて忘れられぬLIVEが沢山あった2024だったと感ずるのである。あっちょっと待て、これからサンタ目掛けて池田篤ほかホット連がやって来る。Lazybird Watcherの皆さんに呼び掛けておきたい。締め括りのbirdsを数え落としては、今年は終わらないよ。何はともあれ二十歳になった今年のレイジーは青春してたな。
(M.Flanagan)

反社会カルト党首立花孝志

立花孝志は選挙ウォッチャーちだい氏に反社会カルトと呼ばれて名誉毀損で訴えた裁判で最近敗訴している。兵庫知事選で当選を目的とせず立候補し斎藤陣営を背後から支援した。その際公益通報者保護法に則って斎藤知事を告発した県民局長の名誉を貶める発言をしていた。その記事を選挙ポスターに載せ選挙放送でも喋っていた。県民局長には10人の愛人がいた、斎藤知事のパワハラはなかった等々力説していた。立花孝志は現在泉大津市の市長選を戦っている。その演説の中で10人の愛人は聞いた話で取材したわけでも物証が有るわけでもないことが判明した。話がコロコロ変わる。10人が7人になった。5,6人はいるようだとの発言をする人間が2,3人はいた。と言う事は10人くらいいた可能性は否定できない・・・との論理。ふざけるな・・・星一徹でなくともちゃぶ台返しをしたくなる。そして斎藤知事のパワハラもありましたと深々と頭を下げる。それを一部の聴衆が笑いながら拍手をしている。ちだい氏によるとこれらの聴衆はN国党信者で業界では「さすたち」と呼ばれていると言う事だ。斎藤知事のパワハラが有った事実を認めることができる立花さんは懐が深い・・・さすが、立花の省略形である。立花はサラ金に12億の借金もある。この返済の為年利15%で出資を募った。政党助成金で返済するとの口実である。政党助成金は使わなければ国庫に返済しなければならない金である。借金返済に使える種類の金ではない。この借金、政治家女子48の大津綾香におっかぶせて本人はほッ被りしている。立花はホリエモンの信者でもある。ホリエモンから褒められることを至上の喜びとしている。ホリエモンが経営する高級飲食店に頻繁に出入りし証人欲求を満たそうとしている。この支出政治資金収支報告書に記載が有る。と言う事は我々の税金である。泉大津市長選の方は現役有利との調査がでていて胸をなでおろしている。嘘も百回つけば真実に聞こえる。SNS上にはそんな糞情報で溢れかえっている。政治信条など無縁でただバズればラッキーという考えは真面目に働く奴ご苦労さん・・・と労働を馬鹿にする考えに繋がる。

戒厳令の夜

ライブのない通常営業の日・・・半ば消化試合の感覚で店で本を読みながら時間を潰していた。突然NHK英語ニュースの臨時ニュースが配信された。韓国で戒厳令・・・・何事が起こったのかと訝った。
信頼できる独立系メディアをチェックするとソウル国会前に市民が集まってくる様子が中継されていた。怒号飛び交う中軍隊を乗せた車両が到着する。市民の人垣で隊員は車から降りることもできない。中には顔を覆った特殊部隊が乗っていたと後で知る。戒厳令が宣布されたのは北朝鮮が攻めてきたというような重大な理由からではないと次第に明らかになっていく。国会前のゲートは閉じられているがよじ登るものもいる。国会内では戒厳令を解く為の審議が行われている。市民はそれをネットで見ながら抗議活動をしている。年齢層も幅広い。老若男女、犬猫バンドマンである。結局戒厳令は朝方解除され最悪の事態は防がれた。早寝した国民は何が起きたのか全く知らないで目覚めることとなった。戒厳令が宣布された正当性は爪の垢ほども感じられない。尹錫悦大統領の乱心と言う他はない。44年前の光州事件の様な軍隊が市民に発砲するという最悪な自体は防がれた。韓国政治情勢は与野党逆転で尹錫悦のやることなす事全て上手くいかない。それに加え奥さんのスキャンダルが後を絶たず本人は相当疲弊していた。尹錫悦は検事総長を務めた人物でありプライドは一流である。韓国では検事の権力は日本以上に絶大でありそれは退任した大統領が検事局から過去の汚点を訴追される事実からもうかがい知れる。この司法体制は日本を範として制度設計されている。更に付け加えるのなら光州事件を引き起こした全斗煥の民衆弾圧は日本が朝鮮大陸で行った行為と地続きでもある。この事件独裁者風支配者が居ても議会と市民とマスコミ、軍部に良識が有れば民主主義が守られると言う事が証明されたとも言える。日本でも非常事態宣言を憲法に明記すべきと言う議論があったが我々は民主主義を守れるだけ聡明であるのか・・・・
付記
ブログのタイトルを付けた時、五木寛之の作品に同名の小説が有ったことを想い出した。と言うよりその小説を読んでいたからタイトルがすんなり出たと言ってよい。「戒厳令の夜」チリのアジエンダ政権下CIAの画策によるクーデターから物語が始まる。面白かったです。お勧め!

2024.11.後期 ライブ三様



 短期間で三つの放熱ライブ、冷めないうちに箸をつけておこう。
11.22 加藤友彦トリオ 加藤友彦(p)高橋陸(b)柳沼佑育(ds)
 あれは3年前、喝采に至る経緯を思い出す。「トリオで思いつく最高のメンバーを連れてこい」、レイジーが三嶋(b)に出した宿題の答えが加藤と柳沼だったのである。一方、陸はおよそ10年振りだという。今や名の通った三人であるが、柳沼に至っては雨後のタケノコ状態で来演していて、支持率の勢い侮れないほどになっている。今回は現段階での彼らをファクト・チェックしようという態勢で聴いた。加藤には小気味のよいプレイをするという印象を持ってきた。ド派手なことに打って出ないが、それが趣味の良い演奏を可能にしているように思う。一聴マイペースに終始しているようで、進むにつれて如何に彼が多彩なスパイスの持ち主であるに気づかされる。珍しくエルモ・ホープの曲が採り上げられたので、家でホープのレコードを引っ張り出してみた。加藤は幾分か影響を受けているのかも。ベースの陸は多分初聴きになる(と思う)。従ってこのベースを最も注視した。彼はディテイルに拘泥されるようなタイプではなく、大きなノリに集中力を注ぎ込んでいるという見方を筆者はした。何でもヘイデンがお気に入りらしい。今日のところは深み追求の同盟員と判定しておこう。柳沼は相変わらずいいところで効果的なパンチを決め、トータルにしなやかだ。ツボを押さえるに長けたこのドラマーは、我らが近所のフィリー・ジョーなのである。なお、ファクト・チェックは道半ばにつき先延ばし。演奏曲は「Martha’s Prize」、「The Dolphin」、「雨上がり(陸オリジナル)」、「All Too Soon」、「In Walked Bud」、「Heren’s Song」、「Bellarosa」、「Black And Tan Fantasy」、「The Ballad Of The Sad Young Men」、「Cheek To Cheek」、「Too Late Now」。
11.24 松島啓之カルテット 松島啓之(tp)加藤友彦(p)高橋陸(b)柳沼佑育(ds)
 毎年この時期の寒さを押し戻してくれるのが松島だ。彼が繰り出す躍動感がそうさせるのである。トランペットはジャズの歴史を彩どって来た花形楽器だが、この楽器はリズム隊のようなライブの常備薬と異なり、個人的には聴くことが意外に少ない。その意味からも松島には有難みを感じている。いつもの通りオープニングから突き刺し、そのまま急走していくところがたまらまい。かくしてジャズ・メッセンジャー松島に私たちは一息で「殺られる」のだ。アップテンポの曲には、ハード・バップの香り漂うが、ひたすら根性で押し切るようなものとは異なる良質な熱気がある。こうなると、浮かぬ気分のピープルをも上機嫌にさせてしまうに違いない。選曲の流れの中で飛び飛びに繰り入れられるバラードがはどうだろう。私たちにはラブ・ソングをモチーフとすることの多いバラードを深刻に聴かねばならないと思い込む一面がある。松島の懐深い心技は、そのそうした頑さを解きほぐす趣にこと欠かない。”さすがの松っちゃん”だ。演奏曲は「Just Because」、「Miles Ahead」、「Short Spring」、「Darn That Dream」、「Just At The Moment」、「East Thirty-second」、「Eluma(陸オリジナル)」、「Alone Together」、「Skylark」、「Chimes」、「All The Things You Are」。この日は日曜日、場内は”サンデイ・ナイト・フィーバー”に湧いたが、松島が帰京したいま、案の定寒気が強まってきた。
11.25里菜4±のクインテット
松島啓之(tp)菅原昇司(tb)本山禎朗(p)斎藤里菜(b)柳沼佑育(ds)
 管のアンサンブルは実に気持ちがよい。ところ狭しとフロントの二人が牽引していくのだが、このスリルと寛ぎはこっちの気分を幅広にさせてくれる。上等な小部屋も良いが、こうした広間に通されるのも悪かろう筈がない。管の重奏はぶ厚く、ライブならではの直接体感が聴き手を揺すりつける。演奏全般を通じて感じていたことがある。札幌にいれば何時でも地元陣は聴けるなどと呑気な構えをしていてはいけない。とりわけこの日は、理想的なリアル本山を目撃した。ここら辺りを不用意に聴き逃すと”魅惑の松島day”に帰結してしまう。私見では本山の中で五指に入る出来栄えだ(あとの四本は伏せておく)。また、硬軟と緩急の覇者でならす菅原も、専ら熱さの側に身を寄せっ放なしだったのではないか。そして仕切りの大役を果たした斎藤は、集中と燃焼によって全身に湯煙が立ち込めていた。筆者の中では、彼女への淡い注目が手応えのある納得に切り替わったようだ。演奏曲は「Remember Rockefeller At Africa」、「My One &Only Love」、「Ease It」、「Ceora」、「I Got Rhythm」、「It Could Happen To You」ほか、名曲メイカーのH・シルバ、B・ストレイホン、B・ゴルソンの曲が並んだ。後日、眠りのうとうとの中に「2管’S Dream」が割り込んできた。真偽半々のハーフ・ドリカムってヤツだな。
 標題はたまたま思い出した江戸期の学者「頼山陽」にこじつけた。 
(M.Flanagan)

公選法違反による告発

まず斎藤元彦の様な人物は知事の地位に留まるべきではないとずっと思っていたので選挙結果を苦々しく思っていた。PR会社に報酬を支払ったのは公選法違反の疑いが有ると聞いて誰か告訴してくれないかなあと願をかけていた。上脇博之神戸学院大教授と郷原信郎弁護士がその労を取ってくれた。上脇教授は自民党裏金問題を暴いた人であり、郷原弁護士は小池都知事の学歴詐称を追及した人でもある。選挙は事務的な仕事以外はボランティアで運営されなければならない。だがPR会社メルチュに支払われた715000円はポスター印刷代などと説明されているが折田楓社長は戦略的広報業務全般を請け負った節が有るとして被買収の疑いが残る。常識的に考えて1ヵ月半社員も含めてボランティアで手伝っていたとは考えづらい。折田氏も今回の成果を手柄として次の仕事につなげたい感が満載で嬉々としてSNS上に投稿している。状況を考え徐々に削除しているようだが各方面に動かぬ証拠として流布している。斎藤氏側は壊れたテープレコーダーのように「公選法に違反することはないと認識している」と繰り返すばかりで一切説明はない。折田氏に依頼したのもポスター印刷などで選挙運動を依頼したことはないと切り捨てる方針を明らかにしている。本当に卑劣な人間である。折田氏は公選法の知識は皆無だったようである。キラキラ女子のようで成功者としての情報発信にも熱心でありその事実に対してのやっかみ半分の投稿も多い。原爆ドームの前での軽薄な写真がSNS上にアップされていたがこの際それは関係ない。郷原弁護士は兵庫県警と大阪地検の二か所に告発状を送付している。兵庫県警のトップが斎藤知事になってしまうので県警は動きづらいのではとの判断らしい。この件は何としても立件してほしと思っているが大体斎藤元彦が選挙に勝ってしまうこと自体おかしい。今考えれば失職してすぐに須磨駅の前で辻立ちしていたのも戦略的な活動だったのだろう。「斎藤さんかわいそう」という声が徐々に広がっていった。だが遡ってやって来たことをチェックすればどういう人物かは見や誤りはしないと考える。折田氏は斎藤陣営から大馬鹿呼ばわりされたはずである。「しばらく雲隠れして公式の場には出てくるな」・・・だがこの状況が続けば全部罪を着せられて社会から葬り去られる。記者会見をし事実関係を明らかにすれば被買収とはいえ起訴猶予にもなり得ると郷原弁護士は発言している。
こういういう問題は兵庫県だけの問題ではないし選挙だけの問題でもない。

兵庫知事選はどこへ行く

兵庫県知事選が混迷を深めている。まさか斎藤知事が復職するとは思いもよらなかった。立花孝志が当選を目的とする事無く立候補し斎藤元彦を側面から援助した。この行為自体が公職選挙法違反に該当するのではという議論がまずある。その事はさておく。選挙戦に入るとSNS上で立花の「斎藤氏は嵌められた」という切り取り動画が拡散されその再生回数1000万回を超える。風向きは大きく斎藤氏に傾く。斎藤氏の公式アカウントもある。これを管理していたのが折田楓社長である。立花の事が大きく取り上げられることに業を煮やしたのか自分がどれだけ斎藤氏のSNS情報の管理に心血を注いでいたのかを暴露してしまった。どうやら公職選挙法をよくご存じないようだ。限られた事務職員以外はすべてボランティアで運営しなくてはならない。全社員一丸となって一カ月半身を粉にして働いている姿がSNS上で見ることができる。これが全てボランティアだと考えるのには先ず無理がある。100歩譲ってボランティアだとすると別の嫌疑が掛かる。公職選挙法違反の何倍も重い贈収賄罪である。折田社長は兵庫県の公職を幾つも兼務している。見返り欲しさのボランティア行為と取られる可能性もある。どう転んでもアウトである。斎藤氏サイドは依頼したのは選挙ポスター関係だけで支払いも終わっておりその額71万としていつものように能面顔で蜥蜴の尻尾きりをしようとしている。テレビを中心とする大手メディアは全く機能していない。警察や検察が出てくる前に斎藤氏を辞任に追い込むべきである。折田氏はSNS情報をどんどん削除している。公権が入る前に証拠が隠滅される事も心配しなくてはならない。
いつも思う事であるが選挙に限らずSNS上には糞情報が溢れかえっている。最低それを見極める常識は身につけておきたい。糞情報に基づいた糞話に付き合わされるのが飲み屋の親父としては一番辛い。

ハッサーン イブアリ


ハサーンのサード は23年12月に出てるから多くの人は今年聴くことになったのだろうが僕は11月になってやっと聴いた 何を書いてるのかと言うと歴史が変わったタイミングだからだ ちょっと大袈裟だが60年も50年も経ってから発掘された音源がジャズの歴史を書き換えるなんてあったのだろうか? 先のメタフィジックスの後でソロの2枚組が出て今度のはトリオデュオソロの言わば寄せ集めのレアトラック集でしかない しかしもうハサーンが失われた大きな才能である事は隠れも無い事実となった 前の文章を書いてた時 僕は大きな勘違いをしていて10年ほど時代を前に間違ってた 65年はモンクはCBSでトレーンはアセンションをレコーディング中と言う年なのだ ここでトレーンの名を出したのは偶然でなくメタフィジックスにはトゥルートレーンと言うナンバーがあるがそれはブルートレーンにかけてるじゃないかとか思った と言うのはトレーンがシーツ・オブ・サウンドの発想を得たのはハサーンとの50年代のセッションからだと言う話は前から語られてた伝説だ メタフィジックスのアートデイビスは直後すぐのアセンションの録音にも参加している(そして今盤のベースはあのヘンリーグライムスである)  オープニングのオールモストライクミーを聴いて僕はCDを一度止めた それだけで吹き飛ばされてしまったのだ これはアバンギャルドな響きを帯びたアブストラクトだがトルネードストレートだ
自分の勘違いに気がついたのだがハサーンはモンクもしっかり研究している(多分) リバーサイドのモンクだろう ほとんどのピアニストはモンクに絡むと2級品のモンク商品を作ってしまう ほら私にも演れるンです みたいなヤツだ それに対してハサーンはアトランティックでトラブらなければCBSに移って長期のデクレッシェンドでマンネリになっていったモンクに代わる存在になっていったかも知れないと夢想させる 彼はモンクナンバーを2枚組のソロの中で一曲だけ取り上げてる それは録音がライブの海賊盤的プライベート録音だからこそでスタジオ録音では無い hope so elmo(Mローチトリオ盤)という曲があるくらいでハサーンのオリジンはエルモ・ホープである エルモはバドの幼馴染でピアノとドラッグを一緒学んで若死にした年迄ほとんど一緒だ、バドみたいに派手でなくバドのように追従者が一派を作る様なタイプでない(作曲家としては名曲を作っててビルエバンスとかが取り上げてる)多分僕が分からなかっただけなのだろうが印象的では無かった それもあってハサーンのMローチトリオのレコードもドラムがうるさいなぁ ピアノのハッサンはアラブ系だからメロディセンスがユニークなのだろう とか思ってスルーしてしまった あっそうだ僕はそのピアニストをよくジャズを知らない音楽家だと思っていたのだろう 事実は逆だったわけである 彼はウォーキングディクショナリでそこには未だ誰も知らない事も書かれてる本だった  そういうことは例えばモンクみたいな天才にしか可能じゃない  またハサーンにはモンク並みの奇行も多々あったらしい その種の話はマネができる物ではない
 歴史の禁じ手のifばかりだが引きこもって作曲ばかりしてた時代に家で火事が起きなければOポープ達によって復活する目もあり得たかも知れない モンクとばかり比べて何だが彼もキャバレーカードを無くしてピアノの中にこもってた時代の作曲がその後を作りあげたと思う
オールモストライクミーを僕は とても他人とはおもえない と訳してる(ポープのファーストのタイトルナンバーでもある)
音楽やアート世界を旅する時のひとつのシグナルとなる感覚としていた
 ハッサーン イブン アリの様な人はざらにいるものじゃ無い。 
BY 山の実

詩人の死

谷川俊太郎が亡くなった。
山あり空アリ大地あり。無限の問いに応えつつ。・・・・
この一節から始まる詩を口ずさめる人間は多い。高校の校歌だからだ。だが谷川俊太郎作詞であることを知っている人間は少ない。僕も卒業してから知った。
谷川の詩は平易な言葉で紡がれている。西脇順三郎や吉増剛造の詩のように荒れ狂う言葉の海に放り出され溺死することなない。子供でも分かるように訳された世界人権宣言が有る。平易な言葉でも大切なことが表現できると知ることになる。
「二十億年の孤独」という詩集に「生長」という一篇がある。
三才
私には過去がなかった
五才
私の過去は昨日まで
七才
私の過去はちょんまげまで
十一才
私の過去は恐竜まで
十四才
私の過去は教科書通り
十六才
私は過去の無限をこわごわみつめ
十八才
私は時の何かを知らない
谷川の詩は18才で終わっている。詩的な意味に於いては人生は18で終わっている。
僕は70才。一編の詩を書けと言われたら書けるかもしれない。だが詩人にはなれない。
詩人の死

jazz紳士交遊録 vol29 加藤友彦

加藤を連れてきてくれたのは現在渡辺貞夫Gのベーシストにおさまった三嶋大輝である。三嶋に自信をもって紹介できる若手メンバーを連れてきてほしいと依頼したのがコロナの営業規制がまだあったころなので4年前かと思う。営業時間の制限があったので1stにありったけのスタイルを突っこむ選曲になっていた。それでも加藤の素晴らしさが分かった。加藤は国立音大出身である。その時の試験官が池田篤だった。池田の弁ではピアノは恐ろしく弾けたけれど入学させても大丈夫か迷ったので教授会にかけたという。天才タイプである。その後も何度か来てもらっているが三嶋のリーダーであったので今回は加藤を頭にメンバーも選んでもらった。ベースには高橋陸の名前が挙がった。陸には松原慎之介のグループで来てもらったことがある。まだ10代だったはずである。不思議なタイミングで弾くがまだずしんという重みは感じられなかったと記憶している。最近は生なましい音で弾いていた。魚返明未、12月に来てもらう布施音人の最新CDにも名を連ねているし若手ミュージシャンに誰と来たいかと聞くとよく陸の名前が挙がる。若井俊也もよく陸の演奏を聴きに行くという。ドラムは盟友の柳沼祐育。柳沼は僕にとってもマブダチでもある。このメンバーに土日はトランペットの大御所松島啓之が加わる。顎足代も高騰する中4人呼ぶのは零細企業としては大変である。月1回のこのタイプの企画がLazyの売りになっている。続けていきたいのでご支援を賜りたい。

神戸知事選の謎

斎藤元彦前知事が当選するかもしれないという記事を見て椅子からずり落ちそうになるくらい驚いた。いくら何でも斎藤前知事を落選させるだけの良識は兵庫県民にはあると思っていた。まず対立候補稲村和美候補に対するデマの拡散、斎藤候補の落選運動をする市民に対する暴力行為、ネットに流布するパワハラ疑惑陰謀説、百条委員会で事実として認定されている行為のすり替え言い訳、どれをとっても言語道断である。こんな低レベルの選挙は見たことがない。そこに真打N国党の立花孝志が参戦する。自分は当選する意思はないと明言し斎藤候補を援護射撃する。広域通報者制度を利用して斎藤前知事を告発した人物を貶める発言を選挙広報中に披瀝する。もともと守秘義務がある情報である。立花が知りえる情報ではない。選挙中ということもあり大手メディアは見て見ぬ振りをする。立花は都知事選の時のポスター枠販売と言い選挙を完全に商売と見立てている。それを見かねて兵庫県下の市長22人が異例の対立候補稲村和美候補を支援する記者会見を行った。この行為は想像以上に危険である。斎藤候補が当選する確率がかなりある。その時は報復の予算削減をされるはずである。
選挙戦術は時代の流れで大きく変わった。石丸都知事候補、トランプ大統領、斎藤候補、ポピュリズムの同じ穴のムジナである。この傾向が政治のことだけと思わないほうが良い。必ず文化の分野まで蔓延する。いや一部蔓延しているといったほうが良いかもしれない

不倫は文化か

石田純一がかつて「不倫は文化だ」と言って炎上した。石田はフランス映画を見すぎたのかもしれない。
僕は不倫には寛容である。ばれた時は当事者同士で上手く対処してください。はいおしまい・・・と言いたいところである。どこかかの芸能人が週刊誌にスクープされてハイエナ記者に食い物にされようが知ったことじゃない。だが国民民主党代表玉木雄一郎の場合見逃せない問題がいくつかある。スクープされた写真は総選挙の3日後の事である。勝って兜の緒を締めよ・・である。そんな時期にベルトを緩めてどうするんだ。フラッシュにすっぱ抜かれたのは首相指名選挙の当日である。流石にほっ被りしてやり過ごせないと見て早めの記者会見を開いた。だがここでも脇の甘さを露呈した。想定問答集を持参しこれもスクープされてしまった。もうアップアップですと自ら言っているに等しい。もしかしたら総理になるかもしれない人間である。修羅場で国民を導く役目がある。この程度の器の小さい人間には無理である。我々が実害を被っている可能性も指摘しておかなくてはならない。玉木の政治資金収支報告書が公開された。そこに高松市の密会していた高級ホテルに対する支払いが240万円ある。政治資金パーティーをやっていたのかもしれないが金額が多すぎる。密会に政党助成金が使われていた可能性がある。政党助成金は我々の血税である。ここは白黒はっきりさせてほしい。謝罪の弁を聴いていたが妻に全部話したというくだりはみっともなくて聞いていられない。この類の話はjazz界には良くある話でいちいち干していたら演者が居なくなるので一番緩い業界ではある。
付記
フランス語に「5時から7時の関係」という言葉がある。不倫を意味する。この言葉をタイトルに模した映画がある。フランス人人妻とアメリカ人青年の話しであるがアメリカ人青年が本気になって関係が壊れていく。この中でトリフォーの「突然炎のごとく」を見るシーンがある。この映画は象徴的に使われている。取りも直さず「三角関係」表現をした名作だからである。フランス文化は不倫には鷹揚である。ミッテラン大統領が記者会見で不倫関係を問いただされたことがある。「それがどうした」と答えて終わってしまった。そういえば先のG7の会議にフランスのマクロン大統領は「パートナー」と称する女性を同伴して来日し外務省を困らせたことを思い出した

松本人志の訴訟問題

松本人志が週刊文春への訴訟を取り下げた。公判が開かれ被害者の証言が公にされるとどんどん不利になるとの判断である。文春は被害者への謝罪を条件に承諾した。ジャニーズ事務所とは最後まで戦ったのに今のところどういう力学が働いたのかは判ってはいない。謝罪文には「もし、傷ついた人がいたのであればお詫びする」という文面になっている。IF文は謝罪とは言わない。大体訴訟を取り下げるということは敗訴に等しい。その後はほっかぶりして芸能界への復帰をもくろんでいる。テレビ局も街の声を拾うなどと銘打って復帰を歓迎しているかの印象操作を行っている。僕はテレビは一切見ないので松本が戻ってこようが実害はないのだがこんな人間が支持される世の中はごめん被りたい。松本が出るような馬鹿番組は即刻地チャンネルを変えよう、ただその前にその番組のスポンサー名を覚えておこう。松本は吉本興業所属で万博のアンバサダーにも名を連ねていることも忘れてはいけない。我々は何でも水に流しすぎる。

アンニョンハセヨ 

韓国からのお客さんは多分5人目になる。ライブの日カウンターに4人並んで座った。オーダーを取った時一瞬あれっ・・と思った。日本人ではないようだ。1曲終わったら店のシステムを説明しておかなくてはと考えていた。チェックの時にトラブルになることがある。曲の合間で向こうから話しかけてきた。CITY jazzの公式パンフレットを取り出しlazy と僕の写真が写ってるページを開きこれを見て聴きに来た・・・と説明してくれた。そして携帯で自分のプロフィールを紹介してくれた。映像作家らしい。夕張映画祭に来たことがあるといって井筒監督と撮った写真も見せてくれた。金髪の女性がプロデューサーで写真を見せてくれた男性が監督。人なつっこい男性が俳優で、一番日本語が上手な女性がスタッフである。皆20代に見える。ちゃんと音楽も聴いてくれてソロ終わりにも拍手をしてくれる。全員明るくて実にフレンドリーだ。ミュージシャンやお客さんともコンタクトを取りたいようでライブ終了後は片言の日本語とあまり上手ではない英語で大打上大会になり最後は監督自ら記念写真を取ってくれて僕にもLINEで送ってきてくれた。まだ正式な作品は見れていないがyou tubeには4人でいろいろなところに行っている動画が上がっている。僕は監督に一つだけ質問をした。「韓国のエンターティメント産業はなぜ世界を席巻しているのか・・・」監督は韓国社会は研究熱心で常にスキルを磨き続け国を上げての産業になっている・・と説明してくれた。確かにBTSと日本のジャニーズ系のタレントとでは月とすっポンポンくらいの質の違いがある。4人があまりに親しげに接してくれるのでふと過去に日本と韓国の間には暗い歴史があったことを知らないのではと思ったが口にすることは無かった。パンフレットにサインを求められた。僕は高校の時考えた有名になった時様のギターを模したサインがある。それを書くと「カッコいい」と褒めてくれた。苦節55年考えたサインが初めて役に立った。
帰りしな手を振って別れを惜しんだ。こういう時に役に立つ映画のセリフがある。カサブランカのラストシーン。ハンフリー・ボガード演じる演じるリックがルノー所長に言う
It’s beginning of beautiful friendship between us.
アンニヨンヒカセヨ
スパゲッティ ハ イカスミダ

ハサーンイブアリ 幻のアトランティック録音


最初の作業が難航中である MローチトリオのレジェンダリーH.I.アリがピアノのコーナーにもドラムのとこにも見当たらないのだ アリはつい最近までその1枚だけの人だった 次の録音はオクラ入りになって紛失したと言われてた それは売れなかったせいなのだろうとしか思ってなかった つまりこの新譜は65年録音である アリ本人は80年に49歳で死んでる メンバーはあのオディオンポープのテナーを入れたQである 聴けばわかる事を書くのはなんだがこれはモンクである 勿論真似した訳では無いだろう この時代モンクのように演れるのはモンクしかいなかった アリはそこから半歩Cテイラーへ踏み出している あっそうかハービー・ニコルスがいるか
この録音には形而上学と言う題がついてるが本人がつけたのだろうか?オクラ入りしたのはアリが麻薬で逮捕された為でエバンスとかゲッツみたいに売れっ子なら我慢するが新人なら一発お終い!紛失というのは保管庫が火事になったせいだそうだ それが別の場所からコピーが出て来て50数年ぶりに世にでたわけである
実はこの直後にソロが出てさらに別の録音も発掘された それらが着いたらまとめて次の報告をしよう。 
by山の実

大統領選の憂鬱

暗澹たる気持ちでアメリカ大統領選挙速報を聞いていた。最後の3日間ハリスが追い上げほぼ互角と言う情報を聞いていた。それを知ってかトランプはイラついているのが映像でも分かった。ホワイトハウス前にはバリケードが張り巡らされ近くの商業施設の窓、ドアには板塀が打ち付けられている。トランプが勝っても負けても暴動が起きるかもしれないという予測からである。最早民主国家の程をなしていない。選挙結果はスイングステイトの7州の結果、とりわけペンシルベニア州で勝つことがハリスには必須となった。日本の選挙の様に8時ゼロうちということはないが3時間くらいたつとニューヨークタイムズがトランプ有利の速報を流した。その時点でハリスの勝ちは無くなった。トランプの演説を何回か聞いたが胸糞が悪くなる内容である。人種差別、女性差別、マッチョイズムのオンパレード。「西瓜頭」発言など飲み屋での酔った勢いで・・・のような発言を何万にもの有権者の前で堂々と披瀝しそれを聴衆が笑いとばす。良い子は真似しないようにとさえ言えなくなる。犬猫を食べていると揶揄されたハイチ移民他ラテン系民族でさえ経済を悪くした民主党の女性候補には投票しないという。女性の人権問題は数十年後退したと言える。トランプは報復人事を行うと選挙中から公言している。デモの軍の派兵に反対した軍幹部、国防省幹部は首をすげ返られる。いくつかの裁判を抱えているトランプにとって裁判所は守護神である。最高裁判事の首のすげ替えは自己保身の為すぐ取り組むであろう。安倍晋三の検事総長の定年延長を画策した事と相似形である。4年の任期を延長するかもしれない。そうなれば最早独裁体制である。ウクライナへの支援は止まり、ウクライナはアメリカの援助なしでロシアと戦うことになる。イスラエルとの関係はより強固なものとなり中東情勢はより不安定なものとなる。日本はどういうスタンスでアメリカと接していくのか・・・。政治経済、外交の大きな枠組みでの議論は聞いたことがない。麻生副総理が選挙中トランプに会いに行っている。日米地位協定の改定と言っていた石破総理が政局を考えこの老害に花を持たせ日本を叩き売る約束をするのではと心配している。
ハリスが勝てなかった詳細な分析はこれからなされるであろう。「理論は享楽にかなわない」と言った社会学者宮台真司の言葉を思い出す。

国民民主というスティクホルダー

店ではこちらから政治の話題を振ることはないが今回の選挙では3.4度話題になったことがあった。皆何らかの転換点になるのではと感じていたのかもしれない。結果は自公政権惨敗と言われている。確かに議席数は激減し二党では過半数には達していない。野党第一党の立民は躍進したが過半数には達せず野党連立の機運は全く感じられない。票の取り方がまずい。比例票が前回からほとんど伸びていないのである。自民批判票が少数野党に流れ維新、国民民主に流れ大躍進の形を取っている。これだけの裏金選挙であったが投票率は伸びず、その原因は自民支持者が今回はお灸を据えるために投票に行かなかったとの分析がある。選挙後の自民支持率がまだ40%あることからもそれが伺える。石破総理は政権を続投するという。その補完勢力に国民民主玉木代表に秋波を送っているようだ。玉木代表は連立入りは否定しているものの政策については是々非々で対応すると公言している。だが総理指名選挙では最後まで玉木雄一郎と書くと言っている。これはポーカーをやるときに自分のカードを見せる行為に等しく瀕死の病人に利することになる。国民民主も内閣不信任案に賛成しての衆院解散である。石破政権の延命に手を貸すのは国民に対する背信行為と考える。こういう情勢を想像していたかのように選挙前から企業献金禁止などには言及していない。手取りを増やす・・・。具体的で説得力のあるキャッチフレーズの様であるが税と社会保障を根本的に見直さない限り次の103万の壁が来るだけではないのか

2024.10.23 「かおりな」へのECM


按田佳央理(fl) 斎藤里菜(b)
 このDUOを何度か聴いているが、もっと知れ渡ってよいと思うので勝手ながら宣伝係の任を負うこととした。演奏の中にクラッシックの曲が幾つか盛り込まれているので、「クラッシックはどうもね」と訝る向きもあるだろうが、予断を持つ必要は全くない。クラシックをどうリフォームするかに注目するだけでよいと割り切っている。さて、斎藤のここ数年の傑出した活動は周知のことだが、ジャズ一本鎗のファンに按田は余り馴染みがないかも知れないので、僅かな回数ではあるが、ライブを通じた按田の印象を添えることにする。あらかじめ断わっておくが、彼女がその道でコンクール受賞歴が多数あることに惑わされることなく率直に語り始めようと思う。まずは鍛え抜かれた音色が出色であることは掛け替えのないことであり、最初に強調しておきたい。次に演奏全般の印象として、どうやら彼女は無理矢理ジャズに同化しようとはせず、クラシカルな素養をそのままジャズに対峙させようとしていることが窺われ、その受けに回らぬ積極性が通例のジャズDUOとは一線を画す局面を生み出していると感ずる。またジャズ側の曲においては、サックスのようなリード楽器とは異なる管の世界が存分に描かれ、こちらの興味を大いに引き出してくれているといってよい。斎藤の大きなノリに按田が自在に応じていく様子はコードレス編成に求められる強い緊張感に結びつき、終始そこが聴きどころの核を成していて、何ともカムフォータブルなのである。悪銭は身に付かないが、良演は身に沁みる。演奏曲を思い出す限り列記しておく。「マイ・リトル・スウェード・シューズ」、「ブルース・エット」、「ジプシー・ウイズアウト・ア・ソング」、「春の海」、「仮面舞踏会(ハチャトリアン)」のほかC・ヘイデン、BACHの楽曲など多種多用。なお、クラッシク曲はどっかで聴いたことあるよな、といった具合なので無駄な抵抗は不要だ。
 冒頭に述べた宣伝強化に応えられたか一抹の不安は残るが、本文がいいコマーシャル(ECM)になったと思って頂けたら幸いである。標題の「かおりな」とは勿論二人の”乙女のいいノリ”に導かれて安直に名前を合体させたものだ。何れこのDUOの再演が計画されるだろうから、ホームページの見落としがないよう要チェックの喚起をお願いしておきたい。
(M・Flanagan)

裏金問題の虚飾

衆院選も終盤になってとんでもないことが暴露された。裏金問題で党非公認となった議員に裏で2000万もの政党助成金を配っていたのである。
「今回は運悪く裏金が国民にばれてしまった。でも馬鹿な国民は大谷の活躍でそのうち忘れる。党としても対策を取ったふりをしなくてはならない。だから今回は公認しないけどみんな仲間だと思っているぜ。党支部に党勢拡大目的と言う事で2000万振り込んでおくから選挙勝ち上がって来いよ。そうしたら復党して又一緒に甘い蜜なめろうぜ」と言う事である。ふざけるな。最初の裏金も税金。2回目の裏金も税金である。まだ裏金の事をごちゃごちゃ言っているのか・・政策で選ぼうというかもしれない。だがこんな嘘つき集団に政策を任せてよいのか。今回は政治構造を変化させるチャンスである。多少の事は目をつむってエイやァ・・・と他党に投票したい。しっくりくる政党がない層を狙って橋下徹や有働由美子らが白票を投じようなどと扇動している。それは固定票を持っている自民党に利するだけである。情勢は自民単独過半数割れ、自公でも過半数割れになるかもしれないといった様相だ。その場合は何処かの愛人候補にエルメスのバックかティファニーの朝食をちらつかせて連立を組み政権を維持させるはずだ。結局同じでは・・・と言わないでほしい。政権基盤は安倍時代とは比べ物にならないほど脆弱になる。あと一押しである。

政権交代という幻想

投票日まで10日を残す時点でなんとも予想しがたい情勢となってきている。国民の70%が裏金問題に怒りを覚えている。だがその事が選挙情勢に反映されていない。自民党は議席を減らすのは明らかである。公明党も多少落ち込むであろう。自民単独過半数は難しかもしれないが自公連立過半数は維持できるのではないか・・・という予測が主流である。もし自公で過半数維持できなければ大臣ポストを餌に国民民主党に秋波を送れば多少枠組みが変わるが政権は維持できそうである。こういう情報が国民に行き渡ると投票先をまだ決めていない50%の国民がどうせ選挙に行っても変わらないんだと言って棄権してしまう。棚から牡丹餅が落ちてきているのにみすみす足元に落として鼠に持っていかれるようなものである。何でこんなことになったのであろうか。戦犯は立民野田佳彦代表である。選挙前には「政権交代前夜」などと咆哮していたが野党共闘の枠組みを整えることを何もしていない。そればかりか安保法制に反対する共産党を逆なでする発言をして怒らせてしまった。共産党は候補者擁立を控えていた地域にも擁立し野党乱立の構図になってしまった。政権交代は多分起こらないであろうが立民の議席は相当増えるはずである。それでなくともデカい顔の野田代表が議席増を理由にまだデカい顔をするかと思うと腹が立つ

レイジーバードリユニオン


きょう10月18日はピットインでレイジーバードリユニオンという企画のライブが行われている。本田珠也がリーダーで壼阪健登、楠井五月がメンバーである。鈴木央紹は治療の都合で参加できなくなった。この企画今年の4月5日6日にlazy 20周年記念で行ったものである。今でもそのサウンドが頭で鳴っている。その時は若い壺阪にリーダーを任せたが珠也がこの企画を気に入ってくれてピットインで再現してくれる。11月6日には吉祥寺サムタイムでも予定が入っている。在京の方は是非聴いていただきたい。珠也から今日このメンバーでやらせてもらいます。ありがとう・・・とメールが来た。レギュラーグループできてもらう楽しみもあるが東京でも聴けない組み合わせを考えるのも楽しい。出演者の音楽性を深く理解し愛し頭の中でサウンドを鳴らしシュミレートしたうえでお願いするのである。勿論断られることだってある。今回のようにミュージシャンが気に入ってくれて勿論お客さんも喜んでくれるのが店側としては一番の喜びである。また頑張る気力が湧いてくる。珠也のメールにどう返事するか考えた。「サイコロ振って決めた組み合わせだから、軽い感じでやって・・・」と返そうかとも考えたが又ドアーをけ破られると困るので再演してくれてありがとう・・・。央紹に元気になってもらってまたやりたいです。・・・と本音で返信してしまった

朝日新聞の誤報

朝日新聞に裏金議員が公認される見通しだという記事が載った翌日、石破総理は一部の裏金議員の後任はしないとの会見を行った。国民の75%が裏金議員の処遇に不満を持っている。当たり前の対応うと思う。僕も記事に驚きコンビニで朝日新聞を買ってしまった。なぜこんな記事が載ってしまったか・・そしてその後の朝日新聞の対応である。現政権を揺さぶる勢力のリーク記事であるらしい。謝罪して訂正記事を載せるべきと思うが石破総理の会見後には仲間に鞭打つ対応と思わせる記事を載せている。購読者数が減るわけだ。有能な記者がどんどん辞めている。
本日の駄洒落
誤報と言えば龍角散,
誤報であってもすぐ拡散

割りばし内閣

石破茂にはすっかり騙された。国家観の所から意見を異にするので積極的に支持をしたことはないがここ数人の首相よりは話が通じる人物として密かに期待していた。総裁選時には日米地位協定の改善、裏金議員の非公認など自民党支持でなくとも応援したくなる政策があった。所信表明演説を聴いた時それが全て幻想だと理解した。日米地位協定改善については一言も触れていない。沖縄県民に一途の希望を与えただけ罪が重い。12月に廃止される紙保険証については予定通り作業を進める。裏金議員の公認問題については全員非公認で選挙で信任されたとしたら復党もやもなしが原則の考え方である。あるところで線引きがされるされるで有ろうとは思っていたが比例復活も含めたうえでの公認であると朝日新聞にすっぱ抜かれた。当選人数は減るであろうが大量の裏金議員が戻ってきてしまう。経済政策はまだアベノミクスの継承である。いくら何でも酷すぎる。結局自民党はいつでも自民党でありワクチンの効き難い新株ウィルスに石破茂も感染しただけに過ぎない。支持率は選挙まで下がり続けるであろう。政権交代が興るところまで落ち込むとは思えないが議席数は減るはずである。党中枢はそこまで読んでの石破政権であると考えたほうが妥当である。支持率下がって議席数減らせば石破の責任にして首を挿げ替えればよい。友達のいない石破茂など使い捨ての割りばしである。

豹変 その2

豹変の由来は豹は秋に毛が生え替わりその模様がくっきり見えることから来ている。石破新総裁は総裁選の中で牙を抜かれた豹の様に変節していったと感じていたが本当にそうであったのか。むしろ豹変したのは自民党そのものでありトップが替わったくらいでは揺るがない新種に変化しつつあるのではないだろうか。それは石破茂の体に巣くうエイリアンの様である。2012年体制という用語が有る。政治学者白井聡の学説である。2012年は第2次安倍政権が発足した年である。その強権的かつ独裁的政治権力の在り方が確立した年であり実際安倍総理が退き亡くなっても続いているシステムの事である。石破総裁はそのシステムに取り込まれつつあるが密かに抵抗している姿も見て取れる。解散総選挙は誰が総理になろうが決定事項として準備が進められていたようだ。自民党地方支部への伝達など準備に勝るものはない。アメリカ大統領選挙の日程との兼ね合いもある。石破総裁はここでは自説を取り下げたようだ。
党要職の記者会見時、石破総裁も挨拶をした。通常総裁は出席しないものだ。石破総裁は弁が立つ。国会答弁でも原稿なしでやり取りできる。だがこの時は抑揚のない調子で原稿を読み上げた。こう言え
と言われています・・と言う事に抵抗している様であった。閣僚人事も党内基盤が脆弱である為バランスを考えた登用となって居る。高市早苗、小林鷹之へのポストの提案は断られることを前提としたパフォーマンスである。安倍総理を国賊呼ばわりした村上誠一郎を総務大臣に指名したのは安倍派への決別宣言でもあるが自民党自体安倍体制からの脱却を測ろうとしている証でもある。水面下では激しい権力闘争が繰り広げられている。麻生副総理はほぼ失脚し党は新しい支配体制を模索している。豹は毛が生え変わっても豹であり決して猫になることはない。
付記
どうでも良い事だがチータと豹の見分けが今でもつかない。40年ほど前lazyの近くにアマゾンと言うピンクキャバレーがあった。女の子は皆ヒョウ柄のミニドレスを着ていた。源氏名の名札をつけているのだが「チータ」と言う子がいた。本名が「水前寺」か「清子」であったのかもしれないし豹とチータの違いなど興味がなかったのかもしれない。
チータ

2024.9.27 山田丈造Quartet


山田丈造(tp、fl)武藤勇樹(p)古木佳祐(b)高橋直樹(ds)
ここんとこ考えさせられるワードは”若手”だ。「生のいい」という言われ方もするし、LBのライブを通じて彼等らの熱気を存分に体感しても来た。ジャズ史に話を振ってみると、名演と評価されている作品の相当数が、”若手”時代のものであることが容易に窺える。”若手”とは人の生涯で言えば、序盤から中盤に届くかどうかを指すが、名盤はそこから生み出されている。するとライブで目の前にいるこの世代を呑気に眺めている訳にはいかんなという思いが迫ってくる。彼らが自らをどう考えているかは預かり知らぬが、筆者は彼らが第一次黄金期の状況下にいると見なしているのである。今年もそれに対応するライブに巡り遇っているが、この山田丈造Quartetを聴いていて、その思いが益々強まっている。何と言っても各自が持ち味を引き出し合いながら、全体をバランスさせていく様子には冷めている余地がない。そして抜いた感じのひと下りが絶妙にコントロールされていて成熟を感じさせる。どの世界でも声を大きくしたからといって必ずしも相手に伝わるものではないのだ。ふぅ~う、もはや”若手”以外の適切なワードを見つけなければならないな。Thanks丈造、Thanksメンバー!。演奏曲は、「I Concentrate On You」(C Porter),「Scissors」(Takezo)、「Upper Manhattan Medical Group」(B Strayhorn)、「Glad To Be Unhappy」(R rogers)、「Funky Boy」(Takezo)、「Night Mist Blues」(A Jamal)、「Sail Away」(T Harrell)、「Little Girl Blue」(R Rogers)、「 Wail」(B Powell)、「That Old Feeling」(S Fain)。今回は丈造を始め古木、直樹について触れることも考えたが、多言を排してじっくり噛みしめて置きたい心境にある。何故なら”若手”について「今夜は再考」の日にしておきたいからである。
 このライブで初めて聴いたのはピアノの武藤 だった。 演奏中に彼のバック・グラウンドや影響を与えたミュージシャンを想像したが、そのオリジナリティーについては逃さず捉えさせて頂いた。東京のシーンでのピアノはニュージャージー州のような激戦区だと思うが、途切れることなく活躍することを願って止まない。
(M・Flanagan)

豹変


政治とは勇気と真心をもって真実を語る事・・・石破新総裁の座右の銘である。何度かこの名言を聞いた。
長い総裁選の渦中、石破茂の言説が変節していくのが感じられた。当初裏金議員は公認しないと明言していた。元々この総裁選、岸田総理が統一教会問題、裏金問題で政権が維持できなくなり出馬を諦めたことによる。この問題どうケジメをつけるかが焦点であったはずだ。ところがトーンはどんどん弱まりぼったくりバーの水割りの様に薄められていった。小泉進次郎は早期解散を掲げていたが石破茂は正論を訴えていた。最低政策を示し議論を重ねた上で判断材料を国民に提示する。そうして審判を仰ぐ。それなら一応筋は通る。石破茂とは思想を異にするが党内で干され続けられた人物なら刷新の狼煙を上げてくれるのではとひそかに期待していたがこんなに早く変節するとは思わなかった。衆院選の投開票が10月27にと総理の指名を受ける前に発表してしまった。新政権誕生のご祝儀相場のうちに選挙をやって今までの不祥事はチャラね・・・と言う事にしようとしている。誰かが入れ知恵したようであるが窮地に陥った時言説を変える人間は信用しないほうが良い。政治家でもミュージシャンでも・・・
座右の銘が泣いている。
付記
柳家喬太郎の新作落語で「座右の銘」というのが有った。キャバクラに行ったサラリーマンについたホステスが二人とも妹の娘であったという落ちである。「左右の姪」お後がよろしいようで・・・

B・フリゼール オーケストラズ


ビル・フリゼール関連だとチャンタルアクダとか言うsswの前はこの2枚組になるがBフリはともかくドカドカ仕事する人だからもう何かだしてるかも知れん Bノートからの4枚目でMギブスとのセッション録音でブリッセルフィルとウンブリアJOと言うこれはビッグバンドとの2枚であるがブリッセルPOの方はRガリアーノのコンチェルトを1枚だけ持ってるがウンブリアの方は知らない MギブスとBフリは10年ぐらい前にNDRビッグバンドで演っている 今比べてみたらモニカジェーンしか同じナンバーはないのが少し意外な気がした 似てる記憶だからだがそれはフリゼールが自分の音楽をどこでもちゃんと演ってるからなんだろう それとMギブスのアレンジのせいなのだろうか?と思ってMギブスのレコードをちょっと聞き返してみようかと思った ところがアナログが2枚とCDも2枚しかない MギブスとMウエストブルックを団子にして記憶しているのに今になって気付いた トホホな話だが調べたらウエストブルックはギブスの弟子らしい MギブスにはGエバンス作品集と言うアルバムがあったと思うだが見つからない 多分買わなかったのだろう このディスクの献辞ではカーラ・ブレイの名が挙げられてる 
ブリッセルの方の後半でギブスのヒット?ナンバーのスィートレインが入ってる そしてフリゼールのアバンギャルドなリヒターになって最後はフォスターで終わる いつものビルフリ音楽世界である オーケストラに飲まれるところも全全ないのはギターコンチェルトではなくバンドとの競演という形のせいもあるかも知れない
 さてウンブリアJOの方だが常設ではなくウンブリアJフェスでのプロジェクトオーケストラで都度色々な企画をやっているようだ ここでは11人だからラージアンサンブルに近い指揮者がアルトSで弦が1人(VC)入ってる ピアノレスでブラスセクションにはホルンやチューバも入ってるからオーケストラぽいサウンドになる こっちのディスクもモニカジェーンに続けてウイシャルオーバーカムで終わる アメリカーナフレーバーなのだろうがコレって日本で当てはめるとコンサートの最後を故郷とか明日がある なんかでしめるみたいな真似なのかなぁ それってジャズにならない気がするがつまりそんなジャズモードのジャズはとうに卒業している訳だろう ここでは今迄のアルバムからの言わばビルフリ名曲集でプレイも如何にも彼の定型的となったので此の後は更なる冒険を試みる事になるのかもしれない
by 山の実

斎藤元彦知事のメンタル

斎藤元彦知事のメンタル
パワハラ・おねだり疑惑の斎藤兵庫県知事が議会の全会一致の勧告を受け辞職を迫られた。鋼のメンタルをお持ちの様なので議会解散の手段に訴え16億の無駄金を使わせる可能性もあったがそこまではしなかった。結局辞職はせず失職の道を選んだ。ところが知事選に再出馬するという。須磨駅前で街宣する映像を見た。常人では計り知れないメンタルである。百条委員会での受け答えも表情一つ変えず同じフレーズを繰り返す。レコード針が飛んだかと思わせるグラント・グリーンの奏法に近い。元々この事件、公益通報者保護法に則って内部告発した情報に端を発している。この中には蟹やゴルフクラブをおねだりした件も含まれるが一番事件性が高い阪神オリックス優勝パレードにおける寄付金キックバックが疑惑が有る。この件は法曹関係者によると立件が可能であるらしい。斎藤知事は法律を犯していなければ責任を取る必要はないとの考えを持っている。裁判になった時の事を考え証拠と取られる様な発言をしないようにしていると考えたほうが自然だ。斎藤知事のお詫びの弁で机を叩いたこと、付箋を投げつけた事を反省しているようであるがそこではないでしょう・・・とツッコミを入れたくなる。そもそも総務省の官僚出身で公益通報者保護法をしらないものであろうか。知ってはいるがそれがどうした・・と顔が言っている。上級国民は超法規的な存在だと勘違いしている。政治が劣化している証である。

街角情報室 ブッキングの妙


バイトの利薫からピットインでこんなポスター見つけましたと言ってある写真が送られてきた。今年の周年記念の企画を珠也が気に入ってくれたようで同じメンバーで再演してくれるようだ。企画者冥利に尽きる。レギュラーグループできてもらうのももちろん楽しいがミュージシャンの音楽性を考えながら組み合わせを考えている時もたのしい。実際の音を聞いた時こちらの想像をはるかに超えたレベルのパフォーマンスになることがある。この時もそうであった。

2024.9.20 LUNA&Twin Guitars


LUNA(Vo)古舘賢治(g)町田拓哉(g)
 この編成はLB3度目になる。ギター陣はこれまで同様エレアコとエレガット。振り返って選曲を思い出すと所謂ジャズのナンバーを多少控えめにしていて、昭和枯れすすき世代にとっては心のどこかに眠る曲を掘り出して披露していた。今回も基本的にその路線を踏襲していたといってよい。本ライブは題して『エモ・キュン』、つまりエモーション&胸キュンなのだそうである。LUNAにとって’70年の前後10年くらいに流行った懐かしの名曲や埋もれた曲の発掘はお手の物になっている。それは彼女が日常的に遺跡発掘の現場に関与しているのことからも納得がいく(こじつけに過ぎluna)。まぁ細くはないその腕によりをかけた、ジャジーかつポップなお手並みを十分拝聴することができたといえば、この本格青春グラフィティーの趣向をひと括りで言い当てることになるだろう。演奏曲は、「All Or Nothing At All」(Standard),「First Song」(C・Haden)、「Tow For The Road」(H・Manchini)、「End Of The World」(Skeeter・Davis)、「Good By My Love」(アン・ルイス)、「朝日のあたる家」(T・Animals他)、「Almaz」(Randy・Crawford)、「 時よ」(吉田美奈子)、「Memories Of Tomorrow」(k・Jarrette)、[Everything Must Change」(名唱多数)、このほかジェイムス・テイラーやトム・ウェイツといった大物シンガー・ソングライターものや、初めて耳にする金延幸子さんという人の「青い魚」が沁みる。そしてダメ押しで行きついた先は「Hotel California」、この過剰サービスには例のイントロ段階で場内あちこちに小さい笑いが起こっていた。
 この日は大衆食堂の献立表を眺めているような感じだ。人気のメニューが居並ぶ中、いま時は売れ筋とは無縁になっいても楽曲の味は何ら劣るものではないと主張しているような一夜だったのだ。
(M・Flanagan)

オッペンハイマー

原爆の父と言われているオッペンハイマーの半生記の映像である。複雑な構成になっていて難解であった。時間軸がオッペンハイマーとオッペンハイマーをプリンストン高等研究所所長に招聘しのちに商務大臣に推薦されるストローズの時間軸で進む。オッペンハイマーの部分はカラー、ストローズの部分は白黒と分けられているがそれぞれの回想の部分で相互に行きかう。この映画の主要登場人であるアインシュタインの特殊相対性理論で時空を乗り越えている錯覚に陥る。主題は原爆を作ってしまった事ではなく使われてしまったことに対するオッペンハイマーの苦悩である。オッペンハイマーは天才学者には在りがちなその分野だけは秀でているが日常生活感覚はどこか抜け落ちている。女性関係も適当である。何かジャズミュージシャンを思い出させる。登場人物は実在人物で5,6十人はいるのではないか。物理や世界史で聞いたことが有る名前が登場するが年号、人物名などのテロップは一切出ない。オッペンハイマーは原爆が完成したのちの使用しない主旨の嘆願書に署名しなかった。その事を悔いている。戦争を終わらせた人物としてタイム誌の表紙を飾っている。だがトルーマン大統領と謁見した時「日本人は誰も誰が作ったかなど気にしていない。誰が投下したかだ」と言われる。ここに今でも引きずる科学と戦争の相関関係を見て取れる。ノーベルもライト兄弟、チューリングも今の時代を予測はしていない。終戦後ソビエトが原爆を完成したとの情報が入る。開発が早すぎるのでロスアラモス研究所にスパイがいたのではないかとオッペンハイマーは査問委員会にかけられる。ストローズも商務大臣の任命是非に関する公聴会でオッペンハイマーの査問委員会に関する事を質問され個人的恨みからスパイ容疑を掛けたことが明かされていく。細かいカットが一瞬だけ挿入されているような箇所がいっぱいあり一回見ただけでは良く分からない。オッペンハイマー自身が焼かれるシーンが2か所あるがこれは広島と長崎のメタファーである。監督クリストファー・ノーランはコンピューターグラフィックは使わないので爆発シーンもリアリティが有る。
付記
この映画は3時間ほどの長尺だ。最近目が悪くなってきて疲れるので一気にみられなくなった。昔はウッドストックなど上映3時間以上の映画を映画館で3回続けて見たことが有る。尻の感覚がもうなくなっていた。今は映画も自宅で早送りしながら見る時代になっている。

立民党代表戦の印象

まあ、下馬評通り野田元総理が勝利した。今後の選挙のことを考慮し立民は刷新感より実利を取ったということだ。小沢一郎が野田佳彦が相談し若手候補の擁立を考えていたが枝野幸男が先に立候補し思惑が外れてしまった。枝野は立民単独で政権を取りに行く考えを明らかにしていた。現在の小選挙区制では夢物語である。枝野が結党当時の信念を貫いていてくれていたならとないものねだりをしたくなるのであるがすっかり財務省に魂を抜かれてしまった。そういう意味では野田佳彦も財務省の息がかかっている。だがここは鼻をつまんで野田佳彦と言うか小沢一郎に賭けるしかない。小沢一郎と大人同士で話し合ったのだ。渡世の義理は果たしてくれると信じたい。維新と組むのではなく維新とを分断して取り込む。国民民主、れいわと合流する。自民党の一部を取り込む。共産党と連携する。
清濁併せ吞む感覚で何があっても政権交代を実現しなければならない。ある利権のバケツリレーは途切れることになるはずだ。次の利権構造はまた構築されるであろう。その時はその時だ。そう思わなかったらやっていられない。野田佳彦が蓮舫の都知事選最終日の応援演説に出てきた時には立民終わったと思っていたがもう一回だけ付き合ってみようと思う。

高市早苗という悪夢

自民党総裁選でのトップ争いが目まぐるしい。コバホーク、小泉進次郎の人気は分からないでもない。だがこの機に及んで何故高市早苗なのか。我々一般市民は投票権がないので手を合わせてこの人だけはやめてくれと願うだけである。総務大臣時代、放送法の運用を巡って停波という印籠を翳しながら脅したという証拠文書を捏造と言ってのけた。捏造でなかったら議員も大臣も辞めると国会で発言した。その人間が辞めるどころか総裁選に出馬しているのである。高市早苗は議員成り立ての頃はもっとリベラルであった。安倍元総理に支持されると急速に右傾化していった。右傾化は票になるとふんだからである。ファッション右翼は従来の右翼とは一線を隔するものであるしより危ないと考える。バップを演奏していた者がフュージョンが流行りだすと急に安っぽいアルバムを量産する行為に似ている。総裁選に出馬するのには20人の推薦人が必要だ。そのうち13人は裏金議員、15人は統一教会関係者である。その中には杉田水脈という差別主義者も含まれている。そういう人物がもし総理になったとしたら裏金問題も統一教会問題も永遠に闇に葬られる事になる。人気が急上昇してきた経緯には自民党員になっている統一教会信者が暗躍しているとも聞く。経団連関係産業界はアベノミクスを継承するであろう高市を推している。一般国民の生活の豊かさとは無関係な株価を維持できるという理由による。20年間日本経済を凋落させた政策をまだ継承する後に来るものは・・・と想像すると空恐ろしい。おまけにアメリカからも睨まれている。対米自立というリベラルな観点からではない。靖国参拝を明言し中国を露骨に敵視する思想が日米韓の安全保障政策にブレーキを掛けるという見地による。靖国参拝は中国だけではなく韓国の国民感情にも影をさすことになり親日的な現政権を起こす事をアメリカ政府も歓迎していない。選択的夫婦別姓制度等は100万光年の彼方に遠ざかる。高市が総理になって良いことが有るのであれば教えて欲しい。
一つだけ評価するとしたら「早苗あれば憂いなし」のコピーは好きである。

街角情報室vol9 他人の空似

店から出て買い物に行くときのことである。S絵が前を横切っていく。声をかけようか迷よっていると
ちらっとこちらを見ると矛先変えこちらに向かってくる。両手を腰のあたりで振っている。あれそんなキャラだったかといぶかったが僕もそれに応えるべく両手を激しく振った。ハリウッド映画であれば再開を喜ぶ恋人同士のように抱き合うところだ。近づいてくると視力の衰えた僕でもあれなんか違うと気づいた。だいぶ若い。フィル・ウッズのソロと思って聴いていたが良く聴くとジーン・クィルだったという感覚に近い。手を振っている僕の脇を通り過ぎた。「しばらくぶり」と再会を祝う会話が聞こえた。気配は全く感じなかったが後ろに誰かいたのだ。
「今の人誰」
「知らない」
滅茶苦茶かっこ悪い

北大&商大jazz研1年生定期戦雑感

夏の終わりの風物詩北大&商大jazz研1年生定期戦暑い2日間が終わった。10年ほど前の事になる。当時の北大の部長と話していた。6月の学祭が終わると1年生部員が燃え尽きた症候群で大勢やめてしまうという。一年生の出番は秋の1,2年生ライブまでない。毎週末セッションはあるものの具体的目標がないと積極的に練習しょうと言う気が起こらないのもわかる。その対策路して生まれた企画である。縄抜けを許さない女郎屋の女衒のようであるが元々やめないで続けてねという清い乙女の祈りから始まったものである。一年生だけでバンドを組むと明らかに技量の違うメンバーが一緒にそれもその曲無理でしょう・・・という選曲で望むバンドもあった。やる方も大変だが聞く方も大変である。だが演奏のクオリテイティだけではない熱意のようなものが伝わってきて楽しいのである。出来るだけリハーサルも全部聞いている。音のバランス、何を決めて何を決めないか、終わり方、構成確認、MCなどなど・・・ジャズが抱えている問題の縮図を改めて考えさせらる時間でもある。何より緊張感がひしひしと伝わりこちらも何か落ち着かない。多分先輩たちからライブハウスのマスターは閻魔大王の様な存在だと脅されて来たに違いない。妙に気を使われている気がする。最初は北大、商大の学生だけで構成していたが年度によっては他大の助っ人も必要となる。今年も4人ほど助っ人がいたようだ。この関係がもっと広がれば違う企画が出来るかもしれないとも考えている。二日間で8バンド・・・色々準備もあるので午前中から店に入っている。体調があまりよくないこともあるが真剣に聴いていると流石にちょっと疲れた。御世話役も大変である。出演者の調整から当日のバンド転換の段取りまでやることが満載である。初日重役出勤してきた御世話役に声を荒げてしまった。2日間終わって御世話役の二人が笑顔で「お世話になりました」と帰って行った時にはこみ上げてくるものが有った。たった2日間ではあるが人間が一回り大きくなっているのである。あのスペースに50人近く入っていたのである。学生が帰った後もずっと熱気が籠っていた。グラスを洗いながら高校野球が終わった時の甲子園のグランドキーパーの心境もこういったものだよなーとふと思った。

党首選と財務省

立民、自民党両党とも党首選を繰り広げている。だが消費税減税に言及しているのは両党通じて吉田はるみ候補だけである。それも昔の名前で出ています的な候補ばかりでは流石に見栄えが悪いと言う事で担ぎ出された女性候補である。どれほどの意気込みで消費税減税を主張したのかはまだ分からない。ここ30年不景気が続いている。だがその中で消費税は上がっているのである。景気が悪い時税をあげれば消費は余計落ちる。企業にとっても売り上げが落ちて好材料にはならないはずであるが文句は出ていない。消費税が導入されたときから見合いで法人税が減税されている。経団連の意向でもあるが財務省が黙認しているからでもある。税収では所得税より消費税の方が稼ぎ頭に成長した。財務省は税収が減ることを蛇蝎の如く嫌う。緊縮財政が基本で予算の配分を盾に強大な権力を誇っている。立民の野田候補、枝野候補とも財務省べったりである。自民党では麻生太郎副総裁が財務省と深いつながりを持っており今回の候補の乱立も麻生副総理の戦略である。何とか決戦に持ち込み財務省の力を借りて自分の影響力を残そうとしている。よって各候補とも財務省の怒りに触れる消費税減税とは口が裂けても言わない。財務省では減税など許したものなら将来の出世の道は閉ざされ天下り先も2ランク下がるという。財務省はきわめて政治的な省庁である。安倍総理の時は側近を警察官僚でまとめ省庁では経産省との距離が近く財務省を蔑ろにしていた。この時期である。財務省事務次官矢野氏が月刊誌に政府に批判的な論文を書きその翌年退官した。その人事異動の流れで財務省の高官がlazyに来ている時期が有った。初めてきた時から新聞で見かけていたので思い出そうそして居たら先方から名乗ってくれた。ある時代のjazzにも詳しく、掛けるレコードによってはベース奏者をダグ・ワトキンス、ポール・チェンバース、アート・デイビスと当てるのである。僕としてはジャズの話もいいが折角の機会なので政府高官から日本の外交経済政策についての話を聞きたく話を振ると気さくに答えてくれた。金融政策についてはM・フリードマンなどシカゴ学派のマネタリストの評価は厳しく現代のMM 理論は緊縮財政を看板に掲げる立場としてはもってのほかと言う意見であった。外交に関しても日本はアメリカと連携して生き残るべきという信念をお持ちの様であった。その時だけ温厚な顔つきがちょっと変わった。飲み屋での話とはいえ正直に話してくれて高級官僚の生の意見が聞けて面白かった。毎回ギネスを5.6本飲み、僕にも同じ杯数ご馳走してくれる。ある時持ち合わせが足りなくなり冗談で赤字国債で良いですよと言ったら苦笑いをしていた。元々時限付きの異動であったので10カ月ほどで居なくなったがNO3のポスト審議官には名前は無かった。

2024.9.6 渡辺翔太トリオ


渡辺翔太(p)若井俊也(b)中村海斗(ds)
 レイジー3度目の来演となる渡辺翔太、前2回のライブを通じて実に個性的なプレイヤーだという印象を持っていた。”個性”とは個人が容易に集団化しない自立性ぐらいの意味合いだとして、渡辺の演奏はそこにピタッと嵌まるものがあった。謂わば「誰か的」な感じがしなかったのだ。加えて彼は作曲の才に秀でていて、本節もオリジナルたっぷりの選曲で固めてきた。とかくオリジナルだと余ほどのことが無い限り、その”旋律”よりも専ら”演奏”だけに気を取られてしまうが、彼の場合はその両者が絶妙にバランスしているので、初対面だがお馴染みさんといった中々有り得ぬ満足感を得ることができる。おこがましくも筆者の評定としては、局面々々の切れ味は言わずもがなとして、徐々に奥へ向かって畳みかけながら淀みなくクライマックスに持ち込んでいくところが最大の聴きどころといったところだ。その聴きどころをひっくり返してみると繊細なバラードプレイが待ち構えていて、両面からの聴きどころが相成り立っている。これを勝手に”翔太マジック”と名付けてているのだが、知らず知らず私たちは渡辺翔太が思い描いている世界に誘い出されてしまう。それを以てマジックの種明かしとしよう。オリジナル以外では唯一C・チャップリンの「Smile」が採り上げられた。この演奏は彼のアレンジによって私たちがよく知る”ほんのり・しみじみ”した曲想とは全く別ものに仕上がっている。彼の何枚目かのCDに収録されているので興味ある向きは聴いてみることをお薦めする。円熟期の翔太マジックにまんまと引っ掛かるのは気分爽快だ。加えて今回は中村海斗が同行してきたこともこのライブに魅かれる大きな要因であった。彼の叩き出す重量感もさることながら、血沸きあがるような奔放さが何とも頼もしい。それが初めて聴いてみての率直な印書だ。何か起こしそうな要注目のドラマーである。幾度も触れてきたことだが、レイジーでは若井俊也が推奨する「東京の生きのいい若手を聴く企画」が何年にも亘り継続されてきた。その初期のころに来た連中は今や分厚い中堅層をなして活躍している。海斗を聴いていて「生きのいい若手」が後を絶つことなく 排出されているのを実感したのは筆者だけではないはずだ。演奏曲は「マンチャー」「Day Dream」、「つれづれ」、「Our Lady」、「Pure Lucks Bears In The House」、「歩く」、「Smile」、「 要」、「Sad Times Before Peace」、[Lullaby」。
 今までのところ渡辺翔太を生で聴く機会は多くはなかったが、彼の”個性と発展”から目を離さないようにしていたいものだ。
(M・Flanagan)

雇用規制緩和という罠

自民党総裁選の宴もタケノコの今日この頃である。各候補の出馬表明を聞いていた。まずこの選挙が何のために行われることになったのかを想い出さなくてはならない。裏金問題に対する国民の怒りにどう答えていくかが主眼であったはずだ。石破候補は当初裏金候補は公認しないと発表していたが党内情勢を鑑みトーンダウンしていきこの問題を政策に入れていた候補は誰もいなくなってしまった。と言う事は誰がやっても体質は変わらないと言う事ではあるがその中からでも少しはましな人間に総理になってもらいたいと願わずにはいられない。逆にこれだけはダメだと思う候補がいる。小泉進次郎である。現在の所一番人気である。神輿は軽いほうが良いと言うがその典型である。経済政策では新自由主義傾向をあらわにしている。ライドシェア・・・菅元総理が言い始めた政策であるがこの人は小泉進次郎の後見人になっている。地方の交通機関を補うためと謳っているが大都市でのタクシー業界への参入・・しいては外資の参入をも自由化する政策である。雇用規制緩和・・・聞こえは良いが中身は企業が好きな時従業員の首を切れる政策である。小泉進次郎のこの政策の説明は全く事実に反するものであった。企業が新規事業に参入するとする。4割の人員を企業努力で配置転換したとしても6割は何の保証もなく解雇される。こういうことをなくすためリスキリングによって新規産業に好条件で移ってもらうのが目的とおっしゃる。先ず解雇される事実はない。高度成長期の終身雇用、年功序列が全て用途は思わないがこの施策は労働者の非正規化促進させ今以上の格差社会を産む。自民党への最大の献金者である経団連からの圧力である。以前は人件費の安い東南アジアに会社移しますよ・・と脅していたが相対的円安によってそれもかなわなくなってしまった。其れであれば国内でそういう状況を作ってもらおうじゃないか・・と言う事である。ここで気が付くことが有る。このような規制緩和政策以前にも聞いたことが有る。進次郎の父親小泉純一郎が竹中平蔵と組んで行った郵貯解体をはじめとする自由化である。これはアメリカの意向でもある。付け加えておけば労働を流動化させるリスキリングなるものは現在も行われているが浪人の傘張り程度のスキルでほとんど役に立たない。竹中平蔵がいたパソナの様な人材派遣会社が間に入り公金をチュウチュウしていることは公にされていない。

ハリーパーチ夢見人は残る


既存音楽から全くかけ離れて自分で作った音階と自作楽器でアブソルトリーフリーに演ってた人でここまで演るとユニークなのかどうかもわからないので誰も何も言わなくなってしまいました
8月は7枚 最小記録で全部中古盤 
1 キュアジャズリユニオン UA他
2 ハリーパーチ夢見人は残る
3 エリックワトソントリオ 疲れた天使
4 ハーディガーディ プロトタイプ
5 ジンジャー・ベイカー 見えざる雨
6 アントニオファラオ テイクオンパゾリーニ
7 V.A.O  芸術と娯楽
3,5,6はピアノトリオ 7がビッグバンド 3,4は所謂現代音楽 1は外
by 山の実

相聞歌

前回常連のD口さんの追悼文を書いた。それに呼応したかたちで同じく常連の山の実さんから句が届いた。僕と何往復かのやり取りをした。
過ぎし夜に ジャズ聴く漢あり 夏の果て 
晩夏光 我を過ぎゆく 声があり  山の実
いつまでも雲は流れていくだけで 夏の終わりはさみしすぎるね。 lazy 子規選
夏の夜 酔歩の路地に出口なし 山の実

そういえば出口さんは中原中也の詩の一節を良く口ずさんでいた

汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

街角情報室 vol8


堂々と書かれるとついつい見落としてしまうことがある。きれいな薔薇にはとげがある。甘い果物には毒があるということか。僕が学生の頃であるが小樽駅のすぐ左に曲がったところにあった喫茶店はcofeeという看板を堂々と掲げてあった。何か眠気がさめないコーヒーを想像させる


写真では分かりづらいがダブルネックギターである。右がフェンダー左が多分ギブソンである。呉越同舟であるとも言えるしドライバーやらレンチやらなんでもついている三十三間堂の千手観音のような工具を想起させる。この手のギターを買う人間は正妻と妾を同居させる山崎豊子作「華麗なる一族」の万俵大介の様な人間のはずである。

常連の訃報

groovy時代からの常連D口さんが亡くなったと聞いた。74歳僕よりちょっと年上の団塊の世代である。最後に会ったのは10年以上前になるかもしれない。高血圧で酒は止められていたがソフトドリンクを飲みながらでも話をしに来ていた。ちょっと認知症が入っていたのかもしれない。物忘れが多くなっていた。その日も素面で二次会に行き乗ってきた車を忘れて帰ってしまった。groovyには前のマスターN川さんの時代から来ていたが僕の代になってからはほぼ毎日来ている時期が有った。N川さんは北大の中央図書館をバリ封鎖した革マル派の主要メンバーで器物破損その他の罪状で卒業できずアイラー、次にgroovyを経営していた。僕はアイラーの最初の客でありgroovyの最後の客でもある。groovyは中立地帯の様な役目を果たしていて色々な新左翼セクトの人間も出入りしていたがそこで揉めるようなことななかった。勿論出口さんとも・・・。groovyは呉越同舟を絵にかいたような店であった。出口さんは中核派の構成員で三里塚闘争にも参加したことが有ると聞いたが所謂左翼崩れを自慢するような人では決してなかった。笑うと人なっこい童顔の様になるが実に男気に溢れる人でもあった。色々なエピソードがある。24条界隈には当時3人の客引きがいて前川総業の息のかかっている者もいた。出口さんは毎回「いい娘がいるよ」と客引きに会うという。出口さんは「俺は行く店が有る」と断ると客引きは「どこに行く」と聞く。
「GROOVYだ」
「ジャズって顔してないだろう」
「なんだと、この野郎、顔でジャズ聞くのか、この野郎、ボコボコにするぞ」と気色ばった。客引きがすごすごと退散したという。
ある時不良中学生グループのカツアゲにあった。
「おじさん、金貸してくれない」
「取れるものなら取ってみろ」と挑発し先に手を出させてからボコボコにした。
警察が来た。
「旦那さん、正当防衛とはいえちょっとやり過ぎじゃない。鼻曲がっているよ」
groovyのボックス席で飲む団体がいた。話の内容で北区役所の職員だとわかる。カウンターには何人かの常連がいた。出口さんは飲み過ぎてカウンターで潰れていた。奥の客の一人がゲロを吐いた。他の客は何事もなかったかのように話を続けている。僕は「具合の悪いお客さんがいるようなのでそろそろお開きにしたらどうでしょう」と言った。客はボトルを持ち帰っても良いかと聞く。勿論と答えると帰りしなそのボトルをカウンターに叩きつけた。僕も流石に切れて「ふざけんな、この野郎」とカウンターから出た。常連が間に入り一大抗争には発展しなかった。団体客がはけてから出口さんが目を覚ました。「うるさかったけど何かあったのか」と・・・。常連客と出口さんを弄った。「腕に心得があると言っていたけど本当は怖くて寝たふりしていたんじゃないの」
翌日出口さんが来た。北区役所に話をつけに行ってきたという。昨日良心的に経営する札幌市民の飲み屋に多大なる迷惑をかけた職員がいる。探し出して謝罪させろ・・取りあえず責任者だせと凄んだらしい。
その日を境に時々来ていた区役所の何組かのグループは誰も来なくなった。愛すべき人間である。酔うとよくリクエストしていたタイム盤のソニークラークをかけた。

中国領空侵犯への反応

中国の情報収集機が長崎県男女群島沖を飛行し日本の領空を初めて侵犯した。空自基地の管制レーダーの能力を試す意図があるとの見解もあるがただそのためだけであれば敢えて領空内に入らなくても良かったはずだ。その直後中国政府からどの国の領空を侵犯する意図は無いとの声明が発表された。ということは意図的に侵犯したということである。なぜか・・・先月海上護衛艦が中国の領海を航行した。軍艦は安全を害しない限り他国の領海を航行する「無害通航権」が認められている。ただ中国は事前連絡を求めており日本もその約束を守る予定であったが手違いがあり無断航行となってしまった。日本政府の謝罪はなかった。国際条約に準拠しない要求を甘く見ていたのかもしれない。今回はその報復措置といえる。なぜ戦艦で仕返しに来なかったかというと日本は無害通航権を認めているので仕返しにならないからである。犬が庭木にシッコをかけていったので猫をけしかけて玄関にウンチをさせたという感覚に近い。飼い主がちゃんと近所付き合いをしていれば大きな揉め事にはならないはずである。ところが日本政府の見解はいつも通りの由々しき事態と有事を煽るような内容で右寄りの大手新聞社も右へ倣えという論調である。田中角栄が締結した日中友好条約を思い出さなければならない。現在立民党も代表選挙中である。枝野代表候補がこの件に関し中国を北京政府と呼んだのは甚だ外交感覚が乏しいと言わざるを得ない。

池田篤Quartet『OUR STORIES』


 これは池田篤の最新作であるが、最初はいくらか面食らった。喩えていえば長時間と短時間は、ある視点からは同質であると言っているからである。しかし、少しづつその謎が氷解してきたので、ここは一つ力を込めながら本盤を紹介する。池田によれば前作『Free Bird』は、彼が考える”最もジャズらしいジャズ”を希求したものであり、本作では”最も私らしいジャズ”を目指したという。周知のとおり池田は教鞭を執る立場にもあり、そこではジャズ史、より広くは音楽史について公論・持論を展開しているらしい。筆者は池田のLIVEおよび過去の作品群に接することしか出来ないので、そこで何が論じられているは知る由もないが、その一方で前述のように池田の作品作りには明確な動機が働いていることは知ることができる。この作品のモチーフは”人類史(Our Stories)”から”日々の私記(My Stories)”のようなものを含む二重構造になっている。謂わば人類年表の1行目、2行目・・・に思いを馳せつつ、それを見やる今の自分自身が素材となっているのだ。このアルバムで池田は何を射程圏に納めていたのか?ヒトの夜明けに相当する壮大な『Sapiens Suite』に始まりバンドの移動巡業、愛娘、著名な俳人である母上の一句、友人のこと、平和への思いなどがちぎり絵のように一体的に仕上げられている。つまり壮大なこと(長時間)と昨今の周辺事情(短時間)とを音楽的に等価と見なして纏めたのが本作だと言える。いつかのレイジーLIVEで太古のヒトへの関心についてチョコっと語っていたことを思い出しつつ、池田の飛んでる冒険心に繰り返し耳を傾け、筆者も「冒険者たち」の仲間に入れて貰うことにした。最初に4部構成の『Sapiens Suite』が来るのだが、厳かな出だしが蠢く何かを暗示するpart1、そこを起点として目くるめく展開してpart4の完結部に迫っていく。これは猿人からホモ・サピエンスに至る果てしない過程を組曲にしたもので、途方もない旅の始まりから人類が好奇心をもって世界各地に散らばっていくまでの躍動感を提示している。組曲が終わると、あっという間に現在の池田をめぐる冒険に転位していく。本作『OUR STORIES』とはこういう筋書で進行するのである。何度か聴き続けていると『Looking For Bird』という曲が無性に気になってきた。本アルバムの構想を借りて言うと、”Bird”との出会いは演奏家池田にとって原人の時代に該当する。そして幾段階を経た今日の池田はC・パーカーから分派したホモ・サピエンスになっていると読み替えることができる。『Our Stories』と『My Stories』を均衡させたのが本作だというのが筆者の見立てだ。独りよがりに走ってしまったが、この作品には肩肘を張らせるような難解さはなく、寧ろそんなことに手を出さぬ池田の懐の深さを味わえる力みのない力作に仕上がっている。
 何だかんだ結局10回くらい聴いてしまった。いまの池田にボブ・ディランさながら「派手に吹かれて」しまっては困り果てるが、どの演奏においても全くそんなことにはなっていない。池田のアルバム作りの信念は「前作を超えるものを目指す」ということである。もし筆者がCDのオビに1行依頼されていたなら、「またまた池田の最高峰リリースなる!」としただろう。これが誇大広告などと言われる筋合いは何処にアル・ジャロウか。鉄壁のレギュラー・グループによる新たな代表作を是非とも聴いてみて候。
(M・Flanagan)

米騒動

米が品薄とは聞いていたが一袋もないのには流石に驚いた。毎回一粒も無くなってから慌てて買いにく生活で危機管理もへったくれもない。毎年お盆時期には流通の関係で品薄になり新米が出てきて落ち着くという流れになっている。ところが例の地震で生活防衛のおふれが出されマスコミがそれを煽ったためにあっという間の米不足になった。昨年の収穫高は連年並みで消費量も毎年逓減し一人当たり年50キロである。この米不足の根底には政府の農業政策の失政が有ると考える。減反政策を重ね生産量を減らし相対的に価格を引き上げる。稼げる農業を標榜し地域共同体的つながりを破壊し企業利潤法則を適用する。日本のコメは世界に誇れる品質である。前のコメ不足の時タイ米も食べたがフランスで食べる味噌ラーメンくらい拙い。余れば輸出すればいいだけではないか。大体食料の自給率38%は低すぎる。スーパーに行くとわかるのであるが海外の商品で溢れかえっている。防衛費増額の理屈付の為にまことしやかに囁かれている中国との何らかの有事が起こったとしたらまず食料の輸入が途絶える。トマホークが何発あろうとも何の腹の足しにもならないのである。取りあえずあと2週間は我慢しよう。それでも流通しなければ何らかの意図をもって出荷調整をしていると考えざるを得ない。一部では農林中金の巨額損失と関連づける言説もあるが真偽のほどはまだ分からない。

飯森範親JSSO/カンチェリ タンゴの代わりに他

実は今聴いてる音楽の半分以上はクラッシック系で今回紹介するディスクにはジャズの要素はまったくない  この所最近はグルジア改めてジョージアの作曲家ギヤカンチュリにはまってるのだが作家本人は数年前に死去したばかりの現代の音楽家で僕が最初に知ったのはユーリ バシュメットのグバイドゥーリナとのカップリンCD(2002年)でのStyx ステュクス(キリスト教版の三途の川)でショックで呆然とした カンチェリを世に広めたのはGクレーメルとECMだ と言う気がするけど違うのかな?
カンチェリよりも少し前に同じ東欧で同世代のアルヴォペルトが現れ人気となったのだが部分的には似た音形を持つ 宗教的神秘主義ロマンチズムで耳障りのよい響きである、ペルトのECM録音ではヒリアードアンサンブルなどにヤンガルバレクやらKジャレットを加える
ところがカンチェリの場合は安楽に聴いてると突然フォルティシモが襲いかかる 社会主義環境での警報ベルの様なタイミングなのだとも言う? 破断される前の和声や音型も比べてみると少し貧相な音数で短く切れぎれで楽器の構成も妙な形に構成されてる ボーイソプラノやらEベースギター オルガンのテープ等も使用されるがアコーディオンなんかも多い
さて飯森それは無理ですよ範親マエストロの日本センチュリー交響楽団盤は丸山奏のビオラと京都バッハ合唱団の大コーラスを伴う ステュクス とクレーメルのピアソラ集のために作った小品 タンゴの代わりに のオーケストラ版他の3曲である 僕は兎にも角にも日本のオーケストラがカンチェリを演った事が嬉しい 札響もやってくれないかなぁ 武満の小品ばかりでなく…偶然武満の名が出たが先にECMも有った カンチェリの音楽の特徴的な点のひとつに沈黙の扱いがある 音色の出現に先立つ神秘的な沈黙 という言葉遣いをしているらしい 時にあれぇCD止まちゃったのかなぁと思ってしまう瞬間がある がヴォリュームを上げると次にドッカンと来る 耳とオーディオに良くない 音楽と対比されるてるのは沈黙ではなく間なのであるというの事がわかりやすいといえば言えるのかなぁと音楽論的にはケージ流の音の無い人的空間はないと考えるノイズ派は思ったりもした 
世の中には断片的思考とも言うべきものが存在しているしかもその断片性は必ずしも未完もしくは不具である事を意味せず断片相互の組み合わせや対応から汲めどもつきぬ無限の構造を生成させるものなのだ。種村季弘
by 山の実

国分寺より愛をこめて

米木よりカンパをしていただいた方に謝意を伝えたいということでここに全文を掲載する次第である。
「ベース米木康志です。
手術入院し、現在療養中です。

過日、札幌レイジーバード店主吉田 直氏より、お見舞い金の振り込みがありました。

貴重なお金を、私へのお見舞い金としてレイジーバード吉田氏へ預けてくださった皆々様、大変ありがとうございました。

私は来年より演奏活動を始める予定です。レイジーバードへは6月に伺う予定ですので、よろしければ是非いらして下さい。」

米木康志
付記
文章としておかしいところがあったら直してほしいとの依頼があったので編集者の責任でごく一部訂正したがそのままのほうが直立不動で話しているようで良かったかもしれない。来年6月21日大石とのduoを中心に3日ほどスケジュールをもらっている。願わくば支援していただいた皆さんと米木のカンバックを祝いたい。

お盆the お盆

ほとんど宗教心のない自分ではあるがお盆の時期は気持ちの収まりどころを作るために近しかったミュージシャンの在りし日の姿を思い出している。8月19日は臼庭潤の命日でもある。時々東京からいらっしゃるお客さんから初めてlazyを知ったのは臼庭の「live at lazy bird]のアルバムを聞いての事であると聞いた。臼庭は亡くなってからもlazy の役にたってくれてるわ・・・と壁に貼ってある写真に手を合わせる。先ほど高校生の時の演奏を見た。フュージョンタイプの演奏であるが才能の片鱗がわかる内容であった。時代はネイティブサン、カシオペア、スクエアなどのグループが輩出する時期であった。本田竹広さんから大学在学中に声がかかったらプロになろうと思っていた・・・と話してくれたことがあった。其れが実現する。不愛想な声で何月何日GH9に来い・・・ガチャと電話が切れた。それからが天にも上る気持でもあるが地獄でもある。臼庭は演奏がすべてであるので終わってからああでもない、こうでもないとはリスナーとは話しはしない。そういうことをする照れくささを隠すように僕や、牛さんと延々駄洒落を言い合う。一度「くだらない話しを抜きにしてダジャレを言い合おう」ということで駄洒落だけを言い合う打上があった。朝の五時まで続き引き分けに終わった。「東大モトクロス」「京大ザンギ」このフレーズから壮絶な戦いが始まった。さすがに青春の貴重な時間を無駄にしているのではと核拡散防止条約のようなコンセンサスがお互いの中で制定された。
臼庭、津村、セシル、米木、田中朋子が繰り広げた演奏は前日のトラブルを払拭する素晴らしい演奏で今でも語り継がれている。3人がすでに鬼籍に入り米木、朋子さんも半病人である。向こう側の世界があるとしたら良いミュージシャンがそろっている。あっちに行っても飽きないかもしれない。

岸田政権は何をしたのか

岸田総理が突然次期総裁選には出馬しないと発表した。終戦記念日の前日の事である。マスコミは挙ってそれでは次期総裁は誰か、そして岸田総理に鈴を付けたのは誰かという話題に火をつけている。
だがそれは雑誌の表表紙と裏表紙を顔を決めるだけの行為に等しい。問題は岸田総理が在任中にどういう政策を行ったかと言う事を精査しなくてはならない事である。当初新しい資本主義と謳って分配からの経済成長を強調したが終わってみれば投資ファンドの肥しになり兼ねない新NISAである。NISAとミイーシャが紛らわしい。小林幸子の歌謡ショーに行ったつもりがミイーシャが出てきたら驚く年配者は多い。国民の一番の不満・・・・裏金問題もいつ、どこで、誰が、どのように、といった根本問題は一切解明されず処分者も鼠3匹といった状況である。裏金議員の多くは次回の選挙に出馬しその何割かは当選するであろう。能登半島の被災地の瓦礫は未だに放置されているのにも関わらず軍事費は43兆円に上る。その大部分は必要かどうかも分からない中古兵器の爆買いである。岸田政権は一部の産業界からは評価を得ている。アベノミクスを継承する金融政策を取ったがため輸出産業は空前の好景気である。そして武器輸出三原則を形骸化させる解釈変更を行いミサイルでさえ輸出できる国になった。台湾有事やら北朝鮮有事をことさら煽っていながらその標的にされ兼ねない原発の新規増設まで決めてしまった。総理就任当時に小学生に質問された「総理になって一番したいことは何ですか」
答えは「人事」であった。Jazz研一年生が「Jindi」やりますと言ったならば先輩たちに「まず枯葉とブルースをやれ」と窘められるはずである。政治にとっての枯葉とブルースは国民を飢えさせないことそして戦争に加担しないことと考える。