農産物は何故高い

毎日スーパーに行く。一円でも安いところを回るだけの体力と時間はないので近くのスーパーと八百屋だけは特売の日は外さないように通っている。僕が行く時間帯には特売品めがけてダッシュするおばちやんはもういない。大雑把な感覚であるがレタス2.5倍、白菜、キャベツ2.2倍、米1.8倍、ポテトチップは価格は同じものもあるが袋の大きさが明らかに小さい。昨年の夏米不足が騒がれたとき出遅れて米を買いそびれてしまった。サトウの米パックで凌いでいたがそれも店頭から姿を消した。パンは食べた気がしないので餅、うどん、蕎麦のローテーションで凌いでいた。新米が出回れば品薄は解消されると政府の発表があったがそうはならなかった。猛暑による不作、インバウンドによる需要の増加が原因とされた。確かに一要因であるが影響は少ない。政府は備蓄米を放出しなかった。高騰を沈静化できないと踏んだからである。米価高騰の予測をした業者が流通に新規参入し従来の農協を介しての流通形態は壊れつつあったのだ。米の消費量は60年代の約半分で700万トン台である。政府の減反政策とコメ離れキャンペーンによる。アメリカの圧力に屈する形でオレンジやら、牛肉やらを買わされるキャンペーンがあったことを思い出した。農産物の輸入を促すための関税引き下げにより色々な食品の消費量は増えたが主食の王者、米が控えているため思うように進まなかった。そこで文化的伝統と食の安全保障を切り売りする形で減反政策に邁進していった。米からの転作をしても海外からの安い穀物が入ってきて日本の農業は一気に衰えていった。日本の農業は補助金漬けだ・・・という説があるが間違っている。たとえばフランスだ。個別保証制度と買い取り制度で100%政府の資金で運営されている。食は安全保障の一環と考えられており、余れば輸出すればよいのである。農業従事者は高齢化しており技術の伝承さえ難しくなっている。我々はオスプレイとミサイルを食べて生きているわけではない。