米国中間選挙の行方 その2

上院議員選挙で地殻変動が起きている州が7州ある。どの州も共和党が圧倒的に強いレッドステイトである。その中でもテキサス州が注目を集めており日本の独立系メディアも現地入りし状況が肌感覚で分かる報道が提供されている。民主党候補はジェームズ・タラリコ下院議員(37)共和党候補はケン・バクストン州司法長官である。当初トランプの強力な支持を受けていたバクストンが優位であったが終盤戦になってその差は急速に縮まっていった。バクストンはそれを挽回すべくイーロン・マスクから提供された莫大な選挙資金でメディアを占拠し逃げ切りを画策している。そもそもテキサス州はどういう州であるのか・・・・。30年以上共和党が負けたことがない州である。ジョンソン、ケネディ時代に公民権法を成立させたことに激怒した白人至上主義者達が保守的基盤を固め共和党王国を作り上げていった。選挙には直接関係ないが1950年代のテキサス州の背景が良く分かる映画がある。ジェームス・ディーン、エリザベス・テイラー、ロック・ハドソンら綺羅星のハリウッドスターが出演している「ジャイアンツ」である。人種差別、男尊女卑、格差社会が壮大なスケールで表現されている。テキサスはそういう土壌の土地柄である。バクストンはそういう土地にいがちな汚職のデパートと言う表現がぴったりの人物である。不倫、詐欺、裏金、あっせん収賄なんでもござれ・・・でその規模も萩生田副幹事長とはゼロが二つ違う額である。事実関係が立件されているのに何故捕まらないかと言うと自らが州司法長官だからである。大統領と同じく弾劾裁判以外では裁かれない身なのである。こういう特権階級の話を聞くとコンビニでコーヒーの料金でカフェオレを注いで逮捕された老人が本当に憐れに思えてくる。そういう事情なのでバクストンはトランプ同様負けるわけにはいかないのである。バクストンのスキャンダルは目に余るものがあり共和党議員でさえ不支持を表明している者がいる。テキサスは選挙人も増加しカルフォルニア州に次ぐ40人の大票田であり次期大統領選を占う意味でも重要な州である。