沖縄知事選を振り返る

9月13日沖縄知事選投開票日、午後8時。所謂ゼロうちで古謝玄太の当確がNHKで発表された。玉城デニー候補が肉薄しているとの趨勢分析はあったが予想通りの結果となってしまった。今後の日本の日本の政治の在り方、選挙の在り方、民主主義の在り方を占う意味でも暗澹たる気持ちになった。沖縄の経済状況は悪くはない。ただその利益は本土資本に吸い上げられる構造には有った。古謝候補はその経済構造を明らかにする事無く手取り10年で倍増をぶち上げ生活苦を訴える沖縄県民を1本釣りで取り崩していった。その絵に描いた餅の様な公約は大手マスコミで検証されることなく流布されていく。辺野古基地移設問題もいくら県民の民意を示そうとも粛々と進められていく。県民のある種の諦念感を利用し経済政策に焦点をずらしていった。辺野古は税金で珊瑚礁を埋め尽くす半永久に続くサグラダファミリア的公共事業である。普天間基地が返還されないばかりか那覇空港の米軍使用も顕在化している。SNS上では玉城デニー候補へのデマ情報、誹謗中傷動画で溢れかえりそれが少なからず選挙に影響を及ぼす。辺野古沖での修学旅行生抗議船転覆事件と中道分裂もリベラル勢力の足を引っ張る結果となってしまった。世代別の得票数を見ると20代は70%以上が古謝候補に投票している。沖縄に限らずリベラル勢力の高齢化が取り沙汰されている。翁長県政時に発足したオール沖縄は高齢者の歯が欠けるように少しづつ崩れていった。玉城陣営は支援者の若返り化に失敗している。玉城候補の最後のスピーチがあった。悔しさは滲ませていたもののスタッフに気遣いながら今後の県政を見続けていく意欲を示し最後に明るくカチャーシーを舞って見せた。立派な敗軍の将の弁であり立ち振る舞いであった。目頭が暑くなった。