今日3月30日暫定予算案が成立する予定である。何故暫定予算が組まれたのか・・・・。本予算が年度内に成立しない為である。なぜ成立しないかと言うと国会の審議時間が足りないためである。高市総理は国会開催の冒頭で衆議院を解散した。結果は自民党の歴史的大勝に終わった。その国民の支持率の高さを追い風に集中審議など野党から突かれる委員会はすっ飛ばし数の力で強行採決により予算案の衆議院通過を成し遂げた。参院では自民党は少数野党である。衆院の様な横暴な運営は出来ない。だが衆院は通過しているので参院で否決されても法案は30日後自動成立する。だがプライドの高い高市総理はこれが許せない。支持率70%の私が提出した予算案よ・・・速やかに通しなさい・・・と言う事である。ところが参院は抵抗した。ここにかすかな望みを見出すのであった。本予算が採択されなければ行政が機能しない。例えば公立病院が休みになる。給食がでない。役所の窓口業務が滞る。・・・様な事が起こりえる。そこで採択されるまでの間仮の予算で運営される。財務省は仕事が増えるのでこれを嫌う。財務省に嫌われたくない高市総理は何とかこれを避けたいと考えていた。元はと言えば自己都合解散である。何をかいわんや・・である。戦前はどうしてたかと言うと予算が通過しない場合は天皇の詔勅により前年度予算で執行されていた。起源はと言うと19世紀のプロイセンに遡る。鉄血宰相ビスマルクが議会と対峙していた。軍拡派のビスマルクと当時リベラルであった議会は一歩も譲らず行政は混乱を極めていた。それを解決したのが戦争であった。非常事態にちんたら
議論している場合ではない・・・といってビスマルクは軍拡予算を強行に遂行していった。その反省からじっくり議論しましょう・・・と暫定予算で動かす発想が生まれた。予算が通らないと言う事は法的に言うと緊急事態に該当する。最近耳にする憲法論議で緊急事態宣言を盛り込むという発想は時計の針を19世紀に戻すことに等しい。高市総理は衆議院の運営は強行突破に味をしめてこの手法を乱用すると思われる。参院での抵抗はアームストロング船長の言葉を借りれば「この一歩は我々にとっては小さな一歩であるかもしれないが国民にとっては偉大な一歩である」と言う事になる。
