米中首脳会談で見えたもの

米中首脳会談が終わったが大山鳴動して鼠一匹という印象である。ウクライナ問題もイラン戦争にも何の進展もない。大名行列の様に連れてきた経済界のCEO達もいたが具体的な取り組みも発表されなかった。年内に4回の首脳会談を開くという目標は確認された。今回はその枠組みを作ると言う事でそこに流し込む中身は次回からと言う事らしい。中国は中長期的な視点に立ち米国は近視眼的な対応しかできないと言う事が晒された。トランプいかにもディールをしに来たという感であるが持ち札はあまりに少ない。高関税政策は国内で違憲とされ今回は話題にも上らなかった。世界中を混乱させたあの政策は何なんだったのだろうか。ロッキードを200機買ってもらって大豆と石油の購入量を少し増やしてもらいレアアースの輸出を止めない確約をとる。経済的には2G体制で世界を牽引していく意思表示である。ここで気になるのは習近平から台湾問題に釘を刺された事である。帰りのエアフォースワンの機内での米国報道陣に質問されたことは重要である。台湾には米軍を派兵するのかと習近平から聞かれ答えたくない・・・と返した事を吐露した。台湾の事はふれないようにしようという確認である。ここで高市総理は完全に梯子を外された形になった。高市総理とトランプが15分の電話会談をした事が殊更大きく報道されることが大手マスコミの後期末期がん的症状を露呈している。台湾有事は存立危機事態に相当するという見解は米国にも中国にも疎まれる結果となった。真綿で首を絞められるようにレアアースの輸出規制は日本の産業界に効いてくる。折しもイラン戦争の影響で原油も高騰し前門の虎後門の狼状態になっている。もう諸物価高騰の兆しが窺える。だが政府は大丈夫だ・・大丈夫だと同じフレーズを反復するグラント・グリーン様にアナウンスするだけである。我々平民は批判の声を上げつつも白黒パッケージのポテトチップを食べながら日常生活も営んでいかなくてはならない。