マリア・カラスの歌声で目覚めたいと思っていたが早朝けたたましい物音で目が覚めた。カーテンを開けるとベランダの手すりに肥え太ったカラスが止まっていてオジー・オズボーンの様にギャーギャーとシャウトしている。向いの電柱にはもう一羽止まってる。其の二羽が時々ヘビメタボーカリストの様に叫びながら地上すれすれまで急降下しお互いの場所を入れ替えている。目を凝らすとその先に油揚げを咥えた狐がいる。あれっ・・・この光景以前に見たことが有ると思った。自宅の近くに小さな公園がある。その日は何かの打上もあって朝方になっていた。公園の小山でカラスに威嚇されている狐を見つけた。 酒も入っていたので気も大きくなっていた。僕は傘を振り回しカラスを追い払った。気分は敵地に一人乗り込むトム・クルーズであった。店から自宅まで徒歩15分位である。その距離間で狐を見かけたことは4度ある。そんなに狐は繁殖しているのであろうか。同じ狐なのであろうか・・・公園で助けられた狐が今日も僕に助けを求めて自宅前まで逃げてきたと考える方が話としては面白い。
問題はカラスの方である。オジーオズボーンカラスの方は独特な鳴き方とその音域で聞き覚えがあるのである。流石に容姿では判別できない。AKB47のメンバーは皆同じに見えるのと一緒である。先日も店に行く途中、例の公園の近くで2羽のカラスに威嚇された。急降下爆撃機の様に頭めがけて執拗に攻めてくる。その日は勿論素面であり傘持っていなかったので純真な女子高生の様に走って逃げた。もしかして三度とも同じカラスで僕の事を怨んでいるのであろうか。それ程頭よければ北大に入れるかもしれない。
カラスとかけまして源義経と解く
その心は
どちらも九朗(crow)でしょう。
