国政は正面切って政策の議論で動かすべき・・・との正論がある。僕もそうあってほしいと常々思っていた。ところが世の中甘くない。誰と誰がくっついた・・・離れた。誰と誰が飯を食べた。そんなどうでも良いことを端緒に国が思わぬ方向に連れて行かれることもある。そんなことから政局も注視するようになった。現高市政権の立役者は麻生副総理である。党内に基盤を持たない高市が先の総裁選で第3コーナー辺りから抜け出してきた。騎手は麻生である。党内で唯一派閥を解消せず60名の所属議員がいる。それを飴と鞭で差配している。党要職は麻生が官邸は高市が指名するという棲み分けがされることになっていたがその領域がどんどん麻生に侵食されている。だが高市の支持率は未だに高い。麻生としても簡単には高市を外せない。秋の臨時国会前に党3役、閣僚の人事異動が行われるのが通例だ。今年は9月16-18の予定だ。高市にとっては政治生命をかける最大の山場だった。過去形で語るのには理由がある。もう勝負がついている。大手各紙には2,3日前から要職の留任記事がリークされている。麻生副総裁、鈴木幹事長、茂木外相、木原官房長官、片山財務大臣・・・・。高市の意見は全く反映されていない。麻生の完勝である。だが勝負はその前についていた。10日ほど前であろうか高市と麻生が3度目の会食をしたとの報道があった。時間は3時間・・・。食事にしては長い。満漢全席を食していたわけではないはずだ。今回の人事について話し合っていたはずである。高市勝利の奇策が一つだけあった。麻生を外し、その配下の閣僚も一掃し自分色を前面に出し財務省の嫌がる減税を旗印に衆議院を解散し信を問う・・・と言う作戦である。その時は麻生と会食はしない。高市は麻生の操り人形であっても自分の総理としての延命を計ったと言う事である。来年4月の統一地方選にぼろ負けしない限り麻生の腹積もりもあろうが9月の総裁選も乗り切るのではないか。そうなると日本の将来はますます暗い。
